Gol Olimpico(ゴール・オリンピコ)

オリンピックゴール

コーナーキックからのボールが誰にも触れずにゴールポストに吸い込まれた場合、果たしてそれはゴールとして認められるのかどうか。それが問題となったのは1920年代のこと。フットボール協議会がああだこうだと審議した結果、これはゴールとして認めるべきだという結論に達した。

コーナーキックからのボールが誰にも触らずそのままゴールポストに吸い込まれるゴール、それは見ていてスペクタクルなゴールだ。そしてこのゴールが“合法”と決まってから、フットボール史に最初に記録されたのがアルゼンチ代表とウルグアイ代表で戦われた国際試合。

1924年、パリでおこなわれたオリンピックでウルグアイはフットボール金メダルを獲得していた。それからしばらくしておこなわれたアルゼンチ代表とオリンピックチャンピオンのウルグアイ代表の試合。アルゼンチン代表のセサレオ・オンサーリが放ったコーナーキックがそのままゴールポスト内に突き刺さり、アルゼンチン代表が勝利することになる。ウルグアイに強烈なライバル意識を持つアルゼンチンメディアはこの勝利に大喜びだ。オリンピックでライバル国に金メダルをさらわれた悔しさが新鮮な彼らは、皮肉をこめて「オリンピックゴール」と名付けた。それ以来、このゴールはオリンピックゴールと呼ばれるようになった。