7月27日

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ポーランドかマセドニア

チャンピオンズ予備選の組合せ発表がおこなわれた。バルサはシードクラブの中でも幸運に恵まれたと言っていいだろう。相手はポーランドチャンピオンのバルソビアか、あるいはマセドニアチャンピオンのバルダール。

抽選の結果、この両チームの勝者と当たることが決まったバルサだが、どちらのチームになるにしろ試合順はすでに決まっている。最初の試合を地元のカンプノウでおこない、2週間後に相手ホームグランドで戦うことになっている。だがこの抽選が終わった段階でバルサはすでに動きだし、試合順の変更をそれぞれのクラブに申し込んでいる。バルダールはその申し込みを受け入れたものの、バルソビアは今のところ回答を避けている。そしてもう一つの要請、試合順がどうであれ2試合目を27日におこなって欲しいというもの。試合予定日は27日か28日となっているが、27日におこなうことによってリーグ初戦となるAt.マドリ戦への準備期間が1日多くなることを意味するからだ。

昨シーズン、バルサがチャンピオンズ予備選で戦った相手クラコビアを敗ってリーグ優勝を飾ったバルソビア。このクラブはマセドニアチャンピオンのバルダールに比べればヨーロッパの中でも歴史を作ってきている。1970年のコパ・デ・ヨーロッパでは準決勝にまで進みオランダのフェイノルドと対戦している。この試合フェイノルドが勝利をおさめ、最終的にヨーロッパチャンピオンとなっている。また1991年のレコパではやはり準決勝まで進みマンチェスターに敗れた。昨シーズンはクラコビアとの接戦に勝利し、7年ぶりのリーグ優勝を飾ることができた。

一方、バルダールはマセドニアではもっともポピュラーなクラブではあるが、クラブとしての歴史はたいしたものを残してはいない。もっともユーゴスラビアから独立してからまだ10年しかたっていないマセドニアのクラブであるから当然と言えば当然だ。ただこのクラブからはダルコ・パンセフというスター選手を生み出している。エストレージャ・ロハの選手としてヨーロッパチャンピオンに輝いたこともあるし、その後カルッチオのインテルで活躍している。


まだまだ「青い」バルサ

バンガールの復帰第一歩は、口の中に苦い味を残して終了した。ゴールチャンスは確かに多くあったものの、決定的なものは少なかったバルサ。終了間際に入れられた得点により敗戦したという結果は別として、まだまだ完成にはほど遠いバルサという印象だけが残った試合となってしまった。

これからバンガールには多くの仕事が残されている。いやもちろんバンガールだけではない。むしろバンガール以上に選手のしなければならない仕事が山積みになっている。昨日登場したバンガールシステムは、すべての選手に最高の集中力と犠牲精神を要求するものだった。全員攻撃、全員守備を理想とするこのシステムは、肉体的な準備が完全ではない今の段階では非常に苦しいものとなっている。デ・ボエルとキーパーを除き、すべての選手がマンツーマンで戦わなければならない。サビオラ、クルイベルにしてもその課題からは逃れられない。彼らは時にはディフェンスをマークしなければならない。

中盤、あるいは前線でバルサがボールを奪われたとき、目に付くことは両サイドに見られる大きなスペースだ。この穴を埋めるために右のメンディエタ、左のガブリは何試合ぶんかの距離を走り回らなければならないことになる。相手チームに訪れた前半での唯一のゴールチャンスは、メンディエタがエストレーモと化してコーナー付近にいる時におこったものだ。

リケルメは前半の45分しかプレーしなかった。彼の「意欲」がまだ出来上がっていない体力を上回ってしまったという否定的な現象があったものの、それでもチームの核としてじゅうぶんにその可能性を披露したと言っていいだろう。二人のピボッテの左右に、インテリオールの選手が大きく広がるこのシステムにおいて、攻撃に移る際の彼の役割は大事なものとなる。彼からのサビオラやクルイベルにわたされる最終パスがこの試合でも何回か見られた。得点にはつながらなかったものの、アイデアとしては評価されていいだろう。

試合には負けたとはいえ肯定的なことがあったのも確かだ。バンガールのアイデアは明らかであること。そしてそのアイデアに基づいて選手たちがグランドの中でじゅうぶんに意思統一をおこなおうとしていたこと。バンガールや選手にとってしなければならないことは山のようにあるとはいえ、プレステージは始まったばかりだ。


●バンガール、3人のアンダー19選手を励ます
ヨーロッパ・アンダー19の決勝戦をドイツ相手に戦うことになったスペイン代表。その中には3人のバルサの選手が活躍している。セルヒオ・ガルシア、カルロス・ゴンサレス・ペーニャ、そしてイニエスタがその3人だ。個人的に彼らへのメッセージをおくるバンガール新監督。
「イニエスタはもう知っている選手だが、セルヒオとペーニャに関してもこれまで多くの報告を受けている。個人的になるべく早く知りたい二人の選手だ。日曜日にはすべての幸運が彼らのもとにあるように祈っている。この決勝戦に勝利することはスペインにとって重要なことであるが、バルサというクラブにとっても重要なことだ。だからぜひ頑張って欲しい。」

●ババンジーダ「スペインに残りたい」
バルサと同じくニオンでキャンプを張っているベシクタスの練習に参加していたババンジーダ。だが彼は最終的にこのクラブには残らないことになりそうだ。
「このキャンプへの参加はいい経験になったと思う。でも自分としてはあくまでもスペインのクラブに残りたい。だから代理人もその線に沿ってクラブを探してくれている。
いくつかのスペインのクラブが彼に興味を示しているのは事実のようだ。だがスペイン国籍取得が条件になっているクラブが多い。

●イバンの行方はマドリということも
決して昨年のジダーン加入のような「爆弾」ではない。だがほんのわずか前までバルセロニスタを興奮させたあのイバンがマドリに入団すると言うことは、少なくてもショッキングな出来事ではある。そのイバンの代理人が今、マドリにオファーを出している。
4年間ラッチオに在籍したイバンは現在フリーの立場だ。彼に具体的なオファーをだしてくるクラブも存在しない。したがって彼の代理人が興味を示しそうなクラブに対してオファーをだしている。その中の一つがマドリ。