Fuera de Juego(フエラ・デ・フエゴ)

オフサイド

フットボール規則な中で、手を使ってはいけないという基本的なルールと共に、このルールも最も大事な決まりの一つと言っていい。それだけにこれまで多くの研究がなされてきている。

フエラ・デ・フエゴ、それはハーフラインを越えた相手陣内に進み、相手ゴールに向かってボールを出した際、最も相手ゴール近くにいる味方の選手の前に最低2人以上の相手選手がいなければならないというものだ。このルールができた1866年当初は、2人ではなく3人の相手選手がいなければならないというものだった。それが2人と改訂されたのが1925年。現在までこのルールが変更なく採用されているものの、何回にもわたって実験的な試みがおこなわれている。

例えば1965年、スコットランドのチームによりこのルールなしのゲームがテストマッチという形でおこなわれた。得点は8−2という結果で終了したが、問題は得点数ではなく試合の展開的な問題だった。フエラ・デ・フエゴのルールが存在しない以上、ボールを回していく見ていて楽しいフットボール展開ではなく、ひたすら相手ゴールに向かってロングパスが送られる試合となったのだ。デランテロが相手ゴール前に控えて、後ろから送られてくるボールを待つ試合となった。また1993年にもバルサとマドリによってテストマッチがおこなわれている。この時のスタイルはペナルティーエリアではフエラ・デ・フエゴのルールはナシというものだった。実際このルールはアメリカリーグで70年代に採用されている。