Olegier Presas Renon
オラゲール

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オラゲール・プレッサス、もうじき24歳
(04/01/07)

“バルサBのオラゲールがアルヘシラスにレンタル移籍決定”というニュースがクリスマス直前に各メディアによって発表された。当のオラゲールは自宅で友人たちとテレビを見ている最中にそのニュースを知ったという。
「俺がアルヘシラス?」
クラブから何の話しも聞いていないし、まして彼の代理人からも何も聞いていないオラゲール。彼の面白いところは、移籍話しで騒いでいるメディアを放っておいて、予定通りクリスマス休暇の旅に出てしまうところだ。携帯電話も通じないような山奥へと友人と旅に出たオラゲールは、当然ながら翌日クラブがそのメディアの発表を否定したことを知らない。そしてミニ休暇から帰ってきた彼を待っていた一つのメッセージ、それは“バルサ一部チームの練習に合流せよ”というものだった。やったい!

彼はバルサBの選手であると同時にバルセロナ大学の学生でもある。経済学を専攻する彼は現在4年生。午前中の練習を終えてからの彼は普通の大学生となり午後は自宅から電車に乗って大学に通う。
「働きながら大学に来ている人はいっぱいいるさ。多くの人は1日8時間の労働と共存させながら勉強しているけれど、自分なんかは4時間程度の練習をこなせばいいだけさ。彼らの方が圧倒的に大変だと思う。」
スポーツ選手にしては珍しく、自らの政治的信念を左翼と言い切るオラゲール。その彼がバルサ一部の練習に合流するようになったきっかけ、それはアンデルソンと無関係ではない。家庭の事情で自国のスエーデンに帰ることになったアンデルソン。その彼が務めていたセントラルのポジションが一つ空いたことになる。その空いたところにオラゲールが入ることになったわけだ。来月の2日には24際の誕生日を迎えるオラゲールには早めのプレゼントかも知れない。

バルサBの監督であったキケ・コスタスに見込まれてバルサBでデビューを飾り、バンガール、アンチック両監督のもとでスタメン選手としてバルサ一部チームでプレーしたこともある。だがフラン・ライカーが監督になってからまったく計算外の選手となっていたオラゲールだ。その彼がアンデルソンの退団と共に“一部半”の選手に昇格した感じとなった。多くの選手が負傷などで欠場したサンタンデール戦にはとりあえず招集されたオラゲール。だがそれらの選手が戻ってきたとき、アンデルソンがそうであったように彼もまた招集されなくなることは明らかだ。さて、どうするオラゲール

「カンテラ 明日のキラキラ星」より


オラゲールとナバーロ
(03/12/11)

オラゲール・プレッサスのバルサとの契約期間は来年の6月までのものだ。すでに23歳となった彼にとって今年は勝負の年のはずだった。だがフラン・ライカーからのお呼びはない。かつてバンガールが一時的に一部チームに招集したことがあったが、フラン・ライカーが監督になった今シーズンには一度もお声がかかっていない。さて、どうするか・・・。シーズン開始当初、サラゴサなどからのオファーがあったにも関わらずチキなどの反対にあってバルサに残ることになった。バルサBが基本的なプレー場所となることはわかっていたが、一部チームでのプレーチャンスが必ずやって来ると信じていたからこそクラブに残ることに同意した。だがそのチャンスは、今のところ、少なくても今のところ、やって来ていない。

フェルナンド・ナバーロも一部チームでのプレーチャンスがないが、オラゲールのケースとは異なる。1年にわたるリハビリ期間を乗り切ってようやくプレー可能となった彼にとって、今はひたすらかつてのリズムを取り戻すための期間となっている。だからバルサ一部ではなく、バルサBでのプレーを余儀なくされている彼だが、今のところ問題はない。だがいつまでもバルサBに残ってプレーすることもできない。彼はすでに連続性をもってバルサ一部チームでスタメン選手として活躍した期間があるのだから、そう、いつまでもバルサBの選手としては不満だ。

12月中旬からオープンされる冬のマーケット。そのマーケット期間を利用して彼らの獲得を目論んでいるいくつかのクラブがある。オラゲール獲得を狙うのはオサスナとムルシア、そしてナバーロを狙うのはマラガとサラゴサ。これらのすべてのクラブが、残りの半年間をレンタル移籍とし、その後は完全移籍の買い取りオプション付きという条件を出してきている。これらのオファーに関し、チキとフラン・ライカーの二人によって検討がなされることになる。

「カンテラ 明日のキラキラ星」より