7月26日

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サビオラ「リバルドのことは忘れよう」

サビオラはまだ20歳、しかもバルサに来て2年目の選手だ。したがってチームを引っ張って行くのはオランダ人を中心にしたベテラン選手の仕事。そして選手をまとめていくのはルイス・エンリケなどのカピタンの仕事である。だが同時に、サビオラは昨シーズンのヨーロッパに到着したばかりのサビオラでもない。1年目に17ゴールを決めている彼に今シーズンはさらなる飛躍が期待されている。そして2年目の「ベテラン」サビオラは、リバルドの抜けた穴をみんなで埋めていこうと訴える。

一シーズン終わったところでひとまわり大きく感じられるサビオラ。首周りもプジョーほどではないにしろ太くなっている。太陽の下で過ごしたバケーションのおかげで顔もいい色に焼けている。バルサの選手として最初の昨シーズンでは期待していたにも関わらず何のタイトルもとれなかった。
「今シーズンこそ何かのタイトルが欲しい。できればチャンピオンズリーグのタイトルがとりたいと思う。クラブ対抗のレベルでは世界中が注目する最高のものだしね。多くのバルセロニスタもそれを望んでいるだろうと思う。もちろんリーグ優勝することにも全力を尽くしたい。」

とは言いながらも、ファンに対する具体的なタイトル獲得の約束や、自分の目標ゴール数などに関してもはっきりとは言いたくないとするサビオラ。
「バルサに入団したときに、目標ゴール数を聞かれたけれどその質問には答えなかった。今年も同じさ。それができるのは何年か前のロマリオぐらいなものだと思う。30ゴールを約束して30ゴール入れちゃうんだからね、彼は凄いよ。自分にとって約束できる唯一のこと、それは努力とチームのために働くという精神だけさ。」

昨日の練習でメディアプンタとしてのポジションをまかされたサビオラ。ポジション的には問題ないものの、バンガールからは相手ディフェンスへのプレッシャーをかけることも要求されている。
「自分にとっては非常に楽なポジション。でもリーベルにいたときの仕事とは内容が少しばかり違っている。特に相手ディフェンスをマークするということは初めての経験。でもこれまでの練習では監督が常に僕の側にいて、細かくアドバイスをしてくれている。とにかく監督がOKをだしてくれるまで頑張るだけさ。」

もちろんリケルメに関しても触れなければならない。
「リケルメは偉大な選手。まだわずかな時間しか経過していないのに、彼はもうチームの中にとけ込んでいる感じだ。しかし人生ってわからないものだね。リーベルとボカという超ライバル同士の選手がバルサといクラブを通じて一つになっちゃってんだから。アルゼンチンのフットボールファンにとっては、今シーズンからはバルサが第二のクラブとなるんだと思うよ。これまでマラドーナの影響でバルサに注目していたファンが多かったけれど、僕とロマンの加入で、つまりリーベルとボカの選手が一つになったということで、さらに彼らの注目度は高まると思う。」

バンガールとはすべての意味でうまくいっているようだ。レシャックと違い選手に対する要求が厳しい新監督に対し、彼は諸手をあげて歓迎している。
「ここまで見る限りバンガールというのは素晴らしい監督だと思う。確かに一人一人の選手に対する要求は厳しいけれど、それは選手にとって同時に励みともなること。そしてその監督がリバルドの放出ということを決めたのだから、僕らはもう彼のことを忘れなければならないと思う。確かに彼は多くのゴールを決める選手だったけれども、彼がいなくなったのなら僕らが頑張ればいい。これまで練習してきた限りでは、デランテーロだけじゃなくて中盤の選手たちによるゴールが増えるようなイメージを持っている。いずれにしても最近メディアにあらわれたバンガールとリバルドの問題は彼らだけの問題であって我々の問題ではない。だから選手たちはもうリバルドのことを忘れるべきだと思うよ。」


●選手たちが選ぶ自分のドルサール(背番号)
リケルメが選んだドルサール、それはやはり10番だった。昨シーズンから残っている選手たちは、それぞれそれまでのドルサールを希望。したがって残っている数字は5、10、12、13、16、20、23、25となっている。モッタは昨シーズンはバルサBの選手としてプレーしたので、一部の選手となることがほぼ決定している今シーズンは違うドルサールとなる。ビクトールとナバーロ、イニエスタは25番以上のドルサールになる可能性が強い。いずれにしても最終的にはバンガールの判断を待たなければならない。

●選手たちが選ぶカピタン
バルサの中で中心とならなければならない選手たち、つまりコクー、デ・ボエル、プジョーなどの選手。彼らが選ぶ今シーズンのカピタンはルイス・エンリケだ。これまでアレサンコ、スビサレッタ、クーマン、バケーロ、グアルディオーラ、セルジなどがつとめた重要な意味を持つバルサのカピタン。選手経験、キャラクター、実力、あらゆる意味から考慮したところルイス・エンリケを上まわる選手はいない。彼がシーズン開幕からスタメンでスタートするかどうかはバンガール次第。だがそんなこととは関係なく、選手たちはルイス・エンリケがカピタンマークをつけることを望んでいる。

●ババンジーダ、ベシクタスのベンチに
ババンジーダはまだバルサの選手。だがここ何日かでトルコのベシクタスの選手となる可能性が大きい。昨日はニオン対ベシクタスの練習試合をベンチがら観戦したババンジーダ。ベシクタスとバルサによる移籍交渉は順調に進められているようだ。

●カペーロ、リバルドに対するオファーに驚く
450万ユーロとも480万ユーロとも言われているミランのリバルドに対する年俸のオファー。そのオファーをだしているミランのガリアーニ自身が、つい何日か前に「イタリアの各クラブは選手に払う年俸を下げなければならない」と語っていた。それなのになぜそんなオファーが出せるのかと不思議がるカペーロ。彼はリバルドに対するオファーが、今のカルッチオでは現実的なものではないと思っているようだ。