再び5-0まであと秒!


メディアによるアンケート(3/16/10:00)

マドリッド、カタルーニャ、それぞれのメディアが今日の試合に関して「キニエラ・アンケート」をおこなっている。次の結果は09時30分の時点で、

■ムンド(3919人)
バルサ勝利・・・・・53%
引き分け・・8%
マドリ勝利・・・・39%

■エスポーツ(1415人)
バルサ勝利・・・・・・・67%
引き分け・・8%
マドリ勝利・・・26%

■マルカ(2896人)
バルサ勝利・・・・34.53%
引き分け・・6.90%
マドリ勝利・・・・・・・58.56%

■アス(9428人)
バルサ勝利・・・・・46%
引き分け・・5%
マドリ勝利・・・・・47%

またムンド・デポルティーボは「フィーゴにプレーして欲しいか」というアンケートもおこなっている(2125人)。
はい・・・・・・・・77%
いいえ・・・23%


カンプノウ 7vs(3/15/23:00)

・ハビエル・サビオラ バルサの7番
・ラウル・ゴンザレス マドリの7番

・彼の歯の形からあだ名はコネッホ(ウサギ)
・滅多に笑わないのでどんな歯の形かわからない

・デビューは16歳で、その試合にゴールを決める
・デビューは17歳で、その試合ではゴールはナシ

・ホームで11ゴール
  頭(0)、右足(8)、左足(3)

・アウェーで6ゴール
  頭(4)、右足(2)、左足(0)

・ゴールを決めると、シャツをまくりあげ、飛行機滑空ジェスチャー
・ゴールを決めると指輪にキッス

・ホームでシュート34本
  枠内(22本、65%)、枠外(12本、32%)
  エリア内からのシュート28本 11ゴール
   枠内(75%) ゴール(39%)
  エリア外からのシュート6本 ゴール0本

・アウェーでシュート20本
  枠内(12本、60%)、枠外(8本、40%)
  エリア内からのシュート19本 6ゴール
   枠内(58%) ゴール(32%)
  エリア外からのシュート1本 ゴール0本

・カンプノウでゴールを決め、10万人のサビオラコールが沸きあがるのを望む
・カンプノウでゴールを決め、10万人のブーイングがやむのを望む


フィーゴ最後の話題(3/15/19:30)

フィーゴが明日のクラシコに出場しないことはすでにニュースではない。だが昨日の午後にマドリ医師団の判断の元、クラブ関係者によって公式発表された「フィーゴはバルセロナへは行かない」声明は、メレンゲはもとより、クラブ関係者、マドリ選手たちの間でも不快感をただよわせているようだ。

1か月前のチャンピオンズのオポルト戦で負傷したフィーゴは、国王杯の決勝戦出場をかけて必死のリハビリをおこなっていたことは、医師団やクラブ関係者が認めているところ。だが不幸にも国王杯決勝戦の試合中に負傷箇所に再び痛みを覚えるという事態を招いてしまっている。まず、このことに関してデルボスケと医師団の間で「本当に彼を出場させて大丈夫だったのか」という議論が続いていた。デルボスケとしては医師団がOKをだしたことによりフィーゴを出場させたにも関わらず、本来の出来とは余りにもかけ離れたプレーぶりだったため、医師団の判断に疑いの目を抱いていたようだ。

そしてその後、クラシコに出場可能になるように再びフィーゴのリハビリが始まる。医師団の予想は明るいものだった。フィーゴはすでに国王杯決勝戦の前より回復していたからだ。だが突然の不出場声明が昨日おこなわれた。マドリのクラブ関係者は、少なからずともベンチ入りぐらいはできると踏んでいたと思われる。

カタルーニャではなく、マドリッドから伝わってくる噂。それはフィーゴはカンプノウにもバルセロナにも再び行きたくはないということだ。それは、前回のカンプノウでの史上希なブーイングの嵐を再び浴びることは彼には耐えられない、という事情による。フィーゴは明日のバルサ戦に続いて、来週のチャンピオンズの試合にも出場しない。それはチャンピオンズの試合にはもう「結果」は必要ないからだ。だがその後のリーグ戦には必ず登場していくるはずだ。なぜなら彼の負傷はほとんど回復してきているのだから。

さてカンプノウでの地獄のような嵐のブーイングから自由の身となったフィーゴは、昨日は笑顔を満面に浮かべてのコカコーラのスポット撮影を楽しんでいたという。


意外に重傷だったジェラール(3/15/17:30)

午前中の練習で負傷したジェラールだが、午後におこなわれた精密検査でかなりの重傷だったことがわかった。負傷箇所は右足ヒザの関節軟骨破損で、今日の夜8時に手術がおこなわれることになった。リハビリには最低でも3か月必要ということで、ジェラールにとって今シーズンは終わりということになる。

バルサに戻ってきてからのジェラールにとって「バルサ医院入院」は数知れないものとなっている。昨年の3月、同じく右足の負傷で手術をおこないシーズンを終わりしている。また今年の10月には20日間の負傷、そして先月の2月には10日間の負傷をしていた。負傷が癒えるたびに少しずつ継続性のある使い方をされてきていたジェラールだが、そのたびに故障に泣かされリハビリ生活に戻ることを余儀なくされていた。一部では来シーズンの移籍候補選手のリストに載っているといわれるジェラール。厳しいシーズンが待っている。


ジェラール再び負傷(3/15/17:00)

今日の午前中おこなわれた練習でジェラールがまた負傷してしまった。今シーズン何回かの負傷かも数えられないほど運がないジェラールだが、今度の故障個所は右足のヒザ。精密検査の結果を待たないとならないが、それほどの負傷となならない模様。だがいずれにしても明日のクラシコには参加できない。また、ジェオバンニは体調に問題ないものの明日の試合の召集にはもれ、代わりにオーベルとレイジンハーが新たに加わった。

召集された選手は以下の通り。
ボナノ、レイナ、ココ、デブー、クリスタンバール、アベラルド、プジョー、レイジンハー、チャビ、コクー、モッタ、エンリケ、ガブリ、ロッケンバック、サビオラ、クライハート、リバルド、そしてオーベルの18人。

今日おこなわれた練習で見られた「予想される11人のスタメン選手」はこんな感じだった。


こちら「カピタン特派員」(3/15/16:00)

リバプール戦の41分にサビオラがジェオバンニに代わった瞬間、カンプノウはそれまでバルサを応援していたことをやめ、一瞬の間だけだがレシャックに対する抗議を始めた。誰もが納得いかない交代だったからだ。

家に帰ってきてテレビをつけ、レシャックの記者経験を見た。彼の記者会見にはもう15年もつき合っている。クライフが監督の時も彼はよく試合後の記者会見に顔をだしていたからだ。そして昨日の発言を聞いたとき、彼のしゃべり方や表情を見ていてヤツはどう答えていいか逡巡していると直感した。それは記者になぜサビオラを代えたのかと聞かれ、答えた時だ。
「真ん中にトリデンテが集まりすぎているので、ウイングを入れて分散させようとした。もっとも、時間が短かったのでその効果は現れなかったけれどね。」
だがトリデンテが集まりすぎていたのは、この時ばかりではなく試合開始早々からだった。これほどウイングの場所に誰も選手がいない試合も珍しかったから、それはトリデンテが最初っから真ん中に集まりすぎていることを意味していた。だからウイングを入れるのはもっともっと早い時間でおこなわれるべきだった。だがレシャックの選手交代時期は明らかに遅過ぎた。多分、彼もそれに気づいていたのだろう。だから彼にしては珍しくスッキリしない記者会見となってしまった。

これで何となくはっきりしたような気がした。レシャックにはバルサというビッグクラブは荷が重すぎる。何と言っても日本での監督経験をのぞけば、彼は1年目の監督なんだ。フットボール理論やフットボール世界に関しては、バルダーノの比ではないぐらい詳しいレシャック。だが監督のサブとしての経験と、責任をいっさい引き受けなければならない監督ではやはり違うんだ。彼は言ってみれば、モッタと同じ新入生にすぎない。

だが勘違いしてもらっては困る。だからといって彼を応援しないということではない。納得のいかない采配をしたからといってグチャグチャいうヤツは卑怯者の部類にはいる。

セラフェレールのことを思い出す。彼はバルセロニスタに合わせて、あるいはバルサというクラブに合わせて、本来彼が監督として成功を収めてきた「守備的」なフットボールを捨てて、それこそ最初はクライフ並の3人ディフェンスで戦おうとした。それで結果がでないとわかると、今流行の(少しは攻撃的と言われる)4−2−3−1システムというものに切り替えた。だがいずれにしても彼の本来のカウンターアタックシステムを捨てて、攻撃的な布陣として戦おうとした。だからそれがわかっている一部のバルセロニスタには、結果がでなかったものの感謝はされている。

レシャックという人物の考えるフットボールは、クライフのそれと似ていることは間違いない。単純に言ってしまえば「攻撃こそ最大の防御」であるという発想だ。ただ彼の悲劇は、クライフと違いただの「普通の人」だということだろう。40年間バルサにいながらもこれほどのプレッシャーを受けたことはないはずだ。新人がプレッシャーにつぶされることが多くあるこの世界で、彼も決してその例外ではないのかも知れない。勝たなければいけないプレッシャー、あるいは負けることが許されない状況でのプレッシャー、言ってみれば即座に結論をださなければならないことに対するプレッシャー。レシャックはこのプレッシャーにつぶされそうになっている。

だからレシャックを応援し続けようと思う。レシャックはそれだけの応援を受ける価値のある人物だ。そして、幸いなことに監督がゴールエリアを守るわけでもなく、ゴールを決めるわけでもない。そしてバルサには優秀な選手、リバプール戦で見せた体力ギリギリのところまで頑張っている選手がいる。プジョーは疲れ切っている。試合中に3回もベンチによって水を要求している彼を見たのは初めてだった。ココもコクーも疲れ切っている。だがみんな最後の最後まで力を惜しまず、すべてを出し切る選手たちだった。だからカンプノウではこれらの選手が一生懸命やりさえすれば、結果がどうであれレシャックバルサにブーイングがおこらない。レシャックにブーイングがおきてもチームにはおきない。そして10万バルセロニスタとこれらの選手たちが一体となっている限り、レアル・マドリには決して負けない。


TV3、7時間の生中継(3/15/14:30)

150人のスタッフ、22台のテレビカメラ、そして7時間の生中継。これが明日のクラシコに向けてTV3が予定していることだ。これはスタッフの人数、中継時間をとってみても今までの最高の数字となっている。

この「特別番組」は明日の朝11時20分から開始される。番組構成としてはまず前回のカンプノウでの2−0の試合のビデオ中継をもって始まる。そしてその後、各選手のインタビューがおこなわれ、13時15分からカンプノウからの最初の実況中継がおこなわれる。その間、両クラブが宿泊しているホテルからの中継や、食事風景などが放映される予定。また夕方からの放映はチキ・ベルギンスタインとピッチ・アロンソが中心となり、予想されるスタメンや試合展開などのことについての論議。そしてカンプノウでの試合開始は21時30分となっている。


問題はフィーゴではなく、マドリだ(3/15/13:30)

前回のクラシコでは完全にフィーゴをマークしつくしたカルラス・プジョー。彼にとってカンプノウでおこなわれるマドリ戦はこれで3回目の経験となる。

セラ・フェレールはプジョーに一つだけの指令を出した。それは完全にフィーゴをマークすること。彼から絶対に離れないということだった。あの試合、もしフィーゴがハーフタイムに喫茶店にお茶を飲みに行ったら、多分プジョーもついていっただろうと思われるほどの完璧な密着マークを果たしたプジョーだ。常にフィーゴを先制し、スピードでも勝り、フィーゴにいっさいの仕事をさせなかった。だが明日の試合にはフィーゴは来ない。
「あの試合のことはよく覚えている。フィーゴを抑えきったのは僕だけの仕事のせいじゃないさ。あの雰囲気の中で、10万人のバルセロニスタが我々を応援する中で、いかに優れたプレーヤーだって普段の仕事をするのは容易なことじゃないさ。いずれにしてもあの試合の最高の思い出はバルサがマドリに勝利したということ、それだけだ。」

したがって明日の試合、フィーゴがいようといまいとそれは同じだというプジョー。
「これは個人的な戦いではないんだ。バルサとマドリというタイトルを争うチーム同士の勝負。しかも我々としては相手がどこであれ、これ以上カンプノウでのポイントを失うことは許されない状況だ。」

プジョーにとってフィーゴ以上に尊敬の対象となるのは、フェルナンド・イエロでありラウール・ゴンサレスであるという。
「確かにフィーゴは世界の中でも優れた選手の一人。だけど僕と同じようにディフェンスでプレーするイエロの素晴らしさも決して忘れてはいけないことだと思う。彼の作ってきた記録を破るのは不可能なことのように感じる。ライバルのマドリの選手とはいえ、彼はすべての選手の見本となると思う。もちろんラウールにしても同じこと。これから何十年にもわたって彼みたいな選手は出てこないだろうと思う。唯一残念に思うことは、彼がバルサの選手じゃないということだな。」


バルダーノのつぶやき(3/15/12:00)

「なんにもしないディレクター」のホルヘ・バルダーノが、いくつかの勘違いをしなからも彼のもつ本来の才能の「解説者」的雰囲気でクラシコを分析している。だがいずれにしても、例年のごとくクラシコを前にマドリから伝わってくる「今年こそは」という単純な願望に過ぎない発言の域はでていない。

「我々は83−84シーズン以来、カンプノウでのクラシコに勝利していない。これまでもちろん偉大な選手で構成されていたマドリが、なぜかカンプノウでは良くて引き分けという結果となっている。だが今年は今までとは一味違う感じでのカンプノウ訪問となっているような気がする。それはワールドカップなどの大きな大会を経験している選手が多いことから、カンプノウでの雰囲気に飲まれるようなことはないだろうと思うからだ」

ということはナニですか、これまでのマドリには経験豊かな選手がいなかったんでありましょうか。代表にも呼ばれないそこいら辺に転がっている選手ばっかりだったんでしょうか。疑問がつのります。

「リーグ戦での順位を見るまでもなく、このクラシコはバルサ側にとって重要な試合となっている。もし我々が勝利すれば9ポイント差となる以上に、彼らの上に4チームも5チームもいることになるからだ。したがってもし我々に負けるようなことがあれば、彼らにとって最終的なものとなるだろう。」

それはその通りでありますが、もしバルサが勝利した場合、マドリとはたったの3ポイントだということも覚えておいた方がいい。しかも3点差で勝利すれば、事実上2ポイントの差しかないということも理解しておこう、バルダーノさん。

「我々は1週間前に国王杯決勝戦に敗北し、精神的な危機に陥っていた。だがビジャレアルとスパルタに勝利したことにより、選手たちにも自信が戻ってきたようだ」

我々はマラガに勝ちました。亀の子リバプールにも負けませんでした。これと同じような意味でしょうか?

「今シーズン、マドリとバルサは何人かの補強をおこなった。その中でも注目されるのはジダーンとサビオラだろう。彼らはまったく違うタイプの選手。ジダーンは混み合っているゾーンで酸素を供給してくれるような選手。サビオラは酸素の少ないゴールエリア付近で爆発する選手。そしてジダーンは歴史を作ってきた選手であり、サビオラはこれから間違いなく歴史を作る選手だ。」

さすがこういう分析となるとバルダーノの右に出る人物はいない。彼はずば抜けて優秀な分析家であり、言葉を作る詩人でもある。そしてリバルドとフィーゴのことについても語っている。

「リバルドとフィーゴは唯一の選手。彼らに代わりなど見つからない。」


メレンゲお宿・続報(3/15/10:00)

いつものお宿では、いろいろ問題が多そうだから変更したい、といってもバルセロナ市内のホテルに空きはもうないので我慢、というところまでが前回の内容。しかし、その後、どうしても土曜日に予定されている抗議デモの影響が強すぎると、とうとうバルセロナ郊外の町、シッチェスにホテルを変更。マドリの警備保安担当者は、このホテル変更についてはかなり前から進言していたのに、クラブはギリギリまで動こうとしなかったとこぼしているとか。

バルセロナから2〜30キロほど離れたシッチェスは、リゾート地として知られており、ファンハールはバルサの監督時代、ここに家を買いそのまま維持しており、現在もバケーションで滞在中。かつてロマリオがバルサにいた頃もここに居を構えて、午後はビーチサッカーに興じていた。メレンゲの練習は近くのビーチ?


出稼ぎ中のセラーデスは語る(3/15/00:00)

バンガールの無能なオランダ政策により、追い出されるようにバルサを後にしたセラーデス。ビーゴ経由でマドリッドで現在出稼ぎ中の身だ。彼もプレーする機会は少ないものの、一応マドリの選手。2日後に迫ったクラシコについて語っている。
「バルサは我々の直接のライバルだから、もし勝利すれば大きな前進を意味する。だが9ポイント差となっても、バルサをタイトルから除外したと思うのは誤りだ。何と言ってもバルサはビッグクラブだからね。、何かの拍子に何連勝もする歴史を持っているし、今年だってその例外とならないとは誰も言えないだろう。」


やさしいバルサ選手(3/14/20:00 2nd)

フィーゴの元同僚でもあり個人的な関係もまだ続いていると思われるバルサの何人かの選手たち。その中でもクルービーとガッツがフィーゴの不在について感想を述べている。

ガッツ「ルイスは世界最高の選手の一人。彼のクラシコ戦での不在はマドリに影響を与えると思う。個人的な友人として言わせてもらえば、彼にはぜひ来て欲しかったというのが本音。バルサの一員としては来なくて良かったと思うのがもう一つの感想。いずれにしても早く負傷を治せることを望んでいる」

クルービー「彼の不在はマドリにとって非常に大きいと思う。右サイドからの攻撃力が激減することを意味しているんだからね。しかし彼が来ようが来まいが、我々の有利さは少しも変わらない。我々はカンプノウでのクラシコがカタルーニャの人々にとってどのような意味があるのか知っている。そしていつも期待に応えて勝利してきている。リバプール戦でのファンの反応は素晴らしかったけれど、クラシコではそれ以上の応援があるだろう。我々のモチベーションはもうトップに来ている。大丈夫、ぜったい勝つ」


どうでもいい悩み(3/14/20:00 1st)

今日の練習でデルボスケは、クラシコに向けたいくつかの「11人」の想定メンバーによる試合形式の練習をしている。やはり予想されたように最初のメンバーとなったのは次の11人。

キーパーにセサー、4人ディフェンスにロベカル、パボン、イエロ、サルガド、二人ピボッテにエルゲラとマケレレ、そしてソラーリ、ラウール、ジダーン、モリエンテスというメンバー。

だが他のタイプの練習もおこなわれている。それはパボンに代わってエルゲラが入り、エルゲラのポジションにフラービオが入る形。そしてモリエンテスの代わりにグッティを入れたりしていた。

まあいずれにしても、バルサで言えばかつてのダニを入れるかアルフォンソを入れるか程度の問題であり、クリスタンバールにするかレイジンハーにするかというどうでもいい問題ではある。


卑怯者(3/14/18:00)

最終的な決断がなされた、とドラマチックに語るほどのことではない。ルイス・フィーゴがカンプノウに来ないことが公式発表として最終的にマドリ側からされただけの話だ。これまでこのコーナーで触れてきたように、彼には最初からクラシコ戦に出場する気などなかったのだ。それを今日になってデカデカと一面に載っけるマドリメディアもお調子者だ。
逃亡者であり、落ちた偶像であり、卑怯者フィーゴは我々の前から戦線逃亡した。そしてこの男は来シーズン、メレンゲからもこのように言われる運命になるのだろう。


期待いっぱいのジダーン(3/14/17:00)

レアル・マドリの選手となって初めてカンプノウでのクラシコを経験することになるジダーン。試合を2日後に控えた今日、気持ちはすぐにでも戦いたい感じだと語っている。
「カンプノウでのバルサ戦なんて夢に見るようだ。イタリアにいるときから一度は戦いたいと思っていたカード。世界の中でダービー戦というのは山のようにあるけれど、どう考えてもバルサ・マドリ戦は世界一。こういう試合には自分のチームの調子がどうだとか、相手のチームの調子がどうだとか、そういうことはまったく関係ない世界なんだ。唯一といっていい試合だからね。」

そしてこれまで19年間にわたってレアル・マドリがカンプノウでのリーグ戦に勝利していないことに関しても楽観的に考えるノンキなジゾウ。
「今シーズンは新たな歴史ができるだろう。これまでの敗戦の歴史を勝利に代える歴史がね。試合そのものも面白いものになるだろうし、また難しいものとなるのもわかっている。もし勝利できたら素晴らしいと思う。」

そう、こうしてこれまで新たに入団してきたメレンゲの選手はいつも同じことを言ってきた。そう、今年からは歴史が変わると。そしていつの間にか10年以上も経ってしまっているのだ。わかったかね、ジゾウ君。


メレンゲ御一行のお宿(3/13/18:00)

今夜のバルセロナ・サミット(バルサ-リバプール戦)で盛り上がっているなか、唯一見つけたクラシコ関連記事。それはバルセロナにおけるメレンゲのお宿。昨年に引き続き、ホテル・ディプロマティックを予約してあるメレンゲ集団だが、しばらく前から他のホテルを探していた。というのも、14、15日開催の欧州連合理事会への抗議集会やデモがホテル周辺で予定されているため。しかし、この会議のためにバルセロナのほとんどのホテルが満室となっており、とてもメレンゲ大所帯を収容できるところがみつからなかった。というわけで、結局予定通りディプロマティック滞在となったが、まず交通規制のため、金曜日に練習場からホテルへ行くまでかなりの時間がかかりそう。そして土曜日は朝から外出禁止の上、いつもより早くカンプノウへと出発しなければならない。

このホテル、繁華街の近くに位置する4つ星ホテル(ちなみに、いつもバルサが利用するホテル・レイ・ホアン・カルロス1は5つ星)。昨年はフィーゴ歓待のため多くのバルセロニスタがホテルに詰めかけ、夜中中騒いでうるさくて眠れなかったとこぼしていたメレンゲ集団。今回はヨーロッパ中からのブーイングで眠れないだろう。


メレンゲスタメン11人はこれで決まり(3/13/00:00)

デル・ボスケが選ぶメレンゲスタメン11人はもうすでに決定している。それは先日のビジャレアル戦と同じスタートメンバーを使うからだ。フィーゴは99%に確率でカンプノウには行かない、したがってフィーゴの代わりにソラーリが再びスタメン出場することになる。

ビジャレアル戦のマドリが良かったからというわけではない。地元ベルナベウでの試合にしてはそれほどいい出来ではなかった。それでも今のレアル・マドリが抱える選手を分析した結果、あのスタメンが一番クラシコ戦に合うと考えるデル・ボスケ。フィーゴの代わりにソラーリが入り、左サイドに入る。そしてジダーンが右側に入り、真ん中のラウールとのポジションチェンジを常時おこなう形となりそうだ。ジダーンは右に入ることにより、プジョーからの強烈なマークからも自由となる。


ペレス・ブルール審判、Oh Si !!!(3/12/14:00)

この審判が笛を吹いたバルサ戦6試合は、バルサ1勝2敗3分の成績と決してよくない。しかもジャッジに問題の多いのは前回書いたこと。唯一の救いは最後の試合を勝ったことで、しかもそれが同じクラシコだったということのみ。しかし、だからといってマドリがこの審判起用を喜んでいるかというとそうでもなさそうだ。ペレス・ブルール審判のマドリがらみの試合は11試合とバルサに比べると倍近くあり、結果は2勝4敗5分とマドリにとっても決して良くない。

97-98 サラゴサ-マドリ(2-2)
    エスパニョール-マドリ(1-0)
98-99 マドリ-ベティス(0-1)
    マヨルカ-マドリ(2-1)
    サラマンカ-マドリ(1-1)
99-00 マドリ-デポルティーボ(1-1)
    アラベス-マドリ(1-3)
    ソシエダ-マドリ(1-1)
00-01 バルサ-マドリ(2-0)
    マドリ-エスパニョール(2-2)
01-02 マドリ-エスパニョール(5-1)

16日のクラシコの試合終了後には、恒例のこんな風景が見られるだろう。


堕ちた偶像(3/12/00:00)

「昨年のカンプノウにおけるクラシコを繰り返してはならない」
これがメレンゲ首脳陣の考えていることのようだ。昨年のクラシコ、それはフィーゴに対する空前のブーイングがあった試合。フィーゴはもちろん他の選手たちに与えた悪影響も計り知れないものがあったと考えているメレンゲコーチ陣たち。したがって今回も繰り返されるであろうフィーゴへのブーイングを避けるためにはどうすればいいか。そう、フィーゴをださなければいい。

昨日、すでに「なんにもしないスポーツディレクター」のバルダーノが、もしスパルタ戦にでられないようだったらクラシコにも出場しない、と臭わしているようにバルダーノとしてもフィーゴのカンプノウ行きは避けたいところのようだ。フィーゴは今日も練習しておらず、明日の試合に出場することは間違ってもないだろう。

統計的にも彼らの目論見は正しい。フィーゴが負傷したオポルト戦はソラーリと交代するまで0−0のスコアーだった。だがソラーリの得点で勝利を勝ち取り、その後もフィーゴが出場していないアラベス戦、セルタ戦、オポルト戦、そしてビジャレアル戦とすべて勝利している。唯一レアル・マドリが負けた試合は、彼が出場した国王杯決勝戦だけだ。

それはマドリファンも決して無視できない事実のようだ。昨日マドリッドのラジオ局でおこなわれたアンケートでは「ソラーリを出場させるべきだ」という人が67%、「フィーゴを出場させるべきだ」という人が33%となっている。

フィーゴ、頑張れ!何としてでも来るのだ、カンプノウに!


ペレス・ブルール審判、Oh Noooo!!!(3/11/14:00)

ペレス・ブルール審判、彼がクラシコを吹くと発表されたのは27節が終わったとき。そしてその27節のベティス-セルタ戦で、10枚ものイエローカードをセルタに出し2人を退場させた審判として一気に話題に上がっていたその人である。セルタは次節にマドリ戦を控えており、この誤判定にかなりの批判が集まった。結局はいくつかのカードが審議会により誤審として取り消されたことは記憶に新しい。

しかし、セルタのことを持ち出すまでもなく、ペレス・ブルール審判の名はバルサファンにとってはいい思い出がない。このカンタブリア出身審判の1部リーグデビューは、97-98シーズン。そして、バルサの初試合が、1997年11月22日のオビエド-バルサ戦(1-0)。この試合、コートのハンドでPKをとり(誤審 実際にはその前にコートへのファール)、その上コートを退場させた。その後、長期の負傷からの復帰第1試合目だったグアルディオーラまで退場させ、PKの1点でバルサは敗退。また同シーズン、バルサ-バレンシア戦では3-4でこの審判でのシーズン2敗目を喫する。その後3試合引き分けが続き、最後の試合でバルサは初めての勝利をこの審判からものにした。それは、奇しくも同じクラシコ、逃亡者フィーゴ歓待試合の昨シーズンのバルサ-マドリ戦だ。しかし、この試合も26分にルイス・エンリケのゴールでの1-0の後、2つのPK、イエロのデブーへのファール、ジェレミのハンドを見逃している。そのあと79分にシマオが得点し、ようやく勝利を確実にしたバルサだ。

97-98 オビエド-バルサ(1-0)
    バルサ-バレンシア(3-4)
98-99 セルタ-バルサ(0-0)
99-00 サラゴサ-バルサ(0-0)
00-01 ヌマンシア-バルサ(1-1)
    バルサ-マドリ(2-0)


逃亡者(3/11/00:00)

バルサソシオ番号93927を所有しながらレアル・マドリに傭兵として金稼ぎに行っているルイス・フィリッペ・マデイラ・カエイロ、別名ルイス・フィーゴ。自国ポルトガルのチームとの戦場で右足くるぶしを捻挫し、国王杯の決勝戦には大事をとって出場しないはずだった。だが多くのメディアの不審の目の中、彼は大丈夫とばかり出場したものの試合中に交代をデルボスケに依頼することになる。これで言い訳は整った。カンプノウには行かない!

ビジャレアル戦にはもちろん出場しなかったフィーゴだが、レアル・マドリの「なんにもしないスポーツ・ディレクター」であるホルヘ・バルダーノがフィーゴのクラシコでの出場はかなり難しい状況だと語っている。
「右足の状態は少しも良くなっていないようだ。これから回復に向かっていくという予測はあるものの、クラシコの前に1回ぐらいはテストをしなければならないだろう。火曜日のスパルタ・デ・プラガとの試合に何分かのプレーをして試さなければならない。もしそれが不可能だったらバルセロナには行かないことになるだろう」

もしフィーゴの不在というクラシコとなると、10万バルサソシオにとってこれほど残念なニュースはない。


ヨーロッパの首脳、バルセロナに(3/10/15:30)

ヨーロッパの首脳陣が、バルサの応援に駆けつける・・・わけではなく、集まってくるのは3月14日から16日にかけて開かれる欧州連合理事会のため。それにはヨーロッパの30か国近くの首脳陣が出席する予定のため、この期間の警備や交通規制がかなり厳しくなる。そして13日のリバプール戦、16日のマドリ戦にそれがどの程度影響を与えるか。一応リバプール戦は前日13日だが、すでに反対運動グループへの取り締まりなど、警戒体制が強化されており、混乱も予想される。マドリ戦については、この理事会は16日の13時を持って終了となるため、試合のある夜には開催期間中の交通規制や警戒態勢が解かれているはず。ということは、これによる影響はほとんどないと見られる。

しかし、バルサの選手達にはかなり影響がでる模様。まず、試合当日、カンプノウに戻るとき、交通渋滞が考えられるため、最近行っている試合前日の郊外での合宿は取りやめに。またその合宿を行わない場合は、試合日にカンプノウ近くのホテル・レイ・ホアン・カルロス1に集まるのが恒例だったが、そのホテルは各国首脳によって占められており、リバプール戦には使えるが、マドリ戦の日は使えない。そのため、よそのホテルを探さなければならないことに。どちらにしてもカンプノウ近辺のホテルはこの会議関係者で占められているため難しい状況。


17シーズン負けなしバルサ(3/10/00:00)

いよいよあと1週間後と迫った、バルサ-マドリ戦。カンプノウでは、マドリをボロボロにしてやりたいバルサ。カンプノウでのクラシコには圧倒的な優勢をほこるバルサ。1984年以来17試合負け知らずのバルサ。14勝0敗3分けで37得点、9失点のバルサ。

1984/12/30 バルサ-マドリ 3-2 ジェラルド、ミゲーリ、エステバン
1985/11/09 バルサ-マドリ 2-0 カルデレ、マルコス
1987/05/23 バルサ-マドリ 2-1 ロベルト、リネッカー
1988/04/30 バルサ-マドリ 2-0 サンチス(オウンゴール)、リネッカー
1989/04/01 バルサ-マドリ 0-0
1989/10/07 バルサ-マドリ 3-1 サリーナス、クーマン(2)
1991/01/19 バルサ-マドリ 2-1 ラウドゥルップ、スパシック(オウンゴール)
1992/03/07 バルサ-マドリ 1-1 クーマン
1992/09/05 バルサ-マドリ 2-1 バッケロ、ストイチコフ
1994/01/08 バルサ-マドリ 5-0 ロマリオ(3)、クーマン、イバン
1995/05/27 バルサ-マドリ 1-0 ナダール
1996/02/10 バルサ-マドリ 3-0 フィーゴ、コドロ(2)
1997/05/10 バルサ-マドリ 1-0 ロナルド
1998/03/07 バルサ-マドリ 3-0 アンデルソン、フィーゴ、ジオバン
1999/02/14 バルサ-マドリ 3-0 ルイス・エンリケ(2)、リバルド
1999/10/13 バルサ-マドリ 2-2 リバルド、フィーゴ
2000/10/02 バルサ-マドリ 2-0 ルイス・エンリケ、シマオ