7月24日

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4番目の補強選手?

プレステージが終わりを告げるまでにもう一人の補強選手を要求するバンガール。右サイドには念願どおりメンディエタが加入し最低限必要とされていた補強は済んだ。だがもし可能なら左サイドを上に下に走り回れる選手も欲しいバンガールだ。これから選手市場を探りながら「安い、速い、うまい」選手を狙うバルサ。

バンガールにとって左サイド起用可能選手は今のところナバーロ、コクー、そしてモッタの3人となっている。ナバーロはディフェンス専門の選手であり、モッタはインテリオールの位置ではスムーズに動けるもののラテラールでは苦労しながらプレーしている。コクーはそういう意味で言えば一番オールマイティーな選手ではあるが、すでに体力的に3年前のコクーではない。リバルドを放出をした今となっては左エストレーモの専門家は負傷の多いオーベルマルス一人となってしまった。メンディエタの加入によりバルサが得たものは、右サイドをオールマイティーにカバーする選手の獲得ということだった。だが左サイドには彼のような選手がいない。

ディエゴ・プラセンテ、バンガールがバルサに戻ってきてから再三出てきた名前だ。しかもバンガールの最初のプランでは、セルジ、ココが抜けた後釜選手として第一候補にあがっていた選手でもある。だが彼のプランは次第に右サイドの補強へと重心が移っていった。だが右サイドの補強を済ませたいま、再びプラセンテの名前が急浮上している。

偶然ながらプラセンテの代理人はリケルメのそれと同じ人物。つまりフランキ氏とボロトニコフ氏だ。2004/05シーズンからのバルサへの移籍がほぼ決定していると伝えるドイツメディアも現れてきている。だが今シーズンからの補強が必要に迫られているバンガールにとって、現実的なのは経済的負担のかからないフアンフラン。キリー・ゴンサレス獲得の噂は最近はどこからも伝わってこない。そしてもう一人噂に上るのがダレサンドロだが、今シーズンからの獲得は非常に難しいものとなっている。


バルサ若返り作戦進行中

昨シーズン、カルラス・レシャックにによって始められたバルサ若返り作戦。バンガールが新監督に就任した今も続行中だ。平均年齢24.8歳と、ここ7年間においてもっとも若い選手たちによって構成されるものとなっている。

サビオラ、ロッケンバック、ジェオバンニ、そしてカンテラから上がってきたモッタ、これらの選手により選手の若返りを図った昨シーズンのレシャックバルサ。その意図はバンガールが新監督になった今も確実に進行中だ。30歳のドゥトゥエル、31歳のセルジ、32歳のアベラルド、29歳のアルフォンソ、そして30歳のリバルドを放出。加入してきた選手たちはリケルメの24歳を筆頭に若い選手たち。その結果、今シーズンの選手たちの平均年齢は24.8歳と昨シーズンよりもさらに若返ったことになる。

これまでバルサに加入してきた3人の選手たち、つまりエンケ、リケルメ、メンディエタの3人にカンテラから上がってくる予定のビクトール、ナバーロ、イニエスタを足して平均年齢をだすと22.3歳という若さになる。いっぽう、上に示した5人の放出選手にレイナとココを足してすべての放出選手の平均年齢をだすと28歳。スイスステージには呼ばれなかったものの、カンテラからは必要に応じてトルトレーロやダビ・サンチェスなどが呼ばれる可能性もあるので、現在の選手平均年齢はさらに若いものとなる。

放出された何人かの選手との個人的確執があったことは事実だとしても、バンガールの考える基本的アイデアは若い選手を集めてのスタート狙いということも事実であろう。、新鮮な選手を起用しての新星バルサとしたい、というこれまで何回かの彼の発言がそれを物語っている。昨シーズンとは違い、バンガールの作戦は後ろに下がっての防御ではなく、相手ゴールにより近いところでのプレッシャーが課題とされている以上、体力的に優れている選手がこれまでになく必要となるバンガールバルサだ。現在の選手で30歳を越えているのはわずか4人となっている事実がバンガールのアイデアを如実に語っているだろう。ルイス・エンリケ、デ・ボエル、ボナノ、そしてコクー。このうち2人は少なくても毎試合チームを引っ張っていく選手として起用されていく。