Thiago Motta
モッタ

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05 - 06
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モッタの早い復帰
(06/02/10)

モッタのリハビリが超順調に進められている。今週の初めからマシア練習場に顔を出している彼はまだグループ練習には参加していないものの、トレーナーと組んでの走り込みやボールを使っての練習に取り組むまで回復してきている。そして来週からは念願のグループ練習に参加してくる見込みとなっている。

1月14日、ビルバオ戦を2日後に控えての練習で不運な負傷に見舞われたモッタは2日後に手術をしている。バルサドクター陣が予想したリハビリ期間は大体6週間。つまり3月の最初には現場復帰が可能となるのではないか、そういういつものいい加減な予想だった。だがモッタのリハビリは予想よりずっと順調に進められてきているようだ。もうリハビリのベテランといっていい彼のことだから、その要領は誰よりも知り尽くしているということもあるかも知れないが、何よりも負傷そのものが複雑なものでなかったことが不幸中の幸いだったようだ。
「今週おこなってきた走り込みやボールを使っての練習で、一度も痛みを覚えなかったのが、リハビリが快調に進められている証拠だと思う。来週には合同練習に参加できる見通しがついたのが嬉しい。」

そう語るモッタは早ければカンプノウでおこなわれるベティス戦に出場可能となるし、遅くともスタンフォード・ビーチ(芝の状態が恐ろしく悪いことから最近はこう呼ぶ。もっとも、芝の状態を治さないのも策士モウリーニョの作戦だという噂もあるらしい。細かくパスをつないでいくバルサにはグランド状態が良ければ良いほどグッドニュースとなるが、バカ〜ンと後ろから放り込むチェルシーフットボールには何の影響も与えないようだ。)でのチェルシー戦には間に合うようだ。モッタの早い復帰、久しぶりの明るいバルサにニュースとなる。ちなみに、モッタは使えるうちに使った方が良い。いつ練習中に怪我するかわからない選手であるし、元気なうちに使い切ってしまおう。

というわけで、モッタの復帰によりチェルシー戦用のスタメンパズルが埋まることになった。
バルデス、オラゲール、プジョー、マルケス、シルビーニョ、エドゥミルソン、デコ、モッタ、ジュリー、ロナルディーニョ、エトー。そしえ控えにはジョルケラ、ベレッティ、ジオ、ボメル、イニエスタ、メッシー、ラルソン。ついでにバルセロナ居残り組はガブリ、エスケロ、いつもマクシ。

「Aチーム」


初のスタメン出場
(05/11/13)

ヘタフェ戦がおこなわれた10月6日はモッタにとって重要な日となるだろう。今シーズン初のスタメン出場を果たしただけではなく2年ぶりのゴールを決めているからだ。長い負傷と短い負傷を繰り返した彼にようやくフットボール選手としての実感が戻ってきた日となった。

徐々にではあるがかつてのモッタに戻りつつある。5−0というフィエスタとなったソシエダ戦で後半チャビに代わり30分間プレーし、その試合の3日後パナティナイコス戦でも後半40分プレーしている。そしてそれから4日後、つまりヘタフェ戦で今シーズン初のスタメン出場を勝ち取った。練習ではすでに100%の状態で動き回っているものの試合ではまだ本来のスピードが戻ってきていない。だが、そこはバルサカンテラ育ちのモッタ、ワンタッチプレーとポジショニングの確かさでスピードの不足を補っている。

2003年11月2日に戦われたソシエダ戦で決めたゴール以来だから実に2年ぶりのゴールとなる。ゴールポストに向かって右斜めの位置からのフリーキックによるゴラッソ。その彼のフリーキックの冴えは“リバルド直伝”などと騒ぐメディアも登場しているが、それは彼のゴールをドラマチックにしようというメディア根性にしかすぎない。まだバルサBに属し左インテリオールをポジションとしていた彼がミニエスタディで少なくとも3回は見せてくれた光景だし、その後リバルドと知り合うことにより更にテクニックに磨きがかかったと言う程度のものだろう。モッタがミニエスタディを去ってからダビ・サンチェスが、そしてオスカー・ロペスが引き継いでいったが、残念ながら今のバルサBチームには左利き足のフリーキック専門家の引き継ぎ手がいない。さて、クラシコでも一発決めてしまいましょう、ティアゴ・モッタ。

「Aチーム」


モッタ、コルーニャ戦にむけて
(05/10/08)

ガブリと違い未だに公式戦への出場を果たしていないモッタ。意地悪な両足の親指爪の手術から始まった彼の不幸は、その後の2回にわたる筋肉負傷と続いてしまった。わずか1週間の間に2回にわたる筋肉負傷、まさに昨シーズンからの不幸がそのまま持続されてしまった感じだ。そして彼のリハビリはフィジカルトレーナーのパコ・クロスの指示のもとにおこなわれてきている。昨シーズンの長期負傷伝染病の際のリハビリを一緒におこなってくれたトレーナーでもある。

それでもモッタの復帰の見通しはガブリより明るい。ガブリがまだ2週間ほど合同練習に参加できないのに比べ彼は来週の月曜日10日にはそれが可能となりそうだからだ。この週の練習次第では週末におこなわれるコルーニャ戦への招集の可能性もでてきそうだ。

「Aチーム」