10月17日 金曜日

■1チャンネル(1.2MB)
ハットトリックとなる3点目を4回決めるロナルディーニョ。

■2チャンネル(1.1MB)
ガッツ・エンリケ的バルサエンブレム魂ゴラッソ2発

■3チャンネル(0.6MB)
キックする前の姿勢、歩調の短さ、ボールを蹴るときのスタイル、そしてゴールを決めたときの表情としぐさ、これはすべて彼の師匠であるリバルドという人と同じであります。おめでとう、モッタ!

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8回のゴールは大量得点というなり

90分の試合で8ゴール。バルサ史を振り返り、ヨーロッパ戦での8ゴール獲得という試合結果を探してみると21年前にまでさかのぼらないとならない。1982ー83シーズン、そう、あのマラドーナが入団してきた年だ。

バルサは今はなき“カップ・ウイナーズ・カップ”の制覇に向けてキプロス島のアポロンというクラブとの試合をカンプノウで戦った。その年のメディア的クラックはもちろんディエゴ・アルマンド・マラドーナ。彼にとってはバルサの選手として最初のヨーロッパ戦でもあった。決してゴレアドールとしての名声をもってバルサに入団しきたわけではなく、天才的なメディアプンタとしてバルサに加入してきたマラドーナ、彼はこの試合で誰もが驚くハットトリックを決めている。そう、まるで昨日のロナルディーニョのように。

試合開始直前まで出場可能かどうかわからないと見られていたロナルディーニョをフラン・ライカーはスタメンで起用する。相手はプチョフという、言ってみれば三流チームだ。負傷上がりで練習もまともにしていないロナルディーニョを起用する必要があるのかどうか、それは意見の分かれるところだろう。だが、そんな論争をよそに、彼はハットトリックを決めてしまう。それも先制点からスタートし、試合そのものを決めてしまう2点目という貴重なゴールを含めてだ。ロナルディーニョは試合後に疲れた表情も見せず記者団に明るく対応している。
「自分が幸せと感じているとき、物事はすべてうまくいくもんなんだ。」
そう語るロナルディーニョだ。

パリという寒々しい気候が常に同居する街ではなく、地中海に面したバルセロナの持つ温暖な気候が彼を幸せにしているのだろうか。カタルーニャとはいえ、イベリア系の人々に囲まれての生活が彼にあっているのだろうか。あるいはバルサというこれまで彼が経験したことのないビッグクラブでプレーすることの幸せを感じているのだろうか。そして、あるいは、彼に100%の信頼感をよせているフラン・ライカー監督に感謝しているからだろうか。いずれにしてもロナルディーニョは幸せの真っ只中にいる。
「この勝利によってチームそのものが信頼感を勝ち取ることができたと思う。自分がゴールしたことよりチームが大量点で勝利できたことが嬉しい。個人的にはこれまでのプロ選手としての経験の中で最高の時期を迎えている感じがしている。あくまでも最後のパスをだすのが自分の持ち味だと思っているけれど、ゴールを決めるのも悪くないもんだ。一言で今の自分の状況を言うなら、そう、幸せ、その言葉に尽きる。」


元気を出せ!マルケス!

誤解を受けるような余計なことをラジオ番組で語ってしまったラファエル・マルケス。それは昨日の試合がおこなわれる前日のことだ。
「監督の意図がよくわからない。ある時はエストレーモを起用するシステムにしたり、ある試合ではまったく違うシステムになったり。そして試合ごとに我々に語ることも違ったりする。例えば今日はボールを回して行けと言ったり、この試合はボールをすべてクルイベルのところに放り込めと命令したり、よくわからないことが多い。だがいずれにしても、監督一人一人がそれぞれのアイデアを持っているわけだから、それを受けいるしかない。」

昨日のプチョフ戦、試合前からスタメン出場は予想されていなかったものの、誰もが驚いたのはベンチにも入っていなかったことだ。つまり招集されたものの、カンプノウベンチには呼ばれなかったということになる。招集されなかった選手は観客席から試合観戦をすることを義務づけられているが、彼の姿を目撃した人はいない。フラン・ライカーは決して“お仕置き”ではないと語っている。チキ・ベギリスタインやサンドロ・ルセーも、あくまでも監督の“技術的問題”からベンチ入りも外されたのだろうと語る。ようするにマルケス問題を“問題化”したくない発言であることは間違いない。
「彼は重要な選手、今日の試合には出場チャンスがないと判断したからベンチには呼ばなかった。彼の発言問題とはまったく関係ないことさ。確かに彼はカンプノウではこれからも出場チャンスは少ないかも知れない。でもアウエーの試合ではチャンスが訪れるだろう。なぜなら彼は大事な選手だからさ。」

アニモ!マルケス!