5月24日 火曜日

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フットボールはパッション

はっきり言って、勝とうが負けようがどうでもいい試合であり、したがって試合内容なんぞは興味なし。しかも個人的にはピチッチなんて誰でもいいから、エトーがゴールを決めようがフォルランが頑張ろうがそれも興味のない試合。フットボールはパッションという意味合いで言えば、カンプノウの前回の試合アルバセテ戦の方が何十倍もシビレル試合となった。そうであるにもかかわらず、雷と強い雨の中での観戦が苦にならなかったのはパッション以外のたいそうなおまけがあったから。

滅多にない観客者9万8千人全員のモザイク模様を目撃すること、我らがカピタン・プジョーの手に初めて優勝カップが渡されるシーンを目撃すること、カンプノウ最終戦の試合を目撃すること、たぶん最後となるであろう広告なしのバルサユニを目撃すること、そして三人の長期負傷選手の再登場を目撃すること。彼ら全員が負傷するところに立ち会ってしまったのだから、再び戻ってきたシーンを目撃しないのは仁義に欠けるというものだ。

この試合には22人の選手が招集されている。松葉杖にお世話になっているマクシボンやバルサBに招集されていたダミアやメッシー以外のすべての選手が招集されている。だがベンチに入れるのは7人、つまり合計18人の選手しかユニフォームに着替えられないことになる。観客席に追いやられた4人の中で象徴的な3人の選手、それはジェラール、アルベルティーニ、そしてナバーロ。負傷から戻ってきて来シーズンは期待される3人の長期負傷選手を優先し、もう来シーズンにはクラブにいないであろう3人の選手は観客席からサヨナラを言うことになった。必要な選手にはセンチメンタルを、そして必要ない選手にはセンチメンタルなんぞクソくらえの厳しいプロの世界。もちろんこんなことを理由にフラン・ライカー監督を“冷たい”なんぞとガキのような非難するつもりはないが、できることなら、そう、できることなら、フェルナンド・ナバーロに嵐のようなスタンディングオベーションをおくってあげたかったいなあ。

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