Thiago Motta
モッタ

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モッタもやはりブラジル人選手
(02/04/29)

モッタという選手はまだ19才だし、下から上がってきたばかりだし、チョットはかわいい顔をしているし、それだからやることもお上品かというと、そんなことはとんでもない選手だ。ここ最近の試合でも結構きついことをしているように、ヤツはナカナカやるのだ。

半年ぐらい前の試合だったか、ミニ・エスタディでおこなわれたバルサBとどこかのチームの試合。これは直接見に行かなかったけれどテレビで観戦した試合だった。モッタもスタメンで出場、バルサは確か2点差ぐらいで勝ってる楽な試合だったような記憶。ところがきついマークに頭にきていたのかモッタ少年、ボールも何にもないところでいきなり強烈なヒジテツを相手選手の横っ面にバシッ! それを偶然テレビカメラが捕らえてしまった。審判もなぜか見てしまった。100m走者のようなスピードでモッタのところに駆け込んできた審判の右手に高々と掲げられていたものはもちろん赤紙。4試合出場停止処分をくらっていた。

若いモッタはヒジテツナンデモイエロみたいにプレー中にうまいこと相手をノックアウトするような器用なことはまだできない。ボールのないところでやっちゃあいかんよ。と、いちおう大人はそう言っておく。

それで思い出したのがモッタと同じようなヒジテツでありながら、さらにスペクタクルなヒジテツをぶちかましたロマリオ。相手はAt.マドリ。そしてロマリオの直接相手はシメオーネ。まあブラジル人とアルゼンチン人同士の対決だから何が起きても不思議じゃないといえばそのとおり。

試合中に何回かシメオーネの蹴り挑発を受けていたロマリオ。だが彼はやられながらも何の抗議もしなければ、シメオーネの方にも向かない。う?ん、さすが冷めた選手。でもそれは誤解だった。お返しのチャンスを待っていただけだった。ヤツもボールなぞないところで、いきなり後ろを振り向いたかと思ったらシメオーネの正面からヒジテツを顔面にバチーン! 不意を突かれた犠牲者は鼻から血を吹き出して倒れておりました。これで6試合出場停止。こういうのいいねえ男らしくて。と、バルセロニスタは心の底から言っておく。

「こちらカピタン」より