8月27

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Previa Champions League
8月28日 19:00
Wojska Polskiego
LEGIA VARSOVIA
vs
FC BARCELONA
 

●召集選手(スタメン候補
ビクトル、デ・ボエル、プジョー、ナバーロ、モッタ、チャビ、コクー、メンディエタ、サビオラ、ルイス・エンリケ、クルイベル、エンケ、クリスタンバル、ガブリ、ジェラール、ロッケンバック、ジェオバンニ、ダニ

●負傷中
オーベルマルス、アンデルソン、リケルメ


リケルメ、KO

明日のバルソビア戦にはリケルメが参加しないことになった。疲労からくる筋肉痛を訴えていたリケルメ。バンガールはリーガ開幕戦まで彼を温存し、万全の体調で戻ってくることを期待している。またボナノ、レイジンゲルは戦術的な問題で召集されていない。

ポーランドでの試合では負傷を理由にリケルメが召集されなかった。だがどこも負傷していないボナノとレイジンゲルの不参加は何か象徴的な出来事である。ボナノは前回のチャンピオンズ予備選に続き、2回目の不参加となる。カンプノウでは観客席から試合を観戦したが、今回はテレビ観戦となった。またハッセルバインの獲得が噂となっている今、レイジンゲルの不参加もチェルシー行きを臭わせるものがないとは言えないだろう。

リケルメはポーランドへ出発する前におこなわれた午前中の練習には参加していた。痛みを感じたのはシュート練習をしている最中だったという。最初の痛みは軽いものだったが、2回目のシュートの際に強い痛みを感じたという。それに気づいたバンガールはすぐさま練習をストップさせ、リケルメをドクター・プルーナのところに送っている。
右足ふくらはぎの筋肉痛、それはこれまでの激しい練習による疲れからきているものだとドクター・プルーナは診察する。したがって痛んでいる箇所を休ませれば問題はない。ドクター・プルーナの報告を受けたバンガールはリケルメを呼び出して話し合いをした結果、明日の試合には参加させないことを決めた。じっくりと休養をとって、日曜日のAt.マドリ戦には参加できるようにするのが優先事項だ。

またバルソビア戦への出場が危ぶまれていたナバーロとダニだが、彼らにはドクター・プルーナがOKを出している。ナバーロもリケルメと同じように疲労からくる筋肉痛を訴えていたが、昨日の精密検査ではほぼ完璧に回復していた。練習中に負傷したダニもバンガールが望めば試合に出場できるほどまで回復している。


難しいハッセルバイン獲得

最終期限となる8月31日まであとわずか。1日1日とハッセルバイン獲得の可能性は厳しくなっているようだ。昨日、彼の獲得の可能性を聞かれたガスパー会長だが、彼はかなり悲観的な見方をしている。

「ハッセルバイン獲得に関してすでに交渉に入っていることは否定しない。だがその可能性に関しては非常に難しいものがあるようだ。」
ガスパー会長の言葉は常に政治的なものとして受け取らなければならない。語っていることが本当かどうかはその時点では明らかにならないことが多くある。だが現実問題としてハッセルバイン獲得はかなり難しい状況にあることも確かなことだ。

昨日の段階で言えば、ハッセルバイン獲得作戦は分厚い壁にぶつかってしまったようだ。チェルシー側は依然として1000万ユーロという違約金を譲らない。バルサ側が用意している資金は600万ユーロ。これが昨日の厚い壁となった障害物だ。そしてバルサ側が用意したレイジンゲルを交換要員選手という案もチェルシー監督のラニエリによって拒否されている。

ジャルデル、トリスタン、ルーケと、多くの獲得候補選手が上がっていたが、ハッセルバインが来るか、あるいは誰も来ないかというのが現在の状況といって良いだろう。


もっと投資せい!

バンガールは現在抱えている選手に満足しているという。だが、もし可能ならぜひ補強選手を獲得して欲しいと言いきるバンガール。狙いはやはり9番の選手だ。

当時のバルサ会長はホセ・ルイス・ヌニェス、そして監督はヨハン・クライフ。ジダーンなどの大物選手の獲得を狙っていたクライフの要望に反対するヌニェスに対し、クライフは次のような有名なセリフを吐いた。
「金は金庫にしまうものではなくて、グランドで使うものだ」
今、その言葉を奇しくもバンガールが、そうあのクライフと親友のバンガールが語っている。

ポーランドへの遠征に行く前にバンガールはカナル・バルサのインタビューにこたえている。
「確かに現在の選手には非常に満足している。だが補強箇所がないわけではないし、その穴を埋める選手がくればもちろん大歓迎だ。我々は選手を獲得する資金は持っていると信じている。もしそうであるならばその金を金庫の中に眠らせておくのではなくて、グランドの中に投資すべきだ。」

だが例え補強が実現しなくても大した問題ではないとも言うバンガール。決して緊急問題ではないし、焦って交渉すべきでもないと言い切る。
「補強選手獲得というのは色々な観点から考えなければいけない問題。クラブの方針もあれば相手クラブの経済的問題もある。そして我々に残された時間はあと5日間。したがって少ない時間でありながらも考え方によってはまだまだ選手の加入の可能性もあるということだ。」

今シーズンのバルサには多くのことが期待されている。バンガールはもちろんその期待が存在することを認識している。
「我々が現在抱えている選手たちはじゅうぶんに私の期待に応えて働いてくれている。練習の際にもやる気とか気力とかが伝わってくる良い状況だ。そして多くの外国人選手が私のところに個人的に連絡してきてバルサに来たいと言ってくれる。これは明らかにクラブがうまくいっている証拠だろう。」


薄汚れたメレンゲ

イタリアメディアに電光のように走り回ったニュース。それは非常にスキャンダラスなニュースだった。フロレンティーノとロナルドファミリーによってすでに契約書が交わされていたという事実。しかもその契約書が交わされたのは、なんとワールドカップが始まる直前だったという。

”La Gazzetta dello Sport”は、イタリアでも権威がある新聞である。もし彼らが語ることが真実であるならば、レアル・マドリは大きな過ちを犯したことになる。ヨーロッパのビッグクラブによって構成されている”G−14”では、お互いの関係を良好に保つために非常識なトレードをおこわないという誓いをたてている。それはお互いに抱えている選手に関して裏取引をしないことを意味している。だがその誓いをレアル・マドリは見事に破ったことになる。

このニュースを受けて何にもしないディレクターのバルダーノはもちろん否定している。だがイタリアメディアも黙ってはいない。この記事を載せた新聞社のディレクターは語る。
「もちろんあの記事を書いた記者はそれなりの根拠があってのもの。具体的な証拠は示すことはできないが、もちろん事実に基づいて書いていることは間違いない。バルダーノが否定するのもこのような状況では当然のこと。だが我々の主張を裏返すほどのものでもない。」

一方、ロナルドファミリーの頭であるマルティンは、相変わらずロナルドがインテルから出る方法を探している。具体的に探しいるのはマドリよりも悪い条件を提出してくるビッグクラブ探し。レアル・マドリの提出してきたオファーがいかに素晴らしいものかをモラッティに示すためだ。姑息なやり方には天才肌のマルティンとその一味は止まるところを知らない。