3月14日 日曜日

■1チャンネル(1.6MB)
どうもこのムルシアというチームは90分過ぎると悲劇が待っているようだ。

■2チャンネル(1.2MB)
オスカー・ロペスとクアレスマが招集もれとなり、新たにルイス・エンリケとダビッツが呼ばれた。
「グラスゴーでの敗戦は選手に影響はないだろうと思う。だが相手は最下位のチームであり必死になって向かってくることが予想される難しい試合。それでもバルサらしい試合をすれば勝てるだろう。」

■3チャンネル(1.1MB)
連勝街道を急ぎ足で走るバルサ。“と〜まら〜な〜い、とまらない”バルサを期待。

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そして・・・リーガは続く

生まれたときからマドリディスタ、もちろん死ぬときにもマドリディスタと自称するある熱烈なマドリファンの一人がカタルーニャメディアに熱い手紙を送っている。それは“親愛なる敵対者”と題する手紙だ。

私はハビエルという31才になるマドリッド生まれマドリッド育ちの生涯マドリディスタ。この手紙をカタルーニャに住むであろう多くの“親愛なる敵対者”であるバルセロニスタとバルセロナ市民におくろうと思う。

カタルーニャではどんなに愚かなことがスポーツメディアによって語られているのか、それを知るために毎日欠かさずインターネットを通じてムンド・デポルティーボやエスポーツなどの記事を読んでいる。私はあなた方がこれまで独りよがりに語ってきた“偉大なる街バルセロナ”とか“偉大なるフットボール・クルブ・バルセロナ”というものを、悔しいながらも生まれて初めて認めざる終えない、そう告白しようと思う。グラスゴーでの鳥肌の立つような印象的な1分間の黙祷、そしてバルセロナの街で繰り広げられた圧倒的な数のデモンストレーション、まさに“親愛なる敵対者”ならではの“偉大な行動”であったことを認めざる終えない。

悲惨な事件の翌日のマドリッドのことも伝えておこうと思う。知っている方もいるかも知れないが、M40号線は毎朝通勤道路となって非常に混み合う道路だ。停滞する車のドライバーによるクラクションが鳴りやまない普段のM40号線。だが今朝の道路は静けさと悲しさにあふれている風景だった。混雑具合は普段と同じであるにも関わらず誰一人としてクラクションなど鳴らさない。悲しさに沈みきった労働者たちにはクラクションを鳴らす元気もないのだ。停滞している車のガラス越しにお互いに顔を見つめるものの、会話や挨拶もない。ただ顔を見つめ合うだけ。お互いに沈んだ心を確認しあうかのような見つめ合いだ。車を駐車場に止め仕事場に向かう通りでも同じような風景が見られる。いつもすれ違いに笑顔を交わすマドリッド市民は、街角でもお互いの顔を見つめるだけで通り過ぎていく。いったい何が起きたのか、いまだに信じられない人々。

グラスゴーでの選手の表情やバルセロナの人々の表情をテレビ画面を通じて見ることができた人間にとって、これほどバルセロナの街が近く感じたことはないだろうと思う。あなた方の思いも我々とまったく同じだと知ることができた。悲しみや恐怖に包まれながらも家族を養うために電車や車に乗って仕事に駆けつける、普段の日常生活に戻らなければならない同じ市民。

つまるところ、どんな惨劇が起ころうと生き続けている我々には人生が続くことになる。どんなに悲しみに包まれていようと好むと好まざるとに関わらず日常生活は戻ってくることになる。そしてマドリディスタの私は負け続けるバルサを期待する週末を過ごすことになるだろうし、あなた方はいつか二部落ちするマドリを期待することになる。我々の住む街がスペインで一番良いところだと思い続けるだろうし、あなた方も同じ思いにふけることになるだろう。だが事件以前と以後で変わった一つのこと、それは我々の街がとてつもなく近く感じることだ。

すべてのバルセロナ市民に、そしてバルセロニスタにありがとうと言いたい。一人一人にお礼を言いたいが、あなた方は人数が多すぎるから無理だ。したがって私の心からの言葉がカタルーニャのメディアを通じて公表されることを熱烈に希望している。一人のマドリディスタの声が、多くのバルセロニスタに、そしてとてつもなく近くなったバルセロナ市民に届くことを願って。

生き残った人々の人生が続くようにリーガの試合も継続される。セルティック戦や今週末のリーグ戦の試合も、プレーすることにも反対したバルサだが試合はおこなわれることになる。試合をしなければならないのなら、どうせ試合をしなければならなにのなら、勝利を目指すのみだ。

■招集メンバー(スタメン予想メンバー)
ビクトル、ガブリ、プジョー、オラゲール、レイジゲル、コクー、チャビ、ダビッツ、ロナルディーニョ、ルイス・ガルシア、サビオラ
、ルストゥ、マルケス、モッタ、ジェラール、イニエスタ、ルイス・エンリケ、オーベルマルス