7月9

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リケルメ、バルサへ!

リケルメ移籍の詳細が明らかになった。バルサはボカに対しリケルメ移籍料として600万ユーロを即時に払わなければならない。そして今年の11月30日に残りの500万ユーロをボカ側に支払うことでリケルメの権利を100%バルサが獲得することになる。もしこの日に支払いがおこなわれなかった場合、リケルメの権利はボカとバルサがそれぞれ50%ずつ所有することになる。つまりリケルメの契約期間(5年)以内にバルサが他のチームへ移籍させた場合、ボカはその移籍料の半分を受け取る権利があるということだ。1300万ユーロと言われていた移籍料が1100万ユーロに下がったのは、この条件が理由となっている。

昨日の夜、リケルメは人生最大のニュースを自宅で知ることになった。偶然にも義理の母の誕生日を家族全員と親戚一同が集まって祝っている最中の嬉しいニュースだった。リケルメの奥さんアナベーラのお母さんであるアンヘリカの誕生日。彼女は親戚一同が集まって祝う誕生日は今年が最後かも知れないと思っていたという。リケルメがヨーロッパに旅発つことは彼女にとっては間違いのない事実だったからだ。そして昨日の彼女の誕生日祝いは、リケルメのバルサ入団というニュースが伝わってきてからそのお祝いパーティーとなった。リケルメにとってボカ・ジュニオーズに入団したとき、次の大きな夢は彼の尊敬するマラドーナのようにヨーロッパへの進出、特にバルサへの入団だった。そして今それが現実のものとなった。

リケルメのアイデアは家族全員でバルセロナに引っ越しすること。それが全員同時にできるかどうかは別として、できる限り短い期間内に家族をバルセロナに連れて行きたいと思っている。両親と10人の兄弟、そして奥さんと娘、家族全員をバルセロナに住まわせたいと思っている。経済的危機と治安の悪化で悩んでいるアルゼンチンには誰も残しておきたくないからだ。パスポートを取得するのにも、今では4か月もかかるアルゼンチン当局。だが幸運にも家族全員の準備は万端。半年ぐらい前からパスポート取得の準備は進められていた。

ここ1週間にわたってリケルメはバルサ移籍が現実化しつつあることを、毎日のように入ってくる代理人からの連絡で知っていた。スペインでの彼に関する「うわさ」は、バジャドリで働く幼なじみのセバからの連絡で何となく知っていたリケルメだ。セバはアルヘンティーノス・ジュニオーズへのテストを一緒に受けに行ったリケルメにとって大の親友。フットボール選手としての限界を感じ国内で仕事を探していたものの結局見つからず、知り合いのスペイン人を通じてバジャドリで仕事をしている。その彼と再び同じ国で生活できることになるリケルメの喜びは大きい。

リケルメはこれまで何回となく語っていた次のような言葉。
「いつかバルサでプレーしたい。尊敬するディエゴのように。」