Dream Team(ドリーム・チーム)

ドリーム・チーム

バスケットファンにはヨダレが垂れるようなメンバー構成によるUSAチームが1992年バルセロナオリンピックに参加してきた。マジック・ジョンソン、マイケル・ジョーダン、チャールズ・バークリー、パット・エウイング、ラリー・バードなど、数え切れないほどのスター選手が参加したUSAチームはもちろん金メダルを獲得している。あまりにも他のチームとの実力差がはっきりしているこのチームを、スペインメディアは“ドリーム・チーム”という称号を与え褒め称えた。そしてこの称号をオリンピックが終わってから数か月してクライフバルサに贈ることになるのは当時TV3のアナウンサーあったルイス・カヌー氏だと記憶している。

クライフバルサの最もスペクタクルで強かった時代のチームを呼ぶ形容詞ということになるが、それが具体的に何年から何年までの時代なのかは人によって異なっている。個人的には1991年から1994年あたりまでがクライフバルサの最も強かった時代だと思っているが、もともとドリーム・チームという言葉自体の定義があってないようなものであるから、そう呼ぶにふさわしいかどうかを疑う人がいても不思議ではない。チームにスペクタクルがあり、しかも強かった時代の過去を懐かしむための言葉ぐらいに理解すればいいのだろう。事実、クライフバルサ時代がすでに10年ぐらい過去のものとなっている今でこそ当時のチームをドリーム・チームと呼ぶことが多いが、クライフが監督を更迭させられることになる1996年まではほとんど使われない言葉だった。