戦いのスタイル
1.少なくてもツータッチでボールを処理。ボールの流れはできる限り速くしなければならない。
もしワンタッチでボール処理できるならそれにこしたことはない。だが状況がそれを許さない場合、少なくとも2回のタッチでボールを回していかなければならない。相手チームの選手に素速いリアクションをおこさせないために、このボール処理とボールのスピードの速さがキーポイントとなる。
2.ゴールチャンスを確実にものにすること。
どんなにゴールチャンスが多くとも、そのチャンスを確実にものにしていかない限り勝利はない。バンガールシステムの基本となるのは、いかに創造的にゲームを進めゴールチャンスをできる限り作っていくかということ。だが、それを確実にゲットしていくことなしに、システムの有効性も勝利もあり得ない
3.すべての選手によるプレッシングと集中力で守備を補強する。
ディフェンスのラインは基本的に3人で構成される。だが守備はこの3人だけがおこなうものではない。中盤から上での相手選手に対するプレッシャーから守備が始まる。各選手によるこのプレッシャーと絶え間ない集中力なくして守備の補強はあり得ない。
4.忘れてはならないこと
精力的なルイス・エンリケ、応用性のあるジェラール、成長したジェオバンニ、そしてカンテラ上がりのナバーロ。スタートメンバーとはならない可能性がある選手ながら、彼らの重要性を忘れてはならない。シーズンはひたすら長い、タイミングを見ての彼らの加入がチームバランスをとるためにキーポイントとなる。
1.キーパー
ワールドカップ代表組だったボナノは合同練習への参加が他の選手より遅れていたため、スイスステージではエンケやビクトールのテストをおこなったバンガール。今日から始まるオランダステージではいよいよボナノが主役になる。よほどの不調ということがない限り、今シーズンの正キーパーはボナノとなるだろう。ビクトールはあくまで将来の選手。練習を一緒にやりながら勉強していくことが今シーズンの彼の課題だ。
2.ディフェンス
ディフェンスに関しては一人の偉大な名前が上がってくる。カルラス・プジョー、彼を中心にディフェンスが構成される。右でも左でも真ん中でもプレーできるプジョーが大黒柱とならなければならない。そしてデ・ボエル、レイジンゲルが彼の後を追う。スイスステージではナバーロの成長が印象的だった。バンガールも彼を高くかっている。そしてアンデルソン、クリスタンバールが控えている。
3.中盤
オーケストラの指揮者はもちろんチャビとなる。コクーとの二枚看板のピボッテとなるだろうが、コクーには相手が嫌がる汚い仕事が待っている。右のサイドは何といってもメンディエッタの世界となるだろう。ジェラール、モッタ、ガブリ、ロッケンバックなど応用性のきく選手たちがその場に応じて起用されていく。
4.デランテーロ
クルイベルがキーポイントとなって仕事をしていかなければならない。バンガールシステムはデランテーロより中盤の選手による上がりでゴールを稼いでいくことになるだろう。その意味でクルイベルの役割は大きいものとなっている。もちろんサビオラやリケルメの存在を忘れてはいけない。彼らの最終パスや彼ら自身によるゴールも大事な要素となる。
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