1月9日


     

バルサにガッツが戻ってきた

ルイス・エンリケは、クリスマス・マーケットでの最高の加入選手となりそうだ。ガッツと経験とゴールを兼ね備えたエンリケが次の試合に戻ってくる。これまでバルサに欠けていた、チームの心臓部としての選手の復帰だ。
リバプール戦で負傷し7試合欠場となったルイス・エンリケの不在はバルサにとって大きいものだった。それは具体的な数字からも読みとれる事実だ。彼が出場した試合の6割以上は勝利しているのに対し、欠場の場合は4割近くがバルサの敗戦となっている。これまで18試合に出場し11勝、だが彼が欠場している12試合では5勝しかしていないバルサだ。


もう新人選手ではないよ

ぺぺ・レイナ、昨シーズン18歳でバルサでデビューしたこの若者が、19歳になって再びバルサのゴールの守護神として戻ってきた。この1年間で精神的にも成長したレイナは、プレッシャーに負けることなくプレーできると自信満々だ。
「昨シーズンに比べれば、少しは精神的にも図太くなっていると思う。もちろん学ばなければいけないことは山のようにあることはわかっているけれどね。ただ去年と違うことは、プレーできなかったとはいえベンチにいたおかげで雰囲気には飲まれなくなったということだ。ボナノには色々なことを教わっている。彼はスタメンから外されても、プロ中のプロ選手だから積極的にアドバイスしてくれる。とにかく今後の自分の目標は、選手からの信頼感を得ること。それは試合を重ねていくことによってしか得られないと思う」


もちろん納得できない

突然のスタメン落ちとなったボナノはレシャックの説明に納得はしていない。納得はしていないが、問題を起こす気はさらさらないというボナノだ。
「もちろんビックリした。突然のことであったし、エスパニョール戦のつけが私だけに来た感じだったからね。頭にきているけれど、監督の決めることには従わなければならないのは当然のことだ。今の自分がしなければいけないことは、今まで以上に練習して監督の信頼感を取り戻すことしかない。こういうことは初めてではないし、大きなクラブではよくあることだ。クラブ事務所に給料をもらいに行くときだけプロ選手ぶるのではなく、こういう否定的な状態でもプロ精神をみせなくては」


もう1人のプロ選手

サラゴサ戦にスタメン出場を言い渡されていたアンデルソン。レシャックはエスパニョール戦での1点目がデブーのミスによるものであると理解し、彼に代わってアンデルソンを起用する予定だった。だがアンデルソンは自分の体調が100%でないことをレシャックに告げ、結局はデブーがスタメン出場することになった。
「試合前にスタメン出場を言われたが、不完全な状態で出場した場合のチームにかけるマイナスを考えて辞退した」
だが昨日から始まった練習に参加してきているアンデルソンは体調がほぼ戻ってきている。したがって次のセビージャ戦にはデブーに代わってスタメン出場となりそうだ。


スタメンだったら残る

インテルとユベントスからオファーが来ているといわれるココ。彼の最大の目標はワールドカップ出場にあることは隠そうとしない。バルサには残りたいものの、もしサラゴサ戦のようにスタメン出場ができないのであれば将来のことを考えなければならないとするココだ。
「もちろんバルサには残りたい。だがもし何試合もベンチスタートという状態が続けば、将来のことを考えなければならないのは当然だろう。バルサに来た当初からスタメンで出場することは難しいことだとは思っていた。だが幸運なことにこれまでフル出場してこれたし、決して悪いプレーをしたとは思っていない。とにかくこれからの2、3試合での様子を見てから将来を決めようと思う」


アルフォンソ、フランスへ旅立ち

バルサとマルセーユとの間でアルフォンソのレンタル契約が成立した。アルフォンソ側もこのレンタルを前向きに受け取り、昨日の午後にはバルセロナを出発しマルセーユに向かった。レンタル期間は今シーズン終了までとされている。
「バルセロナに多くの友達を残して出発するのは悲しいことだけれど、これが一番良い方法だと判断してマルセーユに行くことにした。バルサとはまだ2年の契約が残っているし、これがサヨナラということではない。バルサには感謝している。もちろん一緒にプレーした仲間にも感謝している。ワールドカップに出場したいという思いはまだあるので、少しでもプレーできるチャンスのあるところに行かせてもらい、カマッチョにアピールできればいいと思う。可能性は少ないかも知れないけれど、とにかくチャレンジだけはしなくてはね」


まるでミニステージ

1月のバルサは週末だけの試合となる。国王杯に敗れているため、リーグ戦の試合のみとなるからだ。これを利用してバルサコーチ陣は一日午前と午後の2回に分けて練習をおこなうことにした。これまで試合スケジュールが密集していたり、負傷者が多くてできなかった練習をこの際やろうということだ。バルサが毎日続けて2回の練習をすることは珍しいことである。午前中は体力作り、午後はテクニック的な練習となる。


アベラルド、あと2週間の辛抱

元旦の練習で筋肉痛をおこし、再び精密検査を受けたアベラルド。全治2週間の負傷ということだ。だが幸いなことに以前の負傷箇所とは何の関係もないことから、2週間のリハビリさえうまくいけば完治するもよう。