リチャード・ビチケ選手の巻

リチャード・ビチケ、1991−92ー93シーズンにクライフバルサに在籍し、当時は“リッチビッチ”という愛称でバルセロニスタに親しまれた選手。そして35歳となった今年、ついにプロの世界から足を洗うことになった。

1986−87シーズン、クライフ率いるアヤックスで17歳という若さでデビューを飾り、バン・バステンやフラン・ライカーや若きベルカンプなどとプレー、そしてデビューから5年後、すでにバルサの監督をしていたクライフに呼ばれてバルサにやって来た。
「現在のフットボール界における最高の10番」
クライフがビチケの入団記者会見でこう語ったのを良く覚えている。だが2年間のバルサ生活で残念ながら“最高の10番”としての活躍を見せずじまいだった。当時、三人の外国人選手しかプレーできない規則のなか、バルサにはクーマン、ウリスト、ラウドゥルップという超一流選手がいたせいで彼の出番はあまりやって来ず、あくまでも四番目の外国人選手でしかなかった。それでも彼のオープンな性格により多くのバルセロニスタに愛される選手となっている。

日本の大分のクラブでの在籍をプロ選手としての最後の場とし、プロ選手現役引退後は兄が監督をしているADO'20というオランダアマチュアチームでプレーする予定だという。(2004/10/04


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