クルービー・コネッホコンビの復活

サン・シーロでのインテル戦で負傷し、先週末のオサスナ戦には出場できなかったクルイベル。だが今日のバジャドリ戦には再びサビオラと組んで相手守備陣を脅かすことになる。彼のスタメン出場は間違いない。だが今週は軽い練習だけで今日に至っているクルイベルでもある。体調は決して１００％とは言い難い。万一のためにアンティックが用意したもう一人のデランテロ、それはセルヒオ・ガルシアだ。もし彼がサビオラとコンビを組むようなことがあれば、広いカンプノウは走り回るチビチビ・シャキシャキ・コンビの誕生だ。

パトリック・クルイベルはこれまでわずか２試合しか欠場していない。カード制裁で出場が不可能となったAt.マドリ戦、そして負傷とインフルエンザのダブルパンチでノックアウトとなった先日のオサスナ戦、この２試合しか欠場していない。バンガールにとっても、そしてアンティックにとっても代役のきかない貴重な駒であるクルイベル。今週はほとんど練習をしていないが、それでも今日の試合には欠かせない選手の一人だ。

試合前日の練習は報道陣をシャットアウトした形でおこなわれる。だがそれでも“覗いて”しまう何人かのジャーナリストたち。彼らが見たもの、それは元気に走り回るクルイベルだった。キーパーはボナノが顔に傷あとを残しながらも務めている。ディフェンスは右にガブリ、左にソリン、そして真ん中二人はデ・ボエルとレイジゲル。彼らの前にモッタ、そして斜め前にチャビ、右にはオーベルマルス、左にはメンディエタが入る。そして前線の二人はクルービー・コネッホコンビだ。唯一の疑問、それはルイス・エンリケの体調がどれほど戻ってきているかにかかる。もし万全であればメンディエタに代わり彼が入り、もしそうでないのならメンディエタが左インテリオールに入ることになるだろう。

■セルヒオ・ガルシアの召集
親善試合も捨てたものではない。特に若い選手たちにとっては出場チャンスが訪れるようなことがあれば己をアピールする絶好の場である。先日おこなわれたロルカとの親善試合に出場したセルヒオ、彼はこのチャンスを逃さなかった。バルサの４点目を決めたのがセルヒオ、彼はこの試合でじゅうぶんにアンティックに対しアピールすることに成功したようだ。それはアンティックの次のような言葉を聞くことによって明らかになる。
「彼のゴールに対する感覚は、現在の我々が抱えている選手の中では非常に貴重なもの。特の私が興味を抱いたのは彼のマークを外す技術の高さだ。対角線に走って相手マークを外す彼のテクニックは素晴らしいものがある。大事に育てていきたい選手だ。」
召集の知らせを受けたセルヒオ。彼のアイドルであるロマリオが多くのゴールを決めたカンプノウ。そこでプレーできることが何よりも嬉しい。
「出場チャンスがあるかどうかはわからないけれど、カンプノウでの試合に召集されたことだけで最高さ。小さいときから夢に見た瞬間が実現するかも知れないんだ。」

■練習を開始したミル・マスカラス・プジョーマン
昨日の午前中の記者会見にあらわれたアンティック。彼がもっとも笑顔を浮かべて嬉しそうに発表したこと、それはプジョーの練習復帰という事実だった。そしてその会見から数時間後におこなわれた午後の練習、そこには確かにプジョーの姿があった。右目下を真っ黒したプジョーがあらわれた。そう、彼の顔にはまだマスクは付けられていない。
「いつ試合にでられるかという問題は別として、試合にはマスクを付けて出るようにドクターにいわれている。まだ固まっていない骨をしっかり守ってくれることと、つけ心地が悪くなければどんなマスクでもいいや。」
マスクをどのようなものにするか、それはバルサドクターたちによって慎重に検討されている。もしマスクを付けることによって視界が狭くなったり不快感を覚えるものであれば、プジョーは試合中にそれを取ってしまうことも考えられるからだ。快適にして効率的なマスク、それは遅くても来週の半ばにはプジョーの顔を覆うことになりそうだ。

■ジェラールにかかる期待
アンティックにとってプジョーの復帰と同じように望まれる選手、それがジェラールだ。今年の始めに負傷したジェラールはようやく長く暗いトンネルを抜け出そうとしている最中だ。そしてそれを誰よりも待っているのがアンティック。なぜならコクーの抜けた穴を見事に埋めることができる選手としてジェラールを考えているからだ。アンティックにとってジェラールはセントラルの選手ではない。あくまでもセントロカンピスタ、それもスペインを代表するセントロカンピスタの一人だと認識している。そのジェラールは来週から合同練習に参加してくることが決まっている。