7月25日

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バンガール・リバルド戦争

●バンガールの攻撃
”15日間余計にバケーションをくれということは、彼に責任感がない証拠だ”
”もしヌニェスが会長で私が監督として続いていれば、とっくに高い移籍金でリバルドを売っていただろう”
”私が欲しかったリバルドはバロン・デ・オロを取る前の彼だ”

スイスにおける最初の記者会見でリバルド放出の理由を問いただされたバンガール。彼はこの質問に素直に思ったままに単刀直入に答えている。
「もしリバルドがクラブに雇われている一人の選手としての責任を果たす自覚を持って、しかもモチベーション高く戻ってくるのであれば私は彼を必要な選手だと思っていた。だがメディアを通して伝わってくる情報は否定的なものばかりだった。彼は言う。俺はバンガールが嫌いだし、彼も俺のことを嫌っているのだろう、とね。だがそれは違う。バロン・デ・オロを取る前のリバルドは素晴らしい選手だった。だがあの賞をとって以来彼のパワーは確実に落ちてきていた。私が監督をしていないときも彼のクラブに対する貢献度は賞をとる前とは比べものにならないぐらい落ちてきていた。そして今回のワールドカップが終了した段階で、他の選手より2週間多いバケーションをくれという。スペイン代表の選手のバケーションが4週間だったのに、彼は5週間の休暇をくれと言ってきたんだ。彼は一つ重要なことを忘れている。選手にとって一番大事なもの、それは彼に給料を払っているクラブに対する貢献が一番大事なものでなくてはならない。」

「彼の放出という決定は私一人のものでないことは明らかだ。クラブには全責任を負う会長がいて理事会というものがある。多くの職員がいて成り立っている。彼の放出を決定したのは「クラブ」であってバンガール個人ではない。だがもしヌニェスが会長を続けていて私も6年前から監督を続けていたら、何年か前にすでに多額の移籍料を獲得して彼を放出していただろうと思う。前監督時代にも彼はバケーションの延長を私に要求してきた。そして今まさに同じことが繰り返されようとしていた。プロ選手としての責任感の欠如、ワールドカップで優勝したことによるモチベーションの欠如、私はそいうリバルドは必要ないと信じている。」

●リバルドの反撃
”バンガールは哀れだ。悔しくてしょうがないんだろう”
”俺は世界チャンピオン、彼は大会にも出られなかった。たぶん俺に嫉妬しているんだろう”
”彼の発言は誹謗中傷もいいところだ。ウソをついちゃいけない。自分を正しく評価すべきだ”

ブラジルの自宅で長期バケーションを楽しんでいるリバルドの反応は早かった。バンガールの発言からわずか半日あまりで自分のHPを通じてバンガール発言に対する反撃を開始するリバルド。
「スイスからは遠いところに住んでいる自分ではあるけれど、インターネットを通じて情報は入ってきている。まだバケーション中の身であるからメディアの前ではなく自分のHPを通じて意見を言わせてもらうことを了解して欲しい。ブラジルにいるとはいえ、彼らの誹謗中傷発言はこちらにも伝わってくる。自分が絶対の存在ではないことはもちろん理解しているが、それでもできる限り人を欺かずに自分に正直に生きていこうと務めてきた。そういう自分にとって、バンガールのような人物を見ることは哀れさを感じてしまう。多くのスーパースターがいるオランダ代表を本大会に進められなかったことがよほど悔しいのだろう。世界チャンピオンとなった自分に嫉妬していることも明らかだ。彼はバロン・デ・オロをとる前のリバルドを評価していると言う。自分にしても同じことが彼に関して言える。自分が賞をとる前のバンガールはヨーロッパチャンピオンになった監督でもあるし、何回かのリーグ優勝を果たしてきた監督でもある。そのバンガールは評価しよう。だがバルサで失敗し、オランダ代表監督としても完膚無きまでに失敗した彼は評価しない。」


●ミラン、リバルドに大接近
ミラン会長シルビオ・ベルルスコーニの直々の命令により、リバルド獲得作戦は山場を迎えようとしている。昨夜マドリッドの空港からミランの何人かの責任者がサンパウロに飛び立ち、リバルドの代理人との直接交渉が今日おこなわれることになっている。もしこの交渉が前進を見るとすれば、リバルド当人がバケーションを過ごしているモジ・ミリンへ交渉場所を移し、最終的な詰めに入ることになりそうだ。

●フィーゴ、リバルド獲得を希望
3年間にわたってリバルドと一緒にプレーしたルイス・フィーゴが、再びリバルドと一緒にプレーしたいとの願望を告白している。バルサ関連のニュースともなると必ず登場するこのメレンゲスター選手だが、今回も例外なく顔を突っ込んできた。だが彼の期待も空しく、マドリにはリバルドを獲得する資金がない。移籍料なしの選手であるとはいえ、高額な年俸を要求していくるであろうリバルドを獲得する予算はマドリにはない。(残念でしたフィーゴ、でも今度こそ11月にはお会いしましょう! チキート・ローカル特派員)

●バルセロナオリンピック10周年
1992年のバルセロナオリンピックからちょうど10年が経過する。フットボール部門では初めての金メダルに輝いたスペイン代表。グアルディオーラ、アベラルド、フェレール、アルフォンソなどはもうバルサにはいない、唯一残っている選手はルイス・エンリケとなってしまった。当時オランダオリンピック代表にいたコクーは残念ながらバルセロナオリンピックの本番には出場できなかった。いずれにしてもあれから10年。今日、モンジュイクオリンピック競技場では10周年記念行事がおこなわれることになっている。

●ババンジーダ、ベシクタスと交渉
ババンジーダもバルサが合宿しているニオンに向かっている。だが彼の目的はその街で合宿をおこなっているベシクタスとの移籍交渉にはいるためだ。これまでラーヨ、セルタ、レクレからオファーがあったババンジーダだが、昨日の段階でクラブはラーヨとの交渉を中断している。いずれにしても多くのオファーが届いているババンジーダ。まずはベシクタスの条件を聞いた上で将来を決めることになる。

●ユベントス・バルサ、ガブリ・ダビ問題で接近
右サイドを補強することが最優先事項となっているユベントスが再びガブリ獲得にむけて動き出したようだ。これまで何回か接触があった両クラブだが、ガブリの移籍料が1300万ユーロということでユベントスは諦めかけていた。だがバンガールが左サイド補強を狙っているという情報を得たユベントスは、ダビとの交換を条件にガブリ獲得に動き出すという。