8月24日

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Trofeo Joan Gamper
8月23日 21:15
CAMP NOU
FC BARCELONA
vs
ESTRELLA ROJA
  1 - 0
●開始時●
●終了時●

これがガンペル杯?

1966年、当時のバルサ会長であったエンリック・ラウデのアイデアによりジョアン・ガンペル杯が生まれた。その趣旨はもちろんクラブの創始者を讃えるものであった。今から36年前にはプレステージでの試合のテレビ中継など考えられない時代であり、もちろんチャンピオンズ予備選など存在しない時代である。したがってこのガンペル杯はシーズンが開始される前の大きなフィエスタとなっていた。だが時代は変わってきている。それも大きく変わってきている。ガンペル杯も根本的に見直さなければいけない時期に来ている。

古くからのバルセロニスタであるならば、かつての華やかなガンペル杯を懐かしく思うだろう。シーズン到来を前にして、バルサの選手を初めて見ることを可能にしたガンペル杯。以前から在籍する選手はもちろん、新たに加入してきた選手がバルセロニスタの前で初めてプレーする、したがって正真正銘のプレゼンテーションとなるのがガンペル杯だった。もちろん、それは常に華やかなフィエスタとなっていた。だが時代は変わっている。我々はもう21世紀に入っている。プレステージの練習風景、プレステージでおこなわれるすべての練習試合、チャンピオンズの予備選、我々はそういう試合をすべてテレビを通して見られる時代に生きているのだ。

昨日のガンペル杯はまさにいくらでもある「親善試合」の一つに過ぎなかった。すでにバルサのプレゼンテーションはチャンピオンズ予備選の試合でカンプノウでおこなわれていた。そして試合に出場した選手は、多くの選手がシーズンが始まればよくて控え選手、あるいはベンチにも入れない選手たちによるスタメンの試合だった。だがそれはバンガールの責任ではない。わずか2日前におこなわれた各国代表の親善試合が一つの原因となっている。しかも5日後にはチャンピオンズ予備選のアウエーの試合まである。8月という季節でありながらビッシリと詰まったスケジュールを前にして、その空いている時を利用してガンペル杯をおこなわなければいけなくなってきているのだ。

まさにプレゼンテーションの意味もなく、しかもベストメンバーも用意できないで、相手はエストレージャ・ロハというチームとの試合となってしまったガンペル杯。そのような悪条件の中で、バンガールは最良の方法を取ったと言っていいだろう。チームのプレゼンテーションとはならなかったが、若きカンテラのプレゼンテーションにはなったからだ。ディフェンスの3人を見てみればまさにカンテラグループだ。右にオレゲール、真ん中にトルトレーロ、そして左にナバーロ。そして2人のピボッテもジェラールとガブリのカンテラ組み。

試合内容に触れる必要もないだろう。非常に退屈な試合ではあった。後半にリケルメからのフリーキックに合わせてロッケンバックがこの日唯一のゴールを決めた。年ごとに寂しくなってくるガンペル杯だが、せめての慰めは若い活きのいい選手が見られたこと。そしてシーズン中では不可能な4人の外国人(リケルメ、ロッケンバック、ジェオバンニ、サビオラ)が一緒にプレーしたことぐらいか。


●裏でなにやらゴソゴソとガスパー
ロナルドのマドリ入りをどうしても避けたいガスパー会長。マドリ会長フロレンティーノとインテル会長モラッティが優雅にクルーザーの中で交渉している最中にも、ガスパーはゴソゴソと動きまわっていたようだ。両クラブとの頂上会談がおこなわれる少し前、ガスパーはモラッティに電話をかけている。それはロナルド獲得に関するバルサ側のオファーを提供するものだった。ガスパーの示したオファーは2000万ユーロ+クルイベル。これを受けてモラッティは次のように語ったという。
「オファーに関しては感謝するが、残念ながらそれを受けるわけにはいかない。なぜならロナルドの代理人とマドリ側ではすでに契約書にサインがされているからだ。我々はマドリからの1200万ユーロというオファーに関しては断固受け入れるつもりはない。だが彼ら同士ですでに契約書にサインがおこなわれている以上、インテルを出るとしたら彼はマドリに行くしかないだろう。したがって、バルサからのオファーは我々としてはもう意味のないものとなっている。」
いちおう昨日の段階でロナルド問題は一息ついた形となっている。モラッティはマドリのオファーを断り、交渉決裂としているからだ。だがそれにしてもロナルドに関する将来は依然として疑問だらけだ。ガスパーはもしロナルドがマドリに移籍した場合のことを考えて、いくつかのプランを持っているといわれている。来シーズンを待たずにダレサンドロの獲得、あるいはロナルジーニョの獲得。すでにロナルジーニョが在籍するPSGとの交渉や彼の代理人との接触はなされているという情報もある。

●第一候補はハッセルバイン
「移籍可能」これが昨日チェルシー側が正式に発表したこと。ハッセルバインは交渉次第で移籍が可能という、今までは暗黙の了解であったものが正式にクラブ側から発表された。クラブ会長と監督、そしてハッセルバインの代理人が集まっておこなわれた話し合いでそれが決まったようだ。これによりバルサ側との正式な交渉が今すぐにも可能となった。ペティとゼンデンが移籍した際の違約金がまだ完全に支払われていないチェルシーにとっても、これは美味しい話となるだろう。クラブの経済的な危機をを迎えているというチェルシー。借金を返した上に400万ユーロの現金が入ることになる。だがバルサ側が考えていることはその400万ユーロさえ支払わない方法だ。それはレイジンゲルを交換選手としてチェルシー側に提供すること。これにより1ユーロも払わずにハッセルバインを獲得しようとしている。

●ババンジーダ、テラッサへ
テラッサは今シーズンから2部Aに昇進したクラブ。これまでいくつかのクラブとの交渉をしていたババンジーダだが、最終的にテラッサへのレンタル移籍が決まった。期間は1年のみ。
ババンジーダにとってバルサ一部昇進の最大ののネックとなっているのが、いまだにヨーロッパパスポートを獲得できないために外国人扱い選手となっていること。だがババンジーダの代理人によれば早ければ年内、遅くとも来年の春には獲得できそうな見込みだという。あくまでもバルサ残留を果たしたいババンジーダにとって、この1年のみのレンタルという条件を呑んでくれたテラッサが最適のクラブとなったようだ。