7月3日

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タイトルが欲しい!

ロマリオはバルセロナでワールドカップの観戦をしていた。ガスパーの経営するプリンセッサソフィアホテルに宿泊してのテレビ観戦だ。イバン・デ・ラ・ペーニャも夏休みを利用してバルセロナに来ている。だが彼の場合はワールドカップを見るためではなく、親友のカルラス・プジョーと親交を暖めるためだ。彼らはミニエスタディオで知り合って以来、お互いの抱えている問題を話し合う仲になっている。プジョーはイバンを尊敬しているし、彼の将来を心配している。そしていつか自分もイバンのようにバルサを離れなければならないときがくることを知っている。いかに愛するクラブであろうと、フットボール選手にとって「永遠」という言葉は存在しないことを知っているからだ。

あなたの親友はイタリアのクラブで苦労していますが、あなたにもインテルをはじめミランやユーベからオファーが来ていますね。

人間に寿命があるように、スポーツ選手にも一つのサイクルの終わりというものがありますよね。しかもファンというのはいつも新しい選手を見たいものだし。だからいつかその日が僕にもやって来るのは間違いない。もし自分が愛するクラブを離れるときが、いや、離れなければいけない日が来たら、イギリスかイタリアに行きたいと思う。もちろんバルサで引退することができるなら、それは最高に決まっているけれど。僕は生まれながらのバルセロニスタだから。

来シーズンに何を期待します?

負傷のないことと、タイトルが訪れること。もういい加減、何かのタイトルをとってもいい時期だろうと思う。自分がデビューしてからの3年間、バルサは何のタイトルもとれていないことが最近気になってきている。ひょっとしたら自分は疫病神ではないか、そんなことを考えたりしている。もしそうだったら今年こそその汚名を返上したいと思う。僕は生まれながらのバルセロニスタだから。

バンガールの登場によって何が変わるでしょ?

僕は彼とは1年しか一緒に仕事をしていない。夢にまで見たバルサの一部のチームでプレーできるようになったのは彼のおかげだから、もちろん彼には感謝している。しかも個人的には彼の練習スタイルは好きだし、選手との接触の仕方もダイレクトだから気に入っている。

ラテラールかセントラールか?

それはバンガールが決めること。自分はどっちでもいい。でもセントラールには何人かの選手がいるし、自分をインテリオールからラテラールのポジションに変更したのはバンガールとゴンサルボ(当時のバルサBの監督)だった。自分ではどこでもやる用意はある。それにしても心配なのは左ラテラールだ。セルジとココが抜け、先シーズンの選手はもう一人もいなくなってしまった。個人的にはナバーロが下から上がってくればいいと思うんだけれど。彼はすごく良い選手だよ。

バンガールの監督就任によって、ルイス・エンリケの放出という噂が流れましたが。

それは明らかに誤解だと思う。ルイスはバンガールとうまくいっていたし、そしてなによりもチームに必要な選手だから。どんな試合であろうと自分の持っているものをすべて出し尽くそうとする貴重な選手。我々の鏡だ。

レシャックについて

自分の可能性を信じてくれた監督で、彼からは多くのことを学んだ。

カマッチョについて。

多分、スペインの中で最高の監督の一人。

クライフについて。

一度でいいから彼の元でプレーしたかった。

サビオラについて。

クラック選手。

チャビについて。

バルサにとって貴重な選手。

ナダールについて。

尊敬する選手。

ココについて。

彼がいなくなったのは寂しい。

バルサのアントン・パレーラとプジョーの代理人であるラモン・ソストレスは今週中にも集まって彼の延長契約問題について話しあう予定だ。プジョーの契約は2004年6月30日をもって終了する。3年間にわたって一部でプレーしてきたにも関わらず、しかもスペイン代表にも選ばれたにも関わらず、プジョーの年俸は下から数えた方がはるかにちかいものとなっている。シーズン終了後にバルサがプジョーに出したオファーに対して、プジョー側ははっきりとノーという答えを示した。彼に対する評価が低すぎるという理由で、キッパリとそのオファーをはねつけている。夏休みを過ごしているプジョーの態度は今も変わっていない。
「前回のオファーに関しては、話すことは何もない。これまでの契約条件と大して変わらないものだったからね。僕の代理人とクラブ側はこれから慎重に交渉を進めていくと思う。そもそも延長契約を提示してきたのはクラブ側なんだから、彼らは僕に残って欲しいということだ。そして僕ももちろんバルサに長いこと残りたい。話し合えば、そのうちお互いに納得いく結論にたっすると信じている。でももし、今回も納得いかないオファーだったとしても、個人的には何の問題もない。まだ2年の契約が残っているし、自分はそれまで一生懸命プレーするだけ。延長契約がどうなろうと、これまでやってきたように自分なりのプレーをするだけさ。僕は生まれながらのバルセロニスタだから。」