Espaldinha(エスパルディーニャ)

エスパルディーニャ

もちろん造語。Eapalda(エスパルダ)背中という単語にロナルディーニョの最後のディーニョをくっつけた造語だからして、 Espaldinho(エスパルディーニョ)としてもよかったのだろうが、まあ背中芸が一応メインの単語だからしてエスパルダという女性名詞の方を強調してエスパルディーニャとなったのだろう。

「なんかやったようだな」
というのがセビージャ戦であのプレーを見たときの印象。遠くから見ていて実際は何をしたのかまったくわからずじまいだったが、テレビ画面を見て初めて背中でボールを受けたことが理解できた。背中でトラップするという発想の凄さももさることながら、体のあらゆる部分が状況に応じてボールを扱う道具となっているところがとてつもなく凄いことに思える。ボールを扱う基本的なテクニックをすべてマスターした選手にできる超イマジネーションにとんだ芸だ。

相手デフェンサと一対一になった時の有効な技かと言えばそれはあり得ないし、ゴール前でのスペクタクルな芸として成り立つわけでもないし、言ってみれば、あくまでも瞬間的な芸であり見ていて楽しいテクニックであり、まあ、それだけのことに過ぎない。それでも常識を越えての芸は有効性だとかそんなものを超えたところに存在し、とっても凄いのだ。