8月3日

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リバルドの記者会見

クラブが用意したクラブ内の記者会見場を拒否し、リバルド側が選んだ市内のホテルでおこなわれた記者会見。40人も入ればいっぱいになってしまう狭いサロンでのものとなった。クラブ関係者はリバウド側の要請で一人も参加せず、彼一人での最後の記者会見となった。

5年間にわたってバルサに在籍したリバルド。この記者会見ではまず記者たちの質問を受ける前に、これまで応援してくれた多くのバルセロニスタに挨拶を送ることから始めたいという。
「この5年間、自分を応援してくれたすべての人々にお礼を言うと共に、自分としても楽しい5年間を過ごせたことができたと思う。胸を張ってバルサを出ていこうと思います。」

だがもちろんこの記者会見はきれい事では終わらない。記者の中からさっそくバンガールに関する質問が飛び出してくる。
「すべての人々が知っているように、自分はバンガールとはうまくやって来れなかったし、これからもやっていけないだろうと思う。彼にしてもそれは同じだろう。でも結局クラブはリバルドよりバンガールを選んだ。自分が知っている限り70%のバルセロニスタが自分の残留を望んでいるという。だがクラブも、そしてもちろんバンガールも、リバルド放出を望んだ。」

バロン・デ・オロを獲得してからのリバルドは、バルサにとってもバンガールにとっても必要な選手ではなくなったと語るバンガール。
「そう語るバンガールにはもう言い訳はできないことになった。これまでチームブロックを壊してきたというリバルドがいなくなるわけだから、すべてのタイトルをとらなくては。リーグ、国王杯、そしてチャンピオンズ、すべてのカップをとらなくちゃいけない。」

ガスパー会長に関する質問ももちろんおこなわれる。彼がリバルド退団を発表する際におこなわれた発言「リバルドは15日間のさらなるバケーションを要求してきた」ということに関して、それはウソだと言い切る。
「これまでクラブの会長に対しては少なくても尊敬と言う言葉を忘れたことはなかった。だが彼も人間だ。多くの間違いを起こしてきているし、今回もその一つだ。自分は15日間のバケーションを要求したことはない。これは完全に彼が作り上げた空想の物語に過ぎない。これまでの自分はどこのクラブに所属していようが常にプロ精神を忘れたことはない。それだけははっきりとしておきたいと思う。もしバルサに残るようなことがあったら、いつものシーズンと同じように期待感をもってスタートしていただろう。自分にはクラブとの契約がまだ1年間残っていた。だからその期間は少なくてもまっとうする気でいた。その後のことは話し合えばいいことだ。だがクラブから契約延長の話は一切なかった。もっとも自分からも言いださなかったけれど。」

リケルメの加入が決まったと同時にリバルドの放出問題が表沙汰となったところから、当然のことながらリケルメに関する質問もでてきた。
「彼は非常に素晴らしい選手だと思う。間違いなくバルサで成功するだろう。ただ問題はバンガールだと思う。最近のフットボールを見る限り、一人の選手が一つのポジションに釘付けになってプレーすることは時代遅れな感じ。リケルメをしばりつけるようなバンガール独特の戦法でいけば、彼の将来も怪しくなるかも知れない。」

昨日の記者会見で、バルセロニスタにとってもっともインパクトが大きかった発言がなされる。5年という長い期間バルサのユニフォームを着て、今回クラブを離れることになった際のセンチメンタルな部分はどうかという質問に対する答えがそれだ。
「もし自分がバルセロニスタであると言えばそれはウソになる。これまで一度たりともバルセロニスタと感じたことはない。自分は単なるプロのフットボール選手。自分が所属するクラブで一生懸命やることが自分の仕事。5年もいたのだから特殊な感情は確かにあるけれど、自分は一度たりともバルセロニスタとしてバルサのチームカラーに染まったことはない。サンタ・クルス・デ・レシフェ、自分がプロとしてスタートしたサンタ・クルス・デ・レシフェだけがチームカラーを感じるクラブだ。」


●苦労するサビオラ
バンガール新監督のもとで新たなポジションに置かれたサビオラ。これまで毎日新たなポジションでの練習をしてきたが、慣れるのにはまだまだ時間が必要なようだ。
「はっきり言って驚いている。監督が自分に要求していることはこれまでのものとは全然違うことだから。自分の持ち味にあっているものとは決して思わないけれど、監督の命令だからしょうがない。ボールを奪いにいくということや、後ろの方でプレーするということは初めての経験。しかし、そんなことは言ってられないこともわかっている。とにかく1日も早く慣れていかないと。」

●ルイス・ガルシア、At.マドリに
これまで何回も話し合いが持たれて、契約書へのサインには至らなかった移籍話しがついにまとまった。昨日の夜、ルイス・ガルシアはAt.マドリの選手として4年間の契約を結んだ。バルサ側もAt.マドリ側も移籍料に関してはコメントを避けているが、多くの関係者によれば360万ユーロ前後と見られている。またバルサ側は最初の2年間は買い戻しのオプション権利を持っている。

●デラペーニャ、エスパニョールと最初のコンタクト
デラペーニャの獲得に興味を示しているエスパニョールは、これまで何回か彼の代理人と電話連絡をとっていた。だが昨日、クラブ関係者と選手代理人の間で最初のコンタクトがとれられた。電話連絡ではなく直接集まっての話し合いはこれが初めてとなるが、最初はまずクラブ側が経済的な観点からオファーを提出したようだ。デラペーニャはバルセロナに戻ってこられることに非常に興味をもっている。だがエスパニョール加入の問題は、これからのいろいろな観点からの話し合い次第となるだろう。

●ジャルデルの反乱
ジャルデルの代理人ホセ・ベイガはAt.マドリにもオファーを持ち込んでいる。その代理人が持ち込んでいる話は次のようなものだ。もしスポルティング・リスボアがジャルデルをレンタルあるいは移籍させないのであれば、ジャルデル自身が違約金の400万ユーロを支払う覚悟があるというもの。At.マドリのスポーツ・ディレクターであるパウロ・フトレはジャルデルに昔から興味を持っている一人。一昨日はバルサに、昨日はAt.マドリに持ち込まれたジャルデル移籍話し。このストーリーは来週過ぎにならないとエンドが見られないだろう。