1月8日 木曜日

■1チャンネル(1.3MB)
誰もが驚いたラポルタ、チキ、ルセーのトリデンテの練習見学。これまで個人的にもこんな風景を見たことがない。ヌニェスやガスパーはチーム事情がどんなに悪いときでもここまではしなかった。新会長ラポルタが一生懸命やっているというように理解すべきなのか、あるいは張り切りすぎてオフサイドを犯してしまったのか、よくわからない。

■2チャンネル(0.9MB)
会長が来たからといって別に張り切ったわけではないだろうが、それでも少しは関係あるのか普段の練習より激しいものになったようだ。サンタマリアのうめき声が凄いけれど、このあと何事もなかったかのように練習を再開。

■3チャンネル(1.1MB)
“フッシギ・ライカー日記”のおさらいをするかのように、夜遊びが過ぎる選手には厳しく対応していくと語るフラン・ライカー監督。この日の記者会見は普段のそれに比べジャーナリストの追及が厳しく、彼もまた普段以上の大声で対応する場面も見られた。ラポルタに1月の補強を要請したということまで語っている。

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サビオラが攻めビクトルが守る

まだまだ本格的な戦いには入っていない国王杯ではあるものの、フラン・ライカー・バルサにとってすべての試合が“本番”となっている。リーグ戦では4位まで4ポイントと数字上なってはいるが、順位を見れば12位という位置につけており、チャンピオンズ圏内に入るには一汗も二汗もかかなけれなならない状況だ。そして今日の国王杯の戦いで相手となる二部カテゴリー所属のレバンテ相手にも真剣な勝負が要求されている。したがって、いかに相手が二部のチームであるとはいえ、控え選手を主体にしてのチーム構成で戦う余裕はない。クルイベル、オーベルマルス、モッタ、ガブリ、ルイス・エンリケなどが負傷しているが、今日の時点での最強メンバーを起用しての、まさしく万全の体制で戦うことを強いられているフラン・ライカー・バルサだ。

ビクトルがリーグ戦で絶対のスタメン選手となっていたときに国王杯やUEFAカップではルストゥが起用されることがあったように、今日の試合ではその逆をいくことになるだろう。つまりビクトルがスタメンで起用されることになる可能性が大だ。彼の起用が次のリーグ戦での相手となるサラゴサ戦にまで延長されるかどうか、それはフラン・ライカーのみが知るところとなる。そしてサンタンデール戦ではスタメン出場したセルヒオ・ガルシアは今日は控えとなりサビオラが最初から出場する。ルストゥが出場しないことにより外国人問題は解消されていることも関係あるかも知れない。

当初、左サイドをルイス・エンリケが務めることになっていたものの、彼の負傷がルイス・ガルシアの出場を可能としている。右サイドに入るのはクアレスマではなくイニエスタとなり、サビオラ、ロナルディーニョ、ルイス・ガルシア、イニエスタによって攻撃の態勢が組まれることになるだろう。

■招集選手
ビクトル、ルストゥ、レイジゲル、プジョー、マルケス、ジオ、オスカー・ロペス、ロス、チャビ、ジェラール、コクー、ルイス・ガルシア、ロナルディーニョ、イニエスタ、クアレスマ、セルヒオ・ガルシア、サビオラ


サビオラ、EU国籍取得手続き終了

来シーズンから外国人選手登録が3人までとなるスペインリーグにあって、現在のバルサには4人の外国国籍を持つ選手たちがいる。このオーバーブッキング状況を打開するためにサビオラがスペイン国籍取得手続きをおこなっていたが、それがすべて終了し、あとはスペイン法務省の審査を待つだけとなっている。

サビオラにしてみればスペイン国籍の取得は彼だけの利益ではなく、クラブにとっても有益なことだという考えがある。したがって次のように手続きの経過を語るとき、それは不満を示すようなトーンとなるのは仕方のないことだろう。
「自分がバルサに入団した時の契約条項に含まれていたEU国籍取得の際の“経済的問題”を自ら拒否し、代理人と自分だけでスペイン国籍の取得手続きをしてきた。クラブが何もしてくれなかったことは意外と言えば意外だった。なぜならこれは自分のためだけではなく、クラブのためにもなることだと思うんだ。」
彼が語る“経済的問題”というのは、EU国籍を取得した場合彼に100万ドルのボーナスが支払われるというものだ。当時の会長であるガスパーとの間で結ばれた契約であるとはいえ、そして会長がかわったとはいえ、それは自動的に有効になる契約内容ではある。だがサビオラはそのボーナスを自ら放棄し、しかも自腹を切っての申請をおこなっていた。

申請書類によほどのミスがない限り、普通であれば今年の夏までにはその申請が通ることになるだろう。したがって来シーズンが開始される頃にはサビオラはアルゼンチン国籍とスペイン国籍を取得していることになり、外国人選手問題から除外されることになる。