3月19日 土曜日

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公式戦出場100試合

チェルシーとバルサという、まったくスタイルの異なる二つのチームによって戦われたチャンピオンズの試合だが、まったく異なったシステムでプレーしている22人の選手だから、彼ら同士を比較するのは無理がある。例えば、ポルテロとセントラルの間にスペースを生じさせないスタイルでプレーしているカルバージョやテリーがバルサのシステムの元にプレーして成功するかどうか、それは疑問の残るところと言えるだろうし、ガッチリとデフェンサに守られてプレーしているチェルシーのポルテロがバルサでも同じように活躍できるかどうか、それも疑問の残るところとなる。それは過去の例、例えばフランスで活躍していたデウーとかバイエルンで活躍していたアンデルソンがバルサでどの程度の仕事をしたか見れば明らかだし、ルストゥまで例に出す必要もないかも知れない。したがってチェルシー戦には4点を入れられたバルデスだが、チェルシーポルテロに劣るという意見があるとすれば、それは間違いだと思う。

バルサでプレーするポルテロは難しい。それはスビサレッタにしても同じだった。もともと足のテクニックが優れているとは言えなかった彼だが、バルサでプレーしていた前半はまだバックパスを手で扱えるルールが幸いしていた。もちろん現在のルールでは手は使えないがバルデスは誰よりも優れている足のテクニックを持っている。彼とセントラルの間に生まれる広いスペースを利用して一対一の勝負になることも多いが、この3年間多くのことを学んだバルデスはその勝負にも強さを見せ始めている。まだデビューして3年、そして23歳の彼はもちろん完璧なポルテロとは言えないし、これから多くのことを学んでいかなければならない。例えば、高いボールの処理に関してはいまだに問題が生じるケースも見られる。それでもスビサレッタ以来のバルサポルテロの誕生であることは間違いない。

「そりゃあ、相手にゴールを決められないことは良いことだが、最も大事なことは試合に勝利すること。だからポルテロとしてリーガの中で最も少ない失点を記録していることなんかどうでもいい。」
そう語るバルデスはこのコルーニャ戦で公式試合100試合を達成する。3年間で100試合、決して悪い数字じゃない。

■18人の毎度おなじみ選手招集
バルデス、ジョルケラ、ジオ、シルビーニョ、プジョー、オラゲール、ナバーロ、ベレッティ、マルケス、アルベルティーニ、ジェラール、チャビ、デコ、イニエスタ、ジュリー、ロナルディーニョ、エトー、マクシボン

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