Crack(クラック)

クラック

クラックは英語の単語でありながら、フットボール用語としてのそれは中南米諸国から生まれている。亀裂、割れ目、裂け目というような意味を持つ単語だが、もともと中南米フットボールの世界で使い始めた時は、ゴレアドールの選手のみに使われたという。つまり、相手ディフェンス陣を切り裂くような感じで常にゴールを決める選手に対して用いれられた言葉のようだ。

スペインメディアでこの言葉を最初に使った人物、それはホセ・マリア・ミンゲージャだとしている。かつてUEFAエージェントとして活躍し、マラドーナやウリスト、そしてメッシーあたりをバルサに連れてきた人物であり、一番新しいバルサ会長選挙での会長候補でもあった。彼がこの単語をメディアで使い始めた時には、やはりゴレアドールのみに使っていたという。だが今はだいぶ様相が違う。基本的に“試合を決める才能のある選手”に対して使われることが多い。つまり、ゴールを直接に決める選手ではなくても、ゴールがらみの選手であったり、あるいはチームを引っ張っていく“顔”となるような選手にも使われることがある。

そして最近の傾向としては、かつては美人で有名であった人と結婚したり、やたらとユニフォームを売る才能に長けていたり、あるいは携帯電話のCMなんぞのタレントであったりする選手にも使われるようになってきたことだ。