8月20

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Trofeo Joan Gamper
8月23日 21:15
CAMP NOU
FC BARCELONA
vs
ESTRELLA ROJA

バルサ最新の”4番”登場

これまで一度でも彼のプレーを見た専門家の中でイニエスタの将来を少しでも疑うものはいない。アンドレス・イニエスタ、18歳になったばかりのこの若者は、夏休みを終えて昨日バルサの一部チームに合流。今シーズンは自分の年になることを夢見てイニエスタの冒険が再びスタートする。

今シーズンのイニエスタの活動場所は昨シーズンと同じようにバルサBだ。だが昨シーズンとは決定的に異なることがある。それは毎日の練習場所が一部の選手に混じってのものとなることだ。昨シーズンが終了する間際、バンガールは個人的にイニエスタと話し合っている。その場で彼は一部での練習に参加することが決定された。長い間夢に見た一部チームへの合流が可能となる今シーズンだ。

バルサカンテラを育てているマシアの順番でいけば、グアルディオラ、チャビに続く”4番”は、バスクの宝石と呼ばれるミケル・アルテッタだった。だがバルサの若手養成機関の指導者をはじめ、バンガールを中心とする最高責任機関の指導者たちはイニエスタに将来のバルサ”4番”を託す。それが今回のアルテッタのレンジャースへの移籍となった原因だ。もちろんバルサはアルテッタに買い戻しの権利を保有することも忘れてはいない。だが多くの関係者が期待するのはスケールの大きいイニエスタの将来性だ。

マシアが伝統的に生み出す”4番”の選手。イニエスタもグアルディオーラ、チャビ、アルテッタに続き、マシアから生まれてきた選手だ。昨シーズンが終了し休む間もなくアンダー19の大会に参加し、それが終了後20日間の夏休みを楽しんでいたイニエスタ。だがその休息期間も終わり、昨日バルサの医師団によるメディアカルチェックを受けた。そして、いよいよ今日からの練習に合流することになる。

今シーズンのプレステージを見る限りバンガールはカンテラの存在を重要視している。これまでナバーロやビクトルの一部への引き上げをおこない、今新たにイニエスタが合流しようとしている。多くを語ることを嫌うイニエスタだが、浮かれることなく着実に進歩していきたいと胸の内を語る。
「これまでマシアから育って一部に上がっていった選手を目標にやってきた。チャビとかガブリ、そしてもちろんプジョーなどが自分の将来を見つめる鏡となっている。でも自分はまだまだ経験不足の若い選手であると思っている。そんな自分にとっては、一部のチームの練習に参加できるということだけでも胸がいっぱいになる。今シーズンも基本的にはバルサBでのプレーとなるだろうけれど、どこであろうと一生懸命やるだけ。少しずつ、少しずつ、将来を勝ち取っていきたいと思う。」


●アスールグラーナを夢見るトリスタン
トリスタンの代理人であるパコ・ドゥランはここ何日か忙しい日々を送ることになる。バルサが示したトリスタン獲得作戦の存在をすでに認めている彼は、どこに行くにも携帯電話が必携となっている。これまで何回か電話連絡をとってきたバルサ首脳陣により、すでにバルサの意思表示は確認されている。だが、いまだにクラブ同士の難しい交渉が残っている。パコはトリスタンに対するバルサの興味について語る。
「トリスタン獲得の交渉は、実はもう3年前からおこなわれている。つまりバルサ首脳陣は私に3年前から連絡をとってきているということ。今回が別に初めてのことではない。トリスタンにしてみれば、それはもちろんバルサに行きたいという思いはあるだろう。だがクラブ同士の交渉はまだおこなわれてはいない。」
デポール側はトリスタンの違約金を2400万ユーロと考えているようだ。もしマジョルカのルーケ獲得が現実のものとなるならば、イルレッタとうまくいっていないトリスタンを放出する可能性はじゅうぶんあり得る話し。だがまだまだ時間が必要ではある

●笑顔が戻ったパトリック・アンデルソン
ワールドカップの練習中に負傷したアンデルソンに笑顔が戻ってきた。負傷したのは6月1日、もうかれこれ3か月近くのリハビリをおこなってきていた彼だが、どうにかその長いトンネルの先に明かりを見たようだ。すでにバルサトレーナーとコンビを組んで走り込みの練習に入っていることがそれを示している。これまで何回もおこなってきた精密検査だが、回数を重ねるたびに明るい材料が増してきている。すべての精密検査をおこなってきたバルサドクターのプルーナが語る。
「具体的に何月何日に完全復帰できるということは言えない。負傷箇所が負傷前のような状態にいつ戻るかどうかというのは正確には言えないこと。だが予想としては、そうあくまで予想に過ぎないが、9月の最初にはチームと一緒になって練習に入れるんではないか。まあ。それだけ良くなっているということだな。」
バンガールはもちろんアンデルソンを貴重な戦力の一人として考えている。それに感謝するアンデルソン。
「昨日も監督と話す機会があった。彼は1日も早い復帰を望んでいると言ってくれた。だが無理をしてのものではなく、完全な形で戻ってきて欲しいとも言われた。自分に焦りはないし、もちろん完全に治らなければ戻るつもりもない。これまでバルサで自分の力を示して来れなかったのが悔しいが、とにかく今シーズンは頑張りたいと思う。そして今シーズンは代表よりもバルサを優先してスケジュールを立てたいとも思っている。」

●デラ・ペーニャ、ベティスに近づく
オポルト、そしてエスパニョール、これまでいくつかのクラブとの交渉をおこなってきたイバン・デ・ラ・ペーニャ。いずれのクラブとも年俸問題がネックとなり最終的に交渉が成立しなかった。だがここに来て、ベティスの監督であるビクトル・フェルナンデスの強い要望もあり、ベティスへの入団が近づいてきているようだ。マネル・フェレール、デラ・ペーニャの代理人はかなり現実性のある話しだという。
「ベティスとの交渉はすでに2週間前から始められている。細かい契約条項の交渉がまだ残っているが、交渉自体は順調に来ている。」
現在おこなわれている交渉でネックとなっているのは契約期間だ。デラ・ペーニャ側は1年だけの契約期間を要求し、もしそれが可能ならラッチオでの年俸(300万ユーロ)以下でもかまわないとしているの対し、ベティスの会長ロペーラは複数年の契約を主張。この問題が解決され次第、彼のベティスへの入団が決まることになる。

●アッヤヤヤ〜ヤ〜、ロナ〜ルド〜
今やマフィアファミリーと呼ばれてもおかしくないロナルドとその取り巻きたち。頭はカラックのロナルドを操作する「操り師」として活躍するマルティンとその一味。だが彼らの目的、もちろん更なるドルの獲得作戦は今ピンチを迎えている。
マドリはこれまでインテルに3回のオファーを出している。1回目は100周年記念の試合がベルナベウでおこなわれた日。なんにもしないディレクターのバルダーノが5000万ユーロ+マケレレというオファーを提出している。そして2回目は先週おこなわれている。それは4800万ユーロ+モリエンテス+ソラーリというもの。いずれもインテルの会長モラッティによって拒否されている。だがここまではモラッティもマドリが真剣にロナルドの獲得を狙っていると思っていたらしい。だが3回目のオファー、それはつい先日おこなわれたものだが、それは金銭なしのモリエンテス+ファビオとの交換というオファーだった。
さすがにこのオファーにあきれたモラッティは、ロナルド移籍交渉を突如として中断。真面目なオファーがない限り再会はしないと宣言。さらに会長はロナルド移籍の新たな条件として、5500万ユーロ+フィーゴでどうだと逆襲。ここにきてロナルド移籍問題は谷場を迎えている。5500万ユーロ+フィーゴ、なかなか言い話しではないだろうか。