10月23日



失敗は許されない

リヨンでの今日の試合はバルサにとって、チャンピオンズリーグ第二次ラウンド進出をかけた大事な試合だ。来週のフェネルバッチェ戦をたんなる手続き的な試合とし、4日後に控えるレアル・マドリ戦に総力をかけるためにも、どうしても今日の試合で決めてしまいたいバルサ。

ここまでの道のりは決して短かったとは言えない。真夏の8月におこなわれたクラコビアとの最初の”決勝戦”をスタートとし、やっと今日の”決勝戦”にたどり着いたバルサである。余裕からくる一切のメンバーチェンジもできず、休憩も許されず、選手温存という贅沢なことも許されなかった。多くの負傷者を抱えながら、そしてクラック選手をセレクションにとられながら、3か月間の強行スケジュールをこなすことを義務づけられてきたレシャック。ぜひとも今日の試合で決めてしまいたい。

レシャック「いかなる試合でも引き分けというのは良い結果ではない。でも今日は特別だ。引き分けでも良しとしなければならない。だが忘れてならないことは、引き分け狙いの試合など我々にはできないということだ。あくまでも勝ちにいく。だが今日のリヨンはカンプノウの時とは違って、攻撃的なチームとなって向かってくるだろう。彼らにとっては死ぬか生きるかの試合なんだから。」



マッチボール

バルサはグループ内において、唯一「自分たち次第」で次のラウンドに進めることを許されているチームだ。今日のリヨン戦に勝利あるいは引き分けという結果さえ残せば、バルサは去年の失敗を繰り返すことなく次のステップへ進めることになる。もし勝利すると12ポイント。リヨンが6ポイントで第一次ラウンドで敗退ということだけではなく、バルサのグループ首位というのも濃厚になる。もし引き分けでもバルサには十分な結果となる。最終戦フェネルバッチェに敗北し、リヨンがレバクーゼンに勝つようなことがあってもバルサ・リヨンは同ポイントとなり、直接対決のゴール差でバルサが有利となる。

今日の試合に負けるようなことがあると、事情は少し複雑となってくる。同ポイントとなった場合の直接対決のゴール差が重要視されてくるからだ。最悪バルサが負けるようなことがあっても、2点差以内での敗北が重要なポイントとなる。

クライハート「絶対に引き分け狙いでピッチに立ってはいけないんだ。1ポイントで十分な今日みたいな試合でもね。難しい試合になるとは思うけれど、勝たなくてはいけない。自分のポジションに関しては別にコメントするほどのことはない。上でも、中盤でも、僕はどこでも気分良くプレーしているからね。重要なことはチームがうまく機能するかどうかということさ。」



理由は・・・わからない

フロレンティーノ・ペレス会長の息子たち、つまりジダーンとフィーゴは、現在のマドリにおこっている不可思議な現象を分析しようと試みるものの、はっきりした答えがみつからない。

フィーゴ「何が起こっているのか自分の中で説明がつかない。」

ジダーン「もちろん個人的にも満足はしていない。ここまできて10ポイントというのはどういうことなんだろう。」

デルボスケ「心配だ。心配。」

フロレンティーノ「世界最高クラブである我々レアル・マドリに今おこっていることは普通じゃない。」

バルダーノ「異常な事態。」



ジダーンの現状分析

「チャンピオンズリーグでの我々の試合内容と、リーガでのその違いを説明するのは難しい。アンデルレヒト戦では我々は素晴らしい試合をし、日曜日のセルタ戦では地元での試合でありながら3ポイント獲得することさえできなかった。セルタ戦では良い試合をしたと思うが相手は強いチームだ。スペインリーグは非常に難しいということだと思う。ヨーロッパ戦での相手チームは、それほど実力あるチームがいない印象だ。」