9月13日



テロ行為、フットボールを止める

 アメリカでのテロ行為に対する抗議の声は、一日かかってUEFAの態度を動かした。昨日と今日予定されていたすべてのヨーロッパ戦はUEFA決議によって延期された。しかしバティカンをはじめ多くの組織が、この遅すぎたUEFAの裁断に対し抗議の意思表示をしている。明らかに火曜日の試合は中止すべきであったと。またバルサ対リヨンの試合は10月10日に再開される。
 セルジ「試合中止は当然のことだ。ああいう惨劇を前にしてフットボールどころではない」
クライハート「昨日は一睡もできなかった。非常に神経質な夜を過ごしてしまった」

●リバルド
 昨夜、多くの関係者が集まって討議されたリバルドの手術問題。結論は手術必要なしということになった。だがリバルドはブラジルで3週間にわたり治療に専念することになった。

●エスティアルテ(注・水球界のマラドーナと呼ばれたスペインの選手)
 プリンシペ・デ・アストゥリアス賞(注・世界中のスポーツ選手の中から、長年にわたって活躍してきた選手を選び、それを讃える賞)にオリンピック6回出場をはたしたエスティアルテが選ばれた。



リバルド、ブラジルへ

 リバルドに手術は必要ない、これがバルサ、ブラジル医師団のだした結論となった。当初予想されていた3週間の治療はブラジルでおこない、最後のリハビリをバルセロナでおこなうのが理想的という。リバルドは今日にもブラジルに向かう予定。
 ボレール(バルサ医師)「ブラジルはこの手の治療の優れた専門家が多い。我々にとってこの結論は何の問題もない」
 アントン・パレイラ「リバルドのケガが完治したとしても、最初の試合はブラジルではなくバルサとなる」

●UEFA、チャンピオンズを止める
 火曜日の試合を続行させたUEFAへの抗議が多い中、ついに昨日の試合は中止となった。この結果、UEFAカップは9月20日に、チャンピオンズは10月10日におこなわれる。またUEFAは火曜日の試合について「時間がなかった。グランドはどこもいっぱいに状態であったし、安全性の意味もあって試合をおこなわせた」と発言している。



間抜けな議論

フィーゴだけの方が最高?
ジダーンがいた方がいい?
 ローマ相手のチャンピオンズ戦で、今シーズン最高の試合をしたレアル・マドリ。この試合にはジダーンが不在であったため、再びジダーン必要・不要論がメディアの間をわかせている。しかし、マドリの選手はその議論を不毛のとして一笑にふす。ジダーンの活躍はひたすら時間の問題とする彼の同僚達。いずれにしても今週の土曜日のベティス戦で、ジダーンは再びテストを受ける立場となる。

●UEFA、すべてのヨーロッパカップ戦を中止

●リバルド、手術を逃れる



団結を求めて

 UEFAは大事な結論をだすのに一日遅れたとはいえ、アメリカの惨事から24時間たった昨日、世界の人々に団結の意思を表すためヨーロッパ戦の中止を決定した。この結果、UEFAカップは9月20日に、チャンピオンズリーグは10月10日に延期された。この日バルサは国王杯が予定されているが、チャンピオンズの試合が優先される。

●バルダーノ、ジダーンについて語る
 先日のローマとの試合におけるマドリのプレーは、昨シーズンの良いときのそれを感じさせた。それはジダーンの加入によって、今シーズン見られなかった試合展開でもあった。ジダーンに対する疑問符を投げかける人が多い今、バルダーノが答える。
 「ジダーンクラスのクラックと呼ばれる選手がマドリみたいなビッグクラブで問題になることは絶対ない。時間の経過と共に、ジダーンの加入によってさらに強力なチーム作りができてくるだろう。」