2月25日



リバルド、ローマへ!

昨日おこなわれた精密検査の結果は明るいものだった。ほんの少しではあるが負傷箇所の回復がみられたのだ。そしてローマでプレーするかどうかは今日のテスト次第となる。いずれにしてもリバルドはローマへ旅立つ。

筋肉の負傷箇所がどのようなリアクションをみせているか注目された昨日の精密検査。結果は良好だった。大事をとって休んだバレンシア戦だが、それ以前の状態よりは回復を見せていた。ドクター・プルーナは語る。
「エコグラフィアに現れた結果だけを見れば、リバルドの右足の筋肉状態は上向きになってきている。今日の軽い練習でも痛みはなかったようだ。ただバレンシア戦の前にもいったように、筋肉が亀裂を起こす可能性があるだけに無理はできない。もし亀裂が起きれば今シーズンは終わりになってしまう可能性だってあるんだからね。よほど注意して慎重に行かなければならない。我々はローマ戦の前日、つまり今日にも最終チェックをして彼が出場できるかどうかを決めることになるだろう。いずれにしても痛み止めや何らかの応急処置は、今度の場合いっさいおこなわない。それは危険すぎるからね。」

今日の午後、ローマに向かうバルサ。召集されたメンバーは次のような選手たちだ。
ココ、コクー、レイナ、リバルド、サビオラ、チャビ、ジェラール、セルジ、エンリケ、プジョー、クライハート、ロッケンバック、アベラルド、ボナノ、デブー、クリスタンバール、オーベル、ガブリ、モッタの19人。


ローマで、してはいけないこと

「名監督、それぞれの方法があり」とはいうけれど、名監督に一致していることは、敗北したときにも何らかの反省点をつかむことだ。レシャックが名監督かどうかという議論は別として、メスタージャでのバレンシア戦の敗北から何かを学ばなければならない。それがローマ戦での教訓となるだろうから。ローマ戦で、してはいけない6つのこと。

1.引き分けを考える
バルサはバレンシアと違い、引き分け狙いで試合を展開する方法を知らないチームだ。常に勝利を第一原則として作られてきたチーム。相手が誰であろうと、場所がどこであろうと勝ちに行く試合をしてきたのがこれまでの我々の知っているバルサだ。バレンシア戦での雰囲気は、残念ながら「勝ちに行く」バルサが感じられなかった。ローマ戦では決してこれを繰り返してはならない。もしローマ相手に引き分け狙いで戦ったら、バルサが敗北するのは目に見えている。

2.たった1回のシュート
90分の試合を戦って枠内のシュートが1本というのは、どのような下位チームであれ誉められたものではない。ましてタイトルを獲ろうというバルサには惨めすぎる内容だ。相手のゴールキーパーに近づく方法は色々とあるはずだ。もしクライハートがワントップとしてプレーするなら、中盤の選手の上がりが必要になってくる。いずれにしても誰かがシュートしなければ点は入らない。バレンシア戦でバルサが初のシュートを打ったのは80分過ぎてからだった。話にもならない。

3.クライハートが一人デランテーロ
バレンシア戦でのパトリックは中盤に下りてきてボールを拾おうとしていた。あの日のデランテーロがトリデンテだったらそれも納得がいく。だがあの試合、デランテーロはパトリックだけだった。その彼が中盤に下がったら、いったい誰がゴールに近づくのか。もしローマ戦でもパトリックのワントップとするなら、彼は我慢強く自分のポジションに残らなければならない。最も相手チームディフェンスが危険を感じる、彼の自然なポジションにいなければならない。

4.パンチ不足
もしローマ戦を勝利したいと思うのなら、バレンシア戦では見られなかった「パンチ」が必要だ。それはどういう「パンチ」か。勝利を信じる精神的な「パンチ」だ。バレンシア戦ではそういう勝利を信じるものが見られなかった。勝利への疑いが中途半端なシュートやプレーを生む。ローマに勝つにはこの「パンチ」がどうしても必要となる。

5.セントラールの弱さ
右サイドからルフェッテがノーマークでレイナの前に突っ込んできた。これが結局バレンシアの1点目となる。セントラールの選手たちはどこにいたのか。デブーとクリスタンバールが、なぜあれほどの穴を作ってしまったのか。ローマ戦ではこのようなミスはもちろん許されない。バティとトッティを擁するローマだ。クリスタンバールとデブーの相互理解がさらに必要な試合だ。

6.フィニッシュ不足
リバルドを欠いたバルサは個人プレーで試合を決める可能性が少なくなることを誰もが知っている。だがバルサにはクライハート、サビオラもいることを忘れてはいけない。ルイス・エンリケだって負傷から帰ってきているのだ。リバルド不在時のバルサが抱える問題は、精神面にもあるのではないだろうか。リバルドに頼りすぎという意見がでてからずいぶんとたっている。だがいまだにそれを乗り越えられないでいるバルサだ。


●ジェオバンニ、レイジンハー、再び居残り
レシャックの強い要請で獲得したジェオバンニ。そしてつい半年前に延長契約をおこなったレイジンハー。レシャックはもうこの二人を必要としないのか、今回のローマ戦にも召集していない。

●レイナ、ボナノ、キーパー論争
レイナかボナノか。バルサの正キーパーの座をめぐっての論争は尽きない。これまでレイナを執拗に使ってきているレシャックだが、当分このままレイナを使う気なのか。その理由は。そしてボナノはなぜダメなのか。なぜ突然スタメン落ちしたのか。等、等。

●クリスタンバール、軽い負傷
クリスタンバールの軽い負傷はバレンシア戦のものではない。もう2週間前から抱えている、チョットした右足のかかとの痛みだ。ここ何試合か続いた試合で痛みが気になってきているが、明日の試合には出場できる見込み。