7月20日

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5人目外国人、その名はリバルド

バンガールによって選ばれた5人目の外国人選手、つまり選手登録されない選手、それはリバルドに決定したようだ。バンガールは02−03シーズンをゼロからのスタートとし、新たな選手をベースにして進めていきたい考えだ。この要請を受けたバルサ首脳陣は、できる限りの手段を使ってリバルドの放出作戦を開始する。

クラブの方針としては、来週の月曜日におこなわれるプレゼンテーションの前にリバルド問題を解決すること。したがって残された時間は今日土曜日と日曜日、そして月曜日の午前中しかない。プレゼンテーションにリバルドが現れた場合、カンプノウに集まった多くのバルセロニスタの間でほぼ半分に意見が分かれることは明らかだ。それを避けたいバルサ首脳陣やバンガール。したがって、何としてでもプレゼンテーションの前に問題を解決しなければならない。だが現実的に、残されたわずかな時間でリバルドの問題を解決することは非常に難しい仕事であるだろう。なぜならブラジルから伝えられるリバルドニュースによれば、彼は残された1年の契約をまっとうする決意だというから。

バルサ首脳人に残された一つの可能性、それはリバルドの契約をクラブ側から放棄し「自由契約選手」とすること。あるいは契約破棄するためのクラブ側からの「経済的援助」をリバルドに申し出ること。いずれにしても「自由契約選手」となった場合、リバルドは一切の違約金なしに好きなクラブを選択することができる。

バンガールのリバルド放出の意志は明らかだ。彼の放出はバルサにとって一つのサイクルの終わりを意味することになる。まったくゼロからのスタートをおこないたいバンガールには大事なことでもある。また彼の放出により、同時にクラブ内の選手の年俸にバランスがとれる効果も生まれる。バンガール第一次政権時のことを思い出すまでもなく、バンガールはチーム内に年俸額の大きな差があることを良しとしない監督だ。そして何よりも、彼の放出は外国人オーバーブッキング問題を解決することになる。いずれにしてもバンガールの「リバルド放出」構想は、システムや作戦の方針という観点からのものではなく、あくまでも選手やベンチ内のバランスを図る発想から来ている。これまでのセルジ、アベラルドの放出を見ても明らかなように、一つのサイクルを終了させた上での出発をしたいということだろう。

だが「リバルド問題」解決は、あくまでリバルド本人次第となる。月曜日までは一切のコメントを避けようとするリバルドは、あくまでもプレゼンテーションに参加するつもりでいる。


●リケルメ株急上昇
バンガール第二次政権構想の中心メンバーとしてバンガールの心をとらえるのに時間はほとんど必要なかったようだ。リケルメのプレースタイルはわずか3日間の練習でバンガールを納得させてしまった。しかもチームの中心選手として彼を高く評価するまでに至っている。バンガールの予想は間違っていたようだ。リケルメは彼が考えていた以上に、チーム内の一人の選手として光っていた。バンガール好みの「チームブロックを形成する一人の選手」としてリケルメは想像以上に高いレベルの選手だった。バンガールはリケルメにチームを引っ張るオーケストラ指揮者としての才能を見いだしたようだ。

●ババンジーダ、国籍取得手続き次第
ハルナ・ババンジーダの将来はすべて国籍取得手続き次第となっている。もし現在おこなっている申請の見通しがつけば、バルサの一部の選手として登録される可能性が大きい。だが反対のケースの場合、一部に上がることは不可能であり、彼自身もバルサBに残る意思はないようなのでどこかへのレンタル移籍となるだろう。
ババンジーダにとってマイナスなのは今が夏だということだ。ナイジェリアのスペイン大使館を通じておこなわれている「スペイン国籍取得」申請だが、大使館の人たちは8月が休みとなってしまう。したがって8月31日が最終期限となる選手登録に間に合うかどうかは非常に厳しいところだ。

●スペイン人の関心を呼ばなかったワールドカップ
ワールドカップ参加32か国でおこなわれた「テレビ視聴率に関するアンケート」の結果がでた。スペインにおける視聴率はこれらの国の中で15番目であり20.4%の平均視聴率という。ちなみにアルゼンチンでは24.9%、イタリアでは35.7%、韓国では40%という結果がでている。またスペイン人が見た平均試合数は1.9試合。