7月17日

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リケルメはまずメディアプンタ

リケルメの加入により、バンガールが作る「バルサパズル」が少しずつ形をなしてきた。まだ右インテリオールの補強(メンディエタ、シュナイデル)がなされていないものの、少なくともリケルメのポジションはピボッテではなくゴールにより近いメディアプンタが理想的と考えるバンガールだ。

バンガールが当初持っていた一つの疑問、リケルメをチャビやコクーのようにピボッテとして起用するか、あるいはゴールにより近いメディアプンタとして使うか、その疑問にはわずか一日で答えが見つかったようだ。リケルメの特徴を生かすのは、よりゴールに近いメディアプンタ。それがバンガールが見つけた回答。

■3−4−1−2と3−4−3


これまでのバンガールの発言を待つまでもなく、02−03シーズンにおいては3−4−1−2というシステムが一番多く見られることになるだろう。リケルメは二人のデランテーロの後ろにつくメディアプンタとして、彼の前と後ろにいる選手を一体化させる役目を果たすことになる。過去のバルサの選手に例えるなら、マイケル・ラウドゥルップを想像すればいい。彼にはかなりの自由が与えられ、基本的な役割は前のラインと後ろのラインを結合させること、そしてラストパスを出すチャンスを見つけること。

バンガールはリケルメのプレゼンテーションで次のように語っていた。
「近代フットボールにおいてはすべての選手が攻撃にも守備にも参加しなければならない。」
とはいえ、バンガールはリケルメの守備能力に疑問を持っているのも明らかなことだ。ピボッテに配置した場合のディフェンス面のマイナスが出てくる可能性も含め、そして彼の才能としてはメディアプンタの方が理想的とするところから今回の判断となった。

リケルメ加入が決定してからのリケルメマニアフィーバーは止まるところを知らない。空港での大勢のファンによる歓迎風景やプレゼンテーションにおける多くのメディアの注目度をバンガールは無視することはできないだろう。リケルメの残留は常識的に判断すれば間違いのないところだ。しかもバンガールバルサにとって重要な役割を果たす選手の一人となることも確かだろう。


●バルサプレゼンテーション、22日21時
02−03シーズンに向けたバルサのプレゼンテーションは7月22日21時からカンプノウでおこなわれることに決まった。第一次バンガール政権の1年目と同じように、9万人ちかいバルセロニスタが集まってのプレゼンテーションとなる可能性が強い。もちろんリケルメ効果によるものだ。プレゼンテーションの詳細は発表されていないものの、例年通りのミニゲームがおこなわれるだろう。加入選手の紹介や新コーチングスタッフの紹介ももちろんおこなわれる。ソシオだけではなく、一般のファンも自由に入場できる。

●アンダー19代表のイニエスタ、日曜日にデビュー
レイジェス(セビージャ)、カルメロ(ラス・パルマス)、フェルナンド・トーレス(At.マドリ)などを擁すスペインアンダー19代表は次の日曜日に本番に入る。バルサの若きエース・イニエスタによって率いられるアンダー19は、先日親善試合としておこなわれたセルベーラ相手に15−0と勝利している。

●リケルメの靴
リケルメはスパイクシューズに関しては、いまだにどのスポーツメーカーとも契約を結んでいないようだ。一昨日はアディダスのシューズを履いてメディアの前に現れた彼は、きのうの練習ではナイキのそれを利用していた。これから始まるアディダスとナイキのリケルメ獲得合戦。