11月25日 木曜日

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クラシコ・ミニ・シネ その3

クラシコの試合ともなると、スペイン全土で20から30ぐらいのラジオ局が生中継することになる。そして実況を担当するアナウンサーはこの道何十年というプロだ。しかも実況アナウンサーはただのアナウンサーではなく、その局のスポーツ部門のディレクターというのが一般的。ムンドとかエスポーツとかのジャーナリストより遙かにこの世界に詳しい人々でもある。各局の一人一人がフットボールに対する明確なアイデアを持っているのは、やはりフットボールというスポーツが百年の歴史を誇るからだろう。マドリッドに本拠を置く全国放送のアナウンサーはほぼマドリディスタと言って良いが、その彼らにしてもこのクラシコではバルサをべた褒めしている。当然と言えば当然のことだ。

ちなみに、エトーのゴールに絶叫しているマドリディスタのガスパー・ロセッティさんという人のラジオ中継を初めて聞いたのは今から二昔前のこと。声の太さといい、力強さといい、そのパワーにビックリしたものだけれど、何年か前に心筋梗塞で入院しているというニュースを聞いた覚えがある。実況中に再びぶっ倒れてもおかしくない感じの彼だが、いわゆる解説者という人なしに90分間一人で実況しまくるこの人のスタイルは健在とみた。

セルティックファンにとってバルサとのチャンピオンズでの試合はかつてのアイドルとの再会を意味したものの、彼らにとって、もちろんバルサファンにとっても残念なことに、アイドルは不在の試合となってしまった。半年間以上の長期不在となるラルソン、だがバルサ選手として終わりを見たわけではない。1年延長の契約をクラブ側が決定したことによりラルソンが拒否しない限り来シーズンになれば再び彼の姿が見られることになる。負傷した翌日には「引退も考えないわけではない」とまで言うほどショックだったようだが、セルティック戦にかけつけてきた彼は「現場復帰にできる限りの努力をしたい」と語っている。そう、そうこなくっちゃ。

■ラルソン元気づけ勝利用招集メンバー
バルデス、ルーベン、ジオ、シルビーニョ、ナバーロ、オラゲール、プジョー、ロドリ、ベレッティ、マルケス、ジェラール、チャビ、イニエスタ、デコ、ロナルディーニョ、メッシー、エトー。ジュリーの18人+観客席にラルソンの19人。

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