7月18日

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バンガール健在

バンガールがほぼ一日過ごすカンプノウのオフィスには、彼がナイキのコマーシャルに登場したときの大きな写真が壁にかけられている。その脇にあるビデオデッキの上にはリケルメのボカ時代のビデオが5本並んでいた。3年ぶりにおこなわれる彼のオフィスでのインタビュー。


何か信じられない気がしますね、こうして再び同じソファーに座ってインタビューをするなんて。

私にはすべてが可能だ。戻ってくる可能性は常にあった。しかも私はバルサを一時的に出ていったけれど、カタルーニャやバルセロナを出ていったわけではないからね。私の住居はシッチェスだし生活基盤もそこだった。バルサというクラブやこの素晴らしい街は、すでに私の心の中にしっかりと入り込んでしまっている。バルサに在籍した3年間で、私はオランダ時代に作った友人の数よりも多くの友人を作ることができた。

まさか!

本当だよ。ここの人々は素晴らしい。性格的にオープンだし外国人に親切だし、何よりも家族を大切にするところが私は気に入っている。私も家族を大切にしている人間だからね。だからカタルーニャに住むことは私にはあっている。オランダとの違いは非常に大きい。どちらが良くてどちらが悪いということではなくて、私個人にはカタルーニャの方があっているということだろう。そしてバルサへの復帰ということは、監督という職業を持っている自分には非常に大切なことでもある。私がバルサというクラブに持っているセンチメンタルな部分は別として、一人のプロの監督として考えた場合、バルサはヨーロッパのクラブの中でタイトルを獲得することが可能な少ないクラブの一つだからだ。私はタイトルが欲しい。常に勝利者でありたい。選手たちもそういう気持ちでいて欲しいと思う。

あなたは変わったと思いますか?

うまく説明することはできないが、基本的な部分ではもちろん変わってはいないと思う。だが例えば、カタルーニャ文化に関する知識や理解、そしてバルサがカタルーニャの人々にどのようなものであるかという理解は前回とは変わってきている。独自の文化を理解するのには時間が必要だということだろう。そうは言っても自分のイメージが変わったとは思っていない。これから自分のやることやコメントする内容については、それこそ顕微鏡を通すように分析されていくことはわかている。これまでのところ我ながらうまくいっていると思う。メディアとの関係も以前と比べものにならないほどスムーズにいっている。

クラブは変わったと思いますか?

それはもちろん3年前とは変わってきている。理事会の人間も違うし、カンテラの面倒を見ているコーチ陣も変わった。だが一番の変化は会長が代わったということだろう。ヌニェスの時代にはクラブ資金が豊富にあったから好きな選手を獲得できた。だが今は時代も変わったし会長も代わった。他の大くのクラブと同じようにバルサも資金不足。だから経済的に可能な選手しかとることができない。だがもちろん変わっていないこともある。バルサは偉大なクラブとして存在し続けているし、常に勝利を期待されているクラブだということ。だからメディアはもちろん、バルセロニスタとクラブの団結が常に必要なことは変わっていないし、将来変わることもないだろう。

3−4−1−2システムについて。

私の最初のコメントで明らかにしたように、当初のアイデアは4−3−3システムだった。それが自分の好みのシステムだからね。だが同時に3−4−1−2とか3−4−3とかのシステムも可能だということもコメントした。いずれにしてもいかなるシステムで戦おうとチームバランスが一番大事だ。もしサビオラ、クルイベル、リバルド、リケルメが同時にプレーした場合は中盤の選手の労働力がキーポイントとなる。

ブラジルと同じような感じですね。

その通り! だが微妙に違うところがある。我々の戦い方はいかに自分たちのスペースを見つけだし、同時に自分たちのリズムで戦かうかということだ。ブラジルが決勝戦で見せたような、多くの選手が後ろに下がるような戦い方はしたくない。我々はもっと前の方で相手にプレッシャーをかけた戦い方をしたいと思う。

リケルメ、サビオラ、クルイベル、リバルドの共存は可能ですか?

理論的には不可能だ。だが実戦ではわからない。これからの練習で可能となるかも知れない。時間が必要だ。

リケルメの理想的なポジションは?

右利きの選手でありながら、左のゾーンに流れる傾向のある選手。メディアプンタとしても右インテリオールとしても使えると思う。まだ2日間の練習しか見ていないが、内容は素晴らしいものを持っている。だが、繰り返すが、まだ2日しか一緒に練習していない。細かい分析はもっと後になるだろう。

メンディエタは来るのか来ないのか?

クラブの実状を考えれば、移籍料の安い選手が獲得優先となる。メンディエタはその意味で言えば非常に高い選手。だが我々に必要な選手であることは間違いない。彼の獲得は難しいと言っておこう。そしてもう一つ、難しいことは難しいが1週間前よりはいい状況になっているとも。

シュナイデルは?

メンディエタと同じように非常に高い。いま言えることはそれだけ。

クラウディオ・ロペスは?

ハッサンと同じように前々から興味はない。

ホアキンは?

彼は非常に良い選手であり、我々はオファーを出したが交渉までは至っていない。オファーを出したときにベティス側からベンハミンを提供してきたが、我々は彼には興味がない。