2月16日


    

FC.BARCELONA - DEPORTIVO

21:30 CAMP NOU

FC.BARCELONA

プジョーの闘志に限界はない。それは今まで何回もグランドの中で示されてきた。そして今、グランドの外でも彼の闘志には限界がないということが証明された。昨日の練習で左の顎の骨にヒビが入ったプジョー。バルサドクターの診断は15日間の安静ということだった。だがそのプジョー、今日の重要な試合に出場することを宣言した。

■鉄人プジョー
試合前日にあたる昨日のバルサの練習は、いつものように報道陣をショットアウトしておこなわれた。だが緊張感に包まれたその練習で思わぬことが起きた。ジェラールと激しくぶつかったプジョーが顔を押さえたまま倒れて動かない。そのままバルサ医院に運ばれたプジョーの負傷は「左頬骨裂傷、全治15日間」というものだった。ドクター・プルーマは語る。
「ジェラールとヘディング争いの際、プジョーは左眼の下の骨の部分に強い衝撃をうけた。医学的には『左頬骨裂傷』というもので15日間の絶対安静が必要だ。15日間たてば痛みも消えるだろうし骨も固まってくる。だがその間に同じ箇所に再び強い衝撃を加えられると、今度は骨折ということになりかねない。我々は彼を説得して少なくともデポルティーボ戦は休むように忠告したんだが、彼は大丈夫だという。すべての危険を承知でプレーするというんだ。そう確かにプレーすることはできる。ただ危険が大きすぎることも事実だから我々は休むように忠告した。あとはレシャックとプジョーの最終判断に任せるしかない」

そしてもちろん、鉄人プジョーは今日も試合に出場する。

■トリデンテの可能性
今日の試合にはスタメンからのトリデンテの最登場が予想される。勝利の3ポイントのみが必要とされるデポルティーボ戦だ、攻撃的なバルサの復活なしに勝利はあり得ない。しかもサビオラは代表選で15分しかプレーしていないので疲労は残っていないこと。そしてリバルドは今週まるまるバルセロナに残り練習に励んでいたので体調的には何の問題もない。このトリデンテが状況に応じたポジショニングをそれぞれが理解し合い、一つに固まることなくプレーすることが要求される。

■アンデルソン、準備万端
レシャックプランの中にはすでにアンデルソンの名前が復帰している。先日のギリシャとの親善試合での彼のプレーに関しての肯定的な報告書がすでに彼の元に届いているからだ。だが彼の悩みは、今日の試合にスタメンで起用するか、あるいは水曜日のローマ戦まで温存するかということだ。一方のフランク・デブーも、代表の試合で90分にわたってプレーをしている。デブーかアンデルソンか、どちらがスタメンで出場するか試合直前までわからない。

■ルイス・エンリケもOK
レシャックが抱えているもう一つの悩みは、ルイス・エンリケを今日の試合にスタメンで使うかどうかだろう。まずローマ戦にはどうしても彼の出場を期待したいレシャック。それまで温存するか、あるいは今日から試すか。レシャックがルイス・エンリケのスタメン起用に疑問符を持つのは、彼のことを誰よりも知り抜いているからだ。つまりエンリケは一度グランドに立てば、今までの負傷というハンディをすべて忘れて全力を出す選手の一人だということをよく知っている。負傷上がりならそれなりのプレーの仕方があるものだが、彼はそういうことを良しとしないタイプ。レシャックが恐れるのはそこだ。スタメンで出場するかどうかは別として、試合出場は間違いない。


●メンバー予想(左-エスポーツ 右-ムンド)

   


BILBAO - R.MADORID

20:00 SAN MAMES

カップ戦の復讐。それがビルバオ選手たちの合い言葉だ。国王杯での敗北による屈辱感をこの試合で一気に爆発させたいバスク選手たち。

ビルバオにとって今シーズン最悪の日となった1月31日。国王杯への決勝戦の期待を胸に秘め、ベルナベウで戦われた90分間にわたるマドリ戦。だがその試合は、彼らが期待していたものとは正反対の地獄のような90分だった。そして今日サンマメスでの、再びマドリを迎えての試合で選手たちは復讐を誓い合う。

これまでアウエーの試合では圧倒的に強いところを示してきたビルバオ。だが地元でのサンマメスでも、ファンの前で勝てることを証明する絶好のチャンスである。しかも39ポイントを獲得している彼らにとって、首位に近づくチャンスでもある。

一方のレアル・マドリはどうか。ベルナベウでカナリア軍団に7点をたたき込んだ勢いが彼らに残っているかどうか。昨年の12月8日、、テネリフェ相手に勝利して以来いまだにアウエーでの勝利の味をかみしめていなマドリだ。しかもラウールが抜けてからの初のアウエーの試合でもある。今日のビルバオ戦で本当のマドリの顔がのぞけることになるだろう。


●オーベル、傷つくの巻き
今日の大事な一戦に召集さえされなかったオーベルは落ち込んでいる。バルセロナでおこなわれている「プラネット・フットボール」の博覧会に代理人と共に姿をあらわしたオーベルは、今後のことについて代理人と色々話しあったという。その結果来週開けにでもレシャックとの個人的な話し合いをもち、戦力外になっている状況の理由を知りたいと語る。

●ホセ・ベイガ(フィーゴの代理人)
フィーゴ移籍事件の最大の戦犯であるホセ・ベイガ。代理人のコミッションとしては史上最高の5億という白いペセタを懐にしまい込み、すました顔をして「プラネット・フットボール」に参加するためにバルセロナにやってきた。そして恥も外聞もないこの代理人は、次のクラシコではフィーゴを暖かく迎えて欲しいとお茶目なことを言っている。
「フィーゴは何年にもわたってバルセロニスタの期待に応えてきた選手。現在がどうであれ、彼がカンプノウでプレーするときには拍手で迎えて欲しい」
さすが、5億という信じられないような金をマドリから手にした男の言うことは違う。拍手!

●レシャック、秘密をばらす
ここのところ再び来シーズンのバルサの監督に関しての噂話しが出てきている中、レシャックはいっさい気にしていないようだ。そしてカペーロの監督就任の噂に関して、次のように語っている。
「実はここだけの話しだけれど、私にもローマからのオファーが来ているんだ。今どうしようか検討中だけれどもね。あっ、これ内緒だよ。」