モッタ選手復帰の巻

手術を担当したコロラドの医師リチャード・ステッドマンを訪ねていたモッタとラルソンが一緒にバルセロナに戻ってきている。モッタはステッドマン医師の“ドクター許可”を、そしてラルソンは“順調に復帰してます証”をそれぞれ懐にいれての帰国だ。モッタは今週中に合同練習に参加の予定、ラルソンは5月の“ドクター許可”待ちの身となる。

はてさて、彼らの復帰は時間の問題として、新契約(基本年俸+各種ボーナス)を結んでいる彼らの実際の年俸はどうなるのか。どうやら新契約は負傷している選手にはとてつもなく優しい内容となっているようだ。どのくらいのパーセンテージで試合に出場したかというのが各種ボーナスのメイン事項。そして負傷選手に関しては、負傷前の試合にどのくらいのパーセンテージで試合に出場してたかが年間トータルのものとなる。例えばモッタの場合、シーズン初戦となったサンタンデール戦にスタメン出場、2試合目となったセビージャ戦にもスタメン出場、そしてこの試合でぶっ倒れたわけだから、彼の試合出場パーセンテージは100%ということになる。したがって毎試合招集されるもののベンチ生活となっている何人かの選手よりは圧倒的にボーナスが多いことになる。ラルソン、エドゥミルソンにしても同じ新契約を結んでいるし、しかも彼らも負傷前には多くの試合に出場しているのでそのパーセンテージは非常に高いものとなっている。もっとも、モッタはこれまで100%の試合出場となっているが、来週中にはバルサ医師によって“ドクター許可”を得られる身となるので、つまり医学的には試合に出場できる立場となるわけで、これからは試合に出場しないごとにこのパーセンテージが減少していくことになる。

不幸なのはガブリだ。彼が契約内容の変更交渉をおこなったのは2004年の4月、まだ負傷した場合の細かい事項が確立していない時期だった。2試合しか出場していない彼はその分のボーナスしかもらえない契約となっている。(2005/03/29


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