Galacticos(ガラクティコス)

銀河系の

超メディアチックなスター選手が数人いるからか、あるいはまたこの世のものとは思えないほどの年俸やCM料金を稼いでいる選手がいるからか、いずれにしてもフロレンティーノ・マドリに対してマドリメディアが命名した呼び名。2000年の夏、フロレンティーノが会長選挙に勝利し、バルサの7番を獲得することからスタートしたガラクティコス・チーム作り。多くの批判があろうと毛嫌いする人があらわれようと、そのアイデアはとりあえず成功したと言っていいだろう。それはこれまで彼らが獲得したタイトルを見てみれば理解できるというものだ。

だが世の中に完璧なものが存在しないように、このガラクティコス作戦も例外ではなかった。2003−04シーズン、チャンピオンズの戦いでモナコに敗れ、国王杯の決勝戦でサラゴサにギャフンとされ、そしてシーズンが終わってみればシーズン折り返し地点では18ポイントも差をつけて離していたバルサにも抜かれ4位という結果に終わってしまった。銀河系戦士による銀河系軍団に突如として現れたブラックホール、徐々に徐々に巨大にして真っ黒な地点へと吸い込まれていく。

この自然の力に逆らうことは難しい。メレンゲの象徴と言っていいアントニオ・カマッチョがわずかリーグ戦4試合を消化した段階でガラクティコス戦士に愛想を尽かせてサヨナラしていく。そしてフロレンティーノの大きなミスはスーパーマーケットで売っている商品に賞味期限があることを知っていたにもかかわらず、ガラクティコス戦士には有効期限がないと思ってしまったことだ。彼らガラクティコス戦士たちの長期契約が終わる年、ジダーンは35歳、クチカルは34歳、ロナルドは32歳、10番は34歳、サルガドは34歳となり、ブラックホールの中でも安心して年間500万ユーロを稼ぐことになる。

2005年に入って監督が変わったガラクティコチーム、果たして自然の力に逆らって延命することができるかどうか。