8月6

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バルサに3人目の”ピベ”

ダレサンドロの将来はバルサが握っている。もう1か月前に「優先権」を獲得したダレサンドロ。もし彼が来ることになればサビオラ、リケルメに続きアルゼンチンからの3人目の”ピベ”となる。多くの関係者の見るところ早ければ今年の12月にもやって来る可能性があるダレサンドロ。


スペインリーグは気に入ってるかな?

うん、しょっちゅうテレビで見ている。でもスペインリーグだけじゃなくてイタリアだとかイギリスの試合もよく見る。みんな好きだ。

サビオラとリケルメがプレステージで活躍してます。

彼ら二人はきっとうまくやっていくと思うよ。それは間違いないな。アルゼンチンとヨーロッパではプレースタイルが若干違うとは思うけれど、しょせんフットボールという同じゲームをやるわけで、色々な違いはあっても元は同じもの。そんなことは彼らの方がわかっているだろうけれどね。彼らはもうバルサでプレーしているんだから。良い選手は新しい環境に慣れるのも早いんだと思うよ。彼らに時間さえ与えればいかに凄い怪物たちかということがわかるさ。ハビエルは昨シーズンは最初の年とは思えないほどの活躍をしたし、ロマンだって間違いなく彼の凄さを証明していくさ。ロマンはあの若さで5年間もボカで活躍した選手。決して誰もができることではないさ。バルサでもぜったい大丈夫だと信じてる。

将来のことを考える?

今の自分が置かれている現実だけを考えようとしている。決して簡単なことではないけれど。将来のことを考えるのは楽しいけれど現実はけっこう厳しいもんだよ。7日間のうちに6日間も合宿することがあったりするし、僕らみたいな若い選手には難しいことでもあるさ。仕事と割り切るしかないことはわかっているけれどね。一番自由が欲しい年齢でもあるのも確かだし。うん、現実はけっこう厳しい。

あなたみたいな若い選手が、早くからヨーロッパに進出するのが最近の傾向ですが。

多くの若い選手が出ていっているよね。クラブや国が抱えている経済的問題もあるだろうけれど、できるだけ早くヨーロッパフットボールに慣れるということもあるんでしょう。

バルサ入団の噂がありますが。

リーベルから離れるといういかなる噂に関しても、それが例えバルサであっても、今の自分にできることは耳を塞ぐこと。リーベルでデビューしてまだ1年しかたっていないし、クラブに対する恩義も感じている。今できること、そしてしなければいけないことは多くのことを学ぶこと、これだけさ。

もちろんサビオラやリケルメと一緒にプレーする希望もあるでしょう?

もちろん。もしそれが可能となったらとてつもなく誇りに思うね。リーベルの一部ではほんのわずかな試合数しか一緒にプレーできなかったし、ロマンに至っては一度も一緒にプレーしたことがないんだ。僕だけじゃなくてすべてのアルゼンチン人選手が、彼らと一緒にプレーすることを望むと思うよ。

プロ選手としてではなく、一人のファンとしてお金を払ってでも見たいクラブは?

それはもちろんバルサさ。ハビとリケルメが見れるんだから。それは当然のことでしょう。


燃えるサビオラ

アヤックス戦には負けたとはいえ、まだ3週間のプレステージしか消化していないバルサとしては非常に良い試合でもあった。サビオラはこの試合で2つゴールを決めている。昨シーズンの公式戦ではすでに49試合に出場している彼にとって、チャンピオンズ予備選での出場が記念すべき50試合目となる。


アヤックス戦までゴールを決められなかったけれど、不安になったことはありますか?

まさか、そんなことはないよ。ゴールはチャンスと運が恵んでくれるもの。しかも今はプレステージの最中だしね。ゴールを決めるかどうかということはそれほど重要なことじゃない。もっとも重要なこと、それはチームがチームとして機能していくかどうかということさ。体力づくりの段階でもあるし、リズムをつかんでいったり、チームができるだけ一つになるように努力していく期間でもある。

うまくいってますか?

非常に順調にいっていると思う。個人的にはとても楽観的に見ている。アヤックスには負けはしたけれど、多くの肯定的な総括ができる試合だったと思うよ。

前半は確かによかったけれど、後半はダメでしたね。

アヤックスのように身体が出来上がっていないのが一番の原因だと思う。彼らはもうシーズンが始まると聞いている。とにかく疲労によるリズムの遅れや集中力の弱まりなんかで、後半はボールを支配できなかった。でも前半の僕らは素晴らしかったと思うよ。

あの試合を観戦していたベッカムがあなたのゴールの時に立ち上がって拍手をしていましたよ。

そういう話しを聞くと非常に嬉しくなっちゃうね。マジに嬉しくなっちゃう。僕への拍手はベッカムからのお褒めのお言葉として受け取っちゃおう。

新しいポジションでの感想は。

これまで一度たりともプレーしたことがない場所だけれど、少しずつ慣れてきているように思う。真ん中のメディアプンタとしてではなく、右端のこのポジションの気にっているところはボールに触れる機会が以前より多いということかな。前より試合に参加しているといった感じ。でも要求されることも多いポジションであることも確か。今までやったことのないようなことを要求されている。攻撃だけじゃなくて守りの方にも気を配らないといけない。難しいポジションだね。

ラジカルな変化かな?

あえて重要な変化と言っておきましょう。でもチームの一員としてチームが必要なことをするわけだから、どんな変化であろうと受け入れなければいけないよね。まだ始まったばかりだし、もっと時間をくれればうまくいくと思う。

バンガールについて。

まだわずかな期間だけれども、彼の練習スタイルが気に入っている。非常に要求が厳しく、いつも100%で指揮をとっている感じだね。だからこっちもいつも100%じゃないとついていけない。それは練習前のミーティングにしても練習にしても練習試合にしてもすべて同じ。いつも一人一人に厳しい要求をする監督。個人的なことでいえば、彼のフットボールに対するフィロソフィーは僕にとって初めてのもの。これまで学んだり経験してきたものとは違うんだ。新しい世界への突入だね。

2年目に望むものは?

もちろんタイトル。タイトル、タイトル、そしてタイトル。バルサに来た理由の一つはタイトルをとることでもあったんだから。しかもバルサは3年間もタイトルから見放されているというじゃない。もうそろそろ時間でしょ。タイトル獲得は多ければ多いほどいい。一つよりも二つ、二つよりも三つ。

本番が近づいて来ましたが、チームの方は準備万端といっていいでしょうか?

まだ何日か残っている期間を最大限活用して、チャンピオンズ予備選での戦いに備えていかないとね。始めよければ終わり良しっていうでしょ。カンプノウでの初戦で爆発しなければ。

最後に。ロナルドがマドリに加入する可能性が大きくなってきましたが。

マドリにとっては非常にいい補強だとは思うけれど、スター選手ばかりでキラキラしているからといってタイトルがとれるわけではないよね。彼の加入は良い面はもちろんあるだろうけれど、悪い面だってあるはずさ。いずれにしてもシーズンが始まってみなければわからないことだけど、ロナルドが加入したからといって何かが保証されたわけでもない。そのうちわかるさ。