Extremo(エストレーモ)

ウイング

現代のフットボールで、このエストレーモというポジションはほとんど存在していないと言っていいだろう。オランダにしてもしかりで、今では本当の意味でのエストレーモ・エストレーモという感じの本格的な選手はごくわずかだ。例えばスペインリーグで大流行の4−2−3−1というシステムにはエストレーモは存在しないし、悲しいかな今シーズンのバルサにも存在しなくなってきている。

フットボールというゲームを見ていて、もっともスリリングを感じさせるポジション、それがエストレーモ。だがこのポジションをこなすにはいくつかの条件が必要となる。スピードがあること、一対一の勝負に強いこと、センターリングをあげる技術を持っていること、そして何よりも強烈な個性をもっていること。ではバルサ最強のエストレーモであったストイチコフと、最高の素材をもった選手オーベルを10点満点評価で勝手に比較してみよう。

スピード(ストイチコフ・9点)(オーベル・10点)
一対一(ストイチコフ・8点)(オーベル・8点)
センターリング(ストイチコフ・10点)(オーベル・1点)
個性(ストイチコフ・12点)(オーベル・-2点)

というわけで、素材だけでは良いエストレーモにはなれないしバロン・デ・オロもとれない。