8月23日

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Trofeo Joan Gamper
8月23日 21:15
CAMP NOU
FC BARCELONA
vs
ESTRELLA ROJA

●召集選手(スタメン候補
エンケ、ガブリ、トルトレーロ、オレゲール、ジェラール、ロッケンバック、ジェオバンニ、モッタ、リケルメ、サビオラ、ルイス・エンリケ、ボナノ、デ・ボエル、プジョー、ナバーロ、チャビ、コクー、メンディエタ、クルイベル、クリスタンバル、レイジンゲル

●負傷中
オーベルマルス、アンデルソン、ダニ


Visca el Gamper!!!

今年で37回目を迎える夏の祭典ガンペル杯。だが残念ながら今年のガンペル杯はカンプノウにおける最初のプレゼンテーションにはならなかったし、ベストメンバーも用意できない状況だ。すでにチャンピオンズ予備選がカンプノウでおこなわれ、そしてわずか2日前には多くの代表選手が試合をおこなっているため控え選手が多く登場することになる。

だがそれでも多くのバルセロニスタにとって、ガンペル杯はあくまでも夏の祭典には変わりがない。なぜなら今シーズン加入してきた選手たちのプレゼンテーションという意味合いには変わりがないからだ。エンケ、リケルメ、そしてメンディエタ、彼らすべてがスタメンで出場することはないかも知れないが、この試合には必ず登場して来るであろう。特に多くのバルセロニスタが期待するリケルメとサビオラのコンビが見られることになる。

すでにチャンピオンズ予備選でバルソビアとの戦いにおいてカンプノウに登場したリケルメ。それまで膠着状態だった試合を、彼の個人技によってどうにか主導権を取り戻し試合を進めることに成功したバルサだった。あの瞬間からリケルメは多くのバルセロニスタの心を掴んでしまった。まだシーズンも始まっていないこの時期に、彼は多くのバルセロニスタを虜にすることに成功したのだ。そのリケルメは今日スタメンでサビオラと共に出場する。エンケもカンプノウ初登場を飾ることになるだろう。相手はユーゴスラビアのエストレージャ・ロハ。バルサの誰がスタメンで出場しようと、夏の祭典は華やかにおこなわれるだろう。

同時に、ここ何年かにわたってこのガンペル杯そのものに疑問を投げかけているソシオの存在も明らかにしておこう。ここのところチャンピオンズ予備選だとか、各国代表の試合だとか、あるいはスーペルコパだとかの試合がこの時期におこなわれることにより。ガンペル杯そのものが持つ「プレゼンテーション」の意味がなくなってきているという人々が多くなっている。しかもスケジュール的に最近は非常に苦しいものになっているのも事実だ。今回にしても1週間前にチャンピオンズ予備選がおこなわれ、2日前には各国代表戦がおこなわれている。そして来週の水曜日には再びチャンピオンズ予備選を戦わなければならない。そろそろバルサとしてもガンペル杯そのものを再構築する機会が訪れているかもしれない。


ゼニだゼニだゼニだ!
 もっとゼニをよこせ!

それを最初に叫んだのはロナルドとその悪名高き代理人一族だが、ロナルドに裏切られたインテルはマドリのオファーに満足していない。「もっとゼニをよこせ!」と今度はインテル会長モラッティが叫ぶ番になっている。まるで伸び縮みするゴムのようにマドリ入団に近づいたり遠のいたりしているロナルド問題が、ここにきて急変しようとしている。

マジョルカ島などがあるバレアーレス諸島。そこで夏休みを過ごしている二人の大金持ちがいる。マドリ会長のフロレンティーノとインテル会長のモラッティだ。その二人が昨日の午後、それぞれ所有のクルーザーに乗りバレアーレス海での「海上会談」をおこなった。議題はもちろんロナルド問題。最高責任者が直接顔を合わせての会談はこれが初めてだ。会談はフロレンティーノ所有のクルーザー「Pitina ll」でおこなわれた。初対面ということもありそれぞれの家族の紹介や、同船しているクラブ関係者などの挨拶から始められた。

フロレンティーノにしてみれば、先週インテルに提出したオファーの変更を申し出るものだった。先週出したマドリのオファー、それはモリエンテスとファービオと、ロナルドとの交換というふざけたもの。しかも金銭はいっさいナシだ。そして今回の彼の用意したオファー、それは1200万ユーロ+モリエンテスともう一人の選手を用意するというもの。もう一人の選手のリストにはファービオ、ムニティスが入っている。

一方モラッティにしてみれば、この会談はあくまでも両クラブの親交を暖める「儀礼的な」もの。少なくてもこの日の夜のインテルオフィシャルページではそう語っている。フロレンティーノが再び示したオファーに、モラッティは当然満足していない。オフィシャルページで彼は語る。
「マドリのオファーは依然としてふざけたものだ。ロナルドは少なくても6000万ユーロする選手。もし彼らのオファーに変更がないのであれば、土曜日には合流してくるロナルドはインテルに残ることになるだろう。彼が望むと望むまいと。」

この会談がおこなわれたのは午後の5時。そして6時にはこの会談の存在を知ったマドリメディアは大騒ぎとなる。
「ロナルド、ついにマドリへ」
「モラッティの敗北、フロレンティーノの勝利!」
各テレビ局やラジオ局が定例番組の最中に「緊急ニュース」としてロナルド入団を発表。だが現実的にはまだまだ解決しなければならない問題がある。

インテルが出した逆オファーは次のようなものだ。2400万ユーロ+モリエンテスとソラーリ。これが最低条件というもの。ここでモリエンテスの名が出てきているが、インテルの監督クーペルはそれほどモリエンテスを評価してはいないことがすでに知られている。もしこの条件でロナルド移籍が実現した場合、インテルはモリエンテスに興味を持っているイギリスのクラブに売るつもりで彼を要求しているという見方をする人が多い。つまりモリエンテスは交換物件としてインテルに移籍し、すぐさま再びドーバー海峡をわたって売りに出される運命にあるようだ。


●まだ加入選手の可能性があるバルサ
バンガールはまだ今シーズンの加入選手の門を閉めてはいない。それどころか、経済的に許すなら”9番”の選手がどうしても欲しいと語る。これまで名前があがってきたジャルデル、トリスタン、ルーケなどの獲得が難しい現在、ハッセルバイン獲得の可能性が一番強くなっている。だがバンガールは具体的な候補選手の名前はあげない。一度でも候補選手の名を口にしたなら途端に移籍料が高くなることを知っているからだ。だがいずれにしても、バンガールがリミットとしている8月31日までにはまだ1週間ある。もし”9番”が獲得できればそれに越したことはない、だがもし獲得できなかったとしても、それはそれでいいと語るバンガール。

●「人生最大のチャンス」
注目の的となっているハッセルバイン。彼もイギリスからバルサ移籍の可能性について語っている。彼にとっては「人生最大のチャンス」としてこの可能性に期待を持っているようだ。チェルシーは彼の移籍の際の違約金として1000万ユーロを要求しているという。この1000万ユーロという金額はバルサにとって非常に高いものとなっているが、元チェルシークラブ理事会に所属していたコリン・ハッキンソンによれば、ゼンデンとペティが移籍した際の違約金がいまだにバルサに支払われていないという。もしこれが事実であるとするならば、チェルシーはバルサに1000万ユーロの借金を抱えていることになる。まさしくハッセルバインの違約金と同額の借金があることになる。

●ナバーロ、きょう延長契約にサイン
これまでバルサ2部の年俸(1万ユーロ)で頑張っていたナバーロが、ついに少しは一丁前の年俸獲得と契約期間の延長をおこなう。年俸額はいまのところ明らかにされてはいない。だが彼の違約金はこれまでの300万ユーロから1200万ユーロに、そして契約期間が2004年までだったものを2006−07シーズンまで延ばすことになる。