12月3日 金曜日

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地元3試合、アウエー1試合のラクチン12月

ガッチョが言うように、ベレッティのゴールを見てライカーをはじめスタッフテクニコの連中が大笑いをしていた。あの奇妙なフェイント、彼らにとっては毎日のように見ているものだったからだ。
「ブラジルのクラブでプレーしている時から練習してきたワザさ。ビジャレアルでもバルサでも気が向くと練習中にあのフェイントをやっている。でも本番の試合でポルテロと一対一になった経験がなかったのでこれまでお披露目はできなかった。うん、パーフェクトに決まったな。」
そう語るセレソン・ベレッティ。それでも彼の高級ワザはバルデスには通じない。もう何をするかわかっているバルデスだからだ。

モッタとエドゥミルソンはブラジルに帰国しリハビリ中、そしてラルソンも手術を受けるためにアメリカに渡った。バルセロナに残っているとはいうもののガブリやジェラールも長期負傷組だ。そしてジュリーもまた最低1週間のリハビリが必要な選手となったことにより、一部チームの選手はいまのところ合計13人しかいない。カンテラ組の援助があるとしても選手の絶対数が少ないことは誰の目にも明らか。それでも選手に疲労はないと語る多くの元・現バルサ関係者。クライフにしてもレシャックにしても、そしてライカーにしても「今のところ選手に疲労があるわけがない」と語る。シーズンが始まってまだ13節しか消化していないことや、わずか3か月の期間に疲労などあろうわけがないというのが彼らの主張だ。だが、リーガやチャンピオンズの戦いが本格化してくる2月の末からは「もしこのままの絶対数であれば」必ず疲労に襲われるであろうという結論も彼らの間では共通している。

と言うわけで、冬のマーケット期間に必ず遂行されるであろう補強作戦。チキ・ベギリスタインのリストの中には30人の選手の名があげられているという。サンドロ・ルセーにしてもこのチキにしても、最低二人の補強がなされるべきだと言えば、フラン・ライカーはピボッテ二人、デランテロ一人という要求を出している。誰が来るのか、あまり興味のない話題だけれど、デランテロにしてもピボッテにしても、いずれにしろ基本的にはレンタル移籍となるのだろう。獲得資金がないこともあるし、それほど良い選手を呼べない冬のマーケットで来る選手だからして、負傷者が戻ってくる来シーズンにはオーバーブッキング選手要員となってしまう。前回のチャンピオンズの試合でラポルタがモナコに行ったことによりサビオラの復帰が話題になったが、そりゃないだろう。フラン・ライカーが要求する“ラルソンタイプ”の選手ではないし、彼が監督をしている間に戻ってくるとは思えない。モナコのレンタル期間は今シーズンのみとなっているが、ごく自然に考えれば来シーズンも戻ってくるとは思えない。でも、そこはそれ、何が起きても不思議じゃない世界だからして、果たしてどうなりますやら。

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