10月25日



我々の「バルサ現状分析」

バルサが前半に見せる顔と、後半に見せる顔の違い。前半は攻めに行くバルサと、後半はそのリードを必死に守ろうとして自陣に立てこもるバルサ。レバクーゼン戦とコルーニャ戦では逆転されたものの、他の試合ではアップアップ状態ながら結果をだしてきているバルサ。それでも普通とは決して言えない状態のバルサ。

我々エスポーツ編集部はこの状態を分析し、理由となり得る3つの可能性を考えてみた。

1.戦術的問題
ハーフタイムにレシャックが「後半は前半獲得したリードを守れ!」と選手に指示を与える。

2.肉体的疲労問題
オフシーズンにおける体力作りに誤りがあったのか、あるいは負傷者選手の多さからくる問題。

3.精神的問題
負けることの可能性からくる精神的なパニック状態が起きる。

1番の可能性はほとんどないと言っていい。選手自体も自分たちの責任だと認めているし、ハーフタイムにそんなことを命じるほどレシャックはマヌケではないだろう。

2番の可能性。リーグが始まってまだ2か月しかたっていない10月の段階に、もしこのような問題が原因だとすれば、もう監督を筆頭にコーチングスタッフすべてを追い出すべきであろう。だが、いくら負傷者が多いといっても試合に参加している11人の選手全員が疲れているとは思えないので、これも可能性が低い。

我々は3番の問題が一番可能性があると信じている。
ここ2年間すべてのタイトルから見放されてきた選手の「自信喪失」状態からくる負ける事への恐怖感。そしてそのことによる精神的パニック状態。「結果をださなければ」という強迫観念が、精神と肉体をがんじがらめにし、一度リードを得るとそれを守り通すことのみに執着する結果、さらなる追加点を加えようという危険性を放棄してしまう精神構造。その結果、超保守的な「後ろに下がっての」全員守備による防御態勢。

これは異常な事態であると同時に、緊急に改善策を探さなければいけない問題であろう。我々は幸運にもチャンピオンズリーグで次へのステップに参加できるチャンスを得ることができた。だが、この状態が続く限り我々に将来はない。レシャックは、選手のメンタリティーを徐々にであれ変えていかなければならない。後半に選手交代をおこなう際にも、選手を保守的にさせてしまうような選手交代を避けるというのも一つの方法であろう。レシャック自体の保守性を彼自身が乗り越えていかなければならない。



まるで親子のように

昨日ベルナベウでおこなわれたマドリ・ローマ戦は、ローマが先行しマドリがそれを追いかけるという試合展開になった。ペナルティーを得たマドリが同点に追いついた後半だが、試合そのものは特に見るべきものはなかった。だが試合後、ラウルのローマ監督カッペロに対する尊敬の念を示すシーンがあった。ラウルは審判の試合終了の笛を聞くやいなや、カッペロのところに向かい自分のユニフォームを彼にわたす。ラウルを讃えるカッペロ。それはまるで親子のような風景であった。

●マジョルカ、アディオス!
マジョルカのチャンピオンズリーグにおける冒険は昨日をもって終わりを告げた。ロンドンでおこなわれたアーセナル戦に3−1で敗れたマジョルカは最終戦にUEFAカップ出場をかけて戦うことになった。

●ガスパー会長
バルサの会長ガスパー氏は来週の日曜ににベルナベウでおこなわれるダービー戦に10人のバルサ首脳陣と共に参加することを表明。またリバルド、ロベルト・カルロス両選手はセレソンに召集されたため、この試合には参加しないことが決定。