12月19日



不当だ!

メレンゲ競技委員会は、チャビに対し1試合の出場停止処分を昨日発表した。したがって土曜日のエスパニョール戦への出場は非常に難しい状況となった。
ビジャレアル戦での2枚目のイエローカードについて審判は「バルサのチャビ選手は、私の胸を両手で押すように抗議をしてきたためイエローカードを出し制裁した」と、試合後の報告書に書いている。だがビデオを見る限りチャビは審判の体に触ってもおらず、この報告書を不服としてバルサは「イエローカード取り消し」申請をしていた。
この申請に対しメレンゲ競技委員会は「実際に審判の胸を触っていなくとも、執拗な抗議はなされていた」とし、イエローカードは当然の処置だと判断、チャビへのカードの取り消しはなされなかった。

チャビにしてみれば、プロ選手としての初の退場である。しかも不当きわまりない審判の判断による退場であった。
「もともと競技委員会には期待するものなどなかったから、驚いてはいない。だけど不当なことには変わりがない。問題外の決断だと思う。なぜなら審判の提出した報告書と実際グランドの中で起こったことに違いがあるんだからね。それじゃあ、いったい何を信じればいいんだということになる」

●ダービーまであと3日
フローレスのエスパニョール対レシャックのバルサ。彼らにとって最初のダービー戦は77−78のシーズンまでさかのぼることになる。もちろんフローレスはエスパニョールの選手として、レシャックはバルサの選手としての最初の対決であった。カンプノウでおこなわれたこの試合は1−1で引き分けている。
監督同士としての対決は昨年に続いて、今回が2度目のものとなる。そして状況は両監督にとって「進退」をかけたものとはならないが、チーム事情が悪い状況ということもありこの試合の勝利にかける重要さは同じ。今までのところ選手、監督時代を含めてフローレスの1勝2分けとなっているダービー戦である。

●カピタン・セルジ、ダービー戦について語る
「今シーズンは新しく来た選手が多い。土曜日までにダービー戦の何たるかをみんな自覚することが必要だと思う。エスパニョールとのダービー戦は、3ポイントを争う以上の意味があることを理解しなければならない。我々の目的はあくまでも勝利すること。どんな形であろうと勝利すること。スペクタクルの試合展開して負けるより、惨めな試合をして勝利し、3ポイント獲得することを望む。ドリームチーム時代もそうだったけれど、チームブロックができるまでは多くの批判に耐えなければならなかった。やれ、ひどい試合だの、結果ばかり追求しているとかね。そういう批判を乗り越えてドリームチームはできあがったんだ。我々は監督を信頼しているし、彼も我々を信頼している。状況は決してそんなに悪くないと思う」



ブラボー、ナスティック!

ホームでの1−0の勝利をもってマドリに乗り込んできたナスティックの面々。昨日はベルナベウでのマドリーナスティックのカップ戦がおこなわれた。開始早々ナスティックのゴールにより0−1とリードするものの、すぐに同点に追いつかれる。だがその後、再びゴールを決めて1−2とリードするナスティック。とても2部リーグで最下位を争っているチームとは思えない試合展開だ。だがマドリを救うのはいつもの通りラウール。昨日はまさにラウール・マドリの再来だった。ナスティックのディフェンスのエラーに救われたとはいえ、ラウールはハットトリックを決めマドリを勝利に導く。カシージャスの退場という事態がありながらも、ナスティックはもう一つのところで得点を奪えないまま4−2で敗れ、国王杯から姿を消した。

しかしナスティックの健闘は歴史に残るものとなるだろう。あと1点さえあげていればベルナベウでマドリを国王杯から敗退させることができたナスティック。ベルナベウを埋めた5万の観客は、最後には審判の終了の笛を要求していた。

●エンリケ、クルービーにメッセージ
クライハートが一部のメディアによって攻撃されるのはこれが始めてではない。先日の「飲酒運転」問題で、バルサのキャプテンが集まりクルービーに制裁を加えるべきだと進言したいうニュースが一部のメディアから流れた。その一部のメディアとは残念ながらカタルーニャのメディアだった。具体的に言えば「SPORTS」紙である。だがそのニュースはデマ以外なにものでもなかった。それを証明するのがキャプテンの1人、ルイス・エンリケだ。
「そんなことを我々が要求するわけがない。我々、つまりセルジ、コクー、アベラルドと俺だけど、クルービーに対してクラブが制裁すべきだなんてことは言っていないし、これからも言うわけがない。個人的にクルービーとは話して誤解は解けている」

●ジェオバンニ復帰か?
土曜日のエスパニョール戦にジェオバンニが戻ってくるかも知れない。1週間の間、1人で黙々と走り調節していたジェオバンニは昨日は合同練習に負傷以来はじめて参加した。ケガ自体は完全に治っているというバルサドクター。したがってジェオバンニにとっては体調がどのくらいできあがっているか、リズムがどのくらい回復しているかだけが問題となっている。ロッケンバックやチャビが出場不可能な試合だけに、ジェオバンニが呼ばれる可能性もじゅうぶんありそうだ。