10月20日 水曜日

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テニス・クルブ・バルセロナ

の話はどうでもいいとして、クライフ時代にもこういうことはよくやっていたような気がする。バルサ博物館にさんさんと輝くたった一つのヨーロッパチャンピオンズカップを獲得したウエンブレーでの試合前にも、クライフ御一行様はゴルフをやっていたような記憶がある。大事な試合前のリラックス感を得るために、そして同時に疲れた体を癒すために、他のスポーツを楽しむのは良いことなのかも知れない。

少ない選手をやり繰りしているバルサだが、そのことによりスタメン選手たちの疲労を心配する声がある。特に今シーズンのバルサは相手選手がボールを持ったときにかける執拗なプレッシャーがプレー特徴の一つになっていることもその心配の理由かも知れない。しかも各国代表選手が多いバルサ、クラブ以外の多くの試合にも出場しなければならない。だから選手の疲労が心配、選手たちにに対して優しくも甘いそういう声をよく聞く。

だが、まだ10月の段階で本当に選手に疲労感なんてあるのだろうか。例えば、これまでのほとんどの試合では、バルサの選手たちは相手陣内でのプレーとなっている。90分間のほとんどの時間がグランドの半分での仕事となる。しかもボール支配率が高い試合内容となっているので選手たちの疲労度はボールを持っていない選手たちより少ないのは当然だ。相手選手にプレッシャーをかけると言ったって、ボールを奪われた時のみの仕事だ。しかもビッグクラブに在籍する高給取りの選手たちには、週に2回の試合は義務であり、平気のチャラでこなしていかなければいけないのだ。彼らは超エリートスポーツ選手、一日1時間半の練習をこなしエリート用特別昼食をとったあとは、2時間のシエスタと豪華な夕食が待っているだけで一日は終わり。それでもケガだけは心配。他人が心配してもしかたがない選手たちのケガであるものの、更なる負傷者の続出で11人揃わなくなったら大変だ。でも負傷を恐れていては何にもできない。

したがって、たいしたことのないミラン相手の試合にも、そして全然たいしたことのない国王杯グラマネ戦にも、これまで通りすべての高給取り選手をスタメンで起用すべきだ。疲れたなんぞというそんな甘いことを言っちゃあいけないし、いつ訪れるかわからない不運な負傷を心配してもしょうがない。これまでのロナルディーニョを見てみればいい、試合での彼は毎日おこなっている1時間半のマシアでの練習と同じような運動量だ。あんなに走り回っているデコが「疲れた〜」と言わないのが偉い!

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