将来監督を目指す元選手の巻

どこのプロスポーツの世界でも同じだが、現役引退後にもコーチングスタッフの一員とか監督となってその世界に残る人々がいる。フットボールの世界もそうだし、その道を選択する元バルサの選手たちも結構いる。最近ではクーマンやラウドゥルップ、そしてウリストなどがクラブや代表の監督となっているし、ホセ・マリ・バケーロもつい最近マラガBの監督としてスタートしたばかりだ。だが、もちろんすべての元選手が同じ道を進めるとは限らない。監督としての才能や運は別として、最も基本的なもの、つまりコーチングライセンスを所有していないと監督にはなれない。今年の夏、そのライセンス獲得を目指す元バルサ選手が何人かいる。サリーナス、チャッピー、アモール、グアルディオラ、そしてルイス・エンリケだ。

“監督養成特別クラス”というのがある。現役選手でも受講できるしもちろん元選手でもOKだ。だがエリートでなければならないという条件がある。プロ選手としてプレーしていたり、かつてプレーしていただけでも十分エリートだが、エリート中のエリートという条件が付いている。その条件とは、スペイン一部リーグで8年間以上プレーした経験を持つ人であり、最低5回以上のナショナルチームでのプレー経験を持たないといけないというもの。つまり、例えば、スーペル・マリオ君程度ではこのクラスの受講は許されないことになる。まだできてホヤホヤのこの“監督養成特別クラス”だが、ホセ・マリ・バケーロや元メレンゲのミッチェルもこのクラスを経てコーチングライセンスを獲得している。

サリーナスやチャッピーやペップやガッツが監督になるかどうかは別として、いずれにしてもこのライセンスを持っていることはいつか役に立つだろうし、そしていつかペップやガッツがカンプノウでバルサベンチの前で両手を組んでスカシテいるシーンが見られるかも知れない。(2005/04/14


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