3月20日 土曜日

■1チャンネル(1.7MB)
水曜日におこなわれた紅白試合。それにしてもクアレスマ君、右足アウトサイドキック大好きなようで。

■2チャンネル(1.4MB)
先週末におこなわれたインファンティールAの試合で特筆ニュースになったのはボージャン(9番)が1点もゴールを決めなかったことだ。それでも彼がダメな日はヤゴ(10番)の大活躍がある。

■3チャンネル(0.9MB)
2か月ぶりにフベニールでの試合に出場した噂の坊やジェラール・ピケ(3番)。見るたびに身長が伸びている感じ。ゴールを決めた後は親友のソンゴージュニアと祝福。

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未来は俺たっちのものさ!

モンジュイクの丘で宇宙船が沈没してから2日たった。だがマドリッド・メレンゲメディアはもちろん、カタルーニャ・ブラウグラーナメディアもいまだに第1面をあの試合のことで埋めている。もちろん内容は微妙に異なる二つのメディア。メレンゲメディアは監督のケイロス批判を大々的にうたい、そしてブラウグラーナメディアはマドリ危機から来るバルサリーグ逆転優勝の可能性が近づいたと高々と吠えまくっている。

かつて、それほど昔のことではない時代において、地中海に面する街に存在するバルサというクラブにバンガールという監督が就任していた。今では多くのソシオによって忘れ去られた存在となっている監督ではあるものの、当時の彼と現在のマドリ監督のケイロスの立場と比較すると非常に対照的な2人である。
「試合に勝利すれば監督の名采配によるもの、敗北すれば監督の要求に応えられなかった選手達のせい」
そうメディアに語り続けたバンガール。そしてケイロスはといえば、多くのメディアやマドリソシオによって次のように言われている。
「勝利したのはスター選手たちの素晴らしい個人技によるもので、負けたのは監督が無能だから。」

バンガールはどうでもいいとして、ケイロスが“悪い”監督なのか、あるいは“バルサの逆転優勝の可能性が近づいた”のか、まあ、それは各個人の思いと判断に任せれば良いことだ。だがどこのメディアも語っていない一つの驚くべきこと、それは国王杯の決勝戦でなければマドリの試合など見るチャンスもない多くのバルセロニスタが驚いたことでもあるが、マドリベンチに座る顔ぶれの“異色”さだった。

当然のことながら、マケレレはもういない。マクマナマンもどこかへ行ってしまっている。ファービオも消えてしまった。ムニティスはコルーニャでくすぶっている。イエロはペップと共にカタールで石油探しをしていることは誰でも知っていることだ。モリエンテスは次のチャンピオンズのでの対戦相手のチームにいるという。セラーデスもモリエンテスと同じようにフランスリーグで仕事をしている。“入団決定的”だったミリートや、当時“ブラジルが生んだ新星エストレーモ”とまで呼ばれたサビオはハーフラインの向こうで敵としてプレーしている。

メヒア、ボルハ、カンビアッソ、パボン、フアンフラン、ポルティージョ、ヌニェス、そしてカシージャス、これらがベンチに居座っておられた方々の名前だ。何人かの名前には見覚えがあるものの、ここ何年かで消えていった選手たちとはとても比較できない方々であることは確かなことだろう。

そして試合に出場したスター選手たちの顔ぶれを見てみよう。
31才暴力的選手ジダーン(35才まで億万長者契約)
31才ペセテロフィーゴ(34才まで億万長者契約)
26才ピノキオラウール(33才まで億万長者契約)
28才ボダフォーン(32才まで億万長者契約)
29才イダテン・カルロス(32才まで高額契約)
28才元会長娘婿サルガード(33才まで高額契約)
28才元エスパニョールエルゲラ(30才まで高額契約)

もうベテラン選手となりしかも非常にコストの高いスタメン選手たちと比較して、ベンチで出番を待つ将来がどうなるかさえわからない若手の選手たち。メレンゲメディアはいったい何をケイロスに求めようとしているのだろうか。

今シーズンが終了してみなければわからないものの、マドリが底力を出し切ってヨーロッパチャンピオンになるかも知れない。限られた選手たちを駆使してリーグ戦を制覇するかも知れない。だが、近い将来を見れば、このチームに未来はない。高慢チキチキのフロレンティーノによる“選手補強作戦”の限界と失敗が近づいて来ていることは間違いない。将来は、そう、近々訪れる将来は、俺たちバルサのものであり少なくてもマドリのものではない。と、正しくも強がってしまおう。