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8月31日
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ビリヤード押し玉作戦 30日金曜日、17時30分に開始された5つのクラブによるビリヤード押し玉作戦。それは次のようなものだ。 ■金曜日17時30分 ■金曜日深夜 ビリヤード作戦がもろくも崩壊したあとも、バルサはモリエンテス獲得を狙っている。バルサとマドリ間の単独交渉となりながらも、モリエンテス獲得作戦は続けられているのだ。今日土曜日にバルサ・マドリ間の最高責任者同士で話し合いが持たれることになるだろう。金曜日の深夜から始められた両クラブによる最初のコンタクトは順調に進んでいるようだ。マドリが要求する移籍料は2200万ユーロ。現在、その金額に関して話し合いが集中している。 モリエンテスはバルサが彼に興味を示していることをもう2週間前ぐらいから知っている。バンガールが彼に興味を示していると言った方がより正確だろう。それはもちろんロナルド移籍問題から来ている。マドリがロナルド獲得のためにインテルに出したふざけたオファー、つまり金銭はいっさいなしでモリエンテスとファービオとの交換という条件。このオファーにあきれたモラッティが、ガスパーにロナルドのレンタル移籍をほのめかすのはこの翌日だ。これを受けてガスパーはバンガールに話しを持ちかける。だがバンガールはこの提案に反対し、逆に一つのアイデアをガスパーに伝えることになる。それはモリエンテスの獲得だった。 この「ビリヤード押し玉作戦」が動き出す前、すでにバルサはモリエンテス個人と連絡をとるのに成功している。彼の今後の方針を聞き出すための話し合いだったが、モリエンテスはキッパリと「もしマドリを出ていくのならバルサに行きたい」と語っている。バンガールが彼を信頼しているという情報が彼の意志を固めたようだ。バンガールはクルイベルとモリエンテスはお互いに両立できるスタイルの選手だと思っている。 問題がないわけではもちろんない。なぜならバルサソシオは多くのことを知りすぎてしまったからだ。まず、バルサ首脳陣がロナルド獲得をほぼ手中にしたにも関わらず、バンガールの反対によりモリエンテス獲得というものに近づいていること。多くのバルセロニスタはもちろんロナルドをとるだろう。そしてモリエンテス獲得に必要とされている2200万ユーロがマドリの懐に入るとするならば、それはロナルド獲得に使われる貴重な資金となる。 またモリエンテスは昨日のモナコでおこなわれたスーパカップにベンチ入りしていない。試合直前に彼の名前が消えたことになる。スーパーカップはヨーロッパの公式試合であるため、もしこの試合に出場したのなら他のクラブでチャンピオンズリーグには参加できないことになる。したがって試合直前にクラブ首脳陣の判断で彼の出場が取り止めとなったのだ。デル・ボスケもこの事実を認めている。試合後の記者会見で彼は次のように、まるで別れの挨拶のように語っている。 だが、ロナルドのマドリ移籍話が終わったわけではない。暗礁に乗り上げたとはいえ、マドリ移籍の可能性はまだまだ残っている。その場合は、モリエンテスがインテルに移籍されることになるだろうから、インテル経由でバルサに来る可能性も捨てきれない。 |
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バルサの9番は俺、俺なの! パトリック・クルイベルは信じられないことにまだ26歳だ。だが、フットボールのプロ世界では多くの経験を積んできている若いベテラン選手。したがっていつも夏がやって来ると決まったように流れる9番の獲得という噂にも、すでに慣れっこになっているクルイベルだ。 昨シーズンはチームの得点王。それにも関わらず、毎シーズンにわたって自分の力量を示していかなければならない。この夏も9番獲得の噂が流れています。 これまでバルサの選手として、少なからず何かを示してきたとは思っている。だから自分は9番の選手としてバルサにいるわけだろ。すべての人に認めろとは言わないけれど、俺は立派に仕事をこなしてきていると信じてる。だれか俺を疑っているヤツでもいるんか? まあ、そう怒らずに。ガスパー会長もあなたが世界最高の9番だと公言しています。 ああ、それは知っている。自分の所属するクラブの会長がそういうことを言ってくれるのは非常に誇りに思うし、まあこれまで自分がやってきたことを見れば当然だとも思う。だがそんなことはどうでもいいんだ。俺一人じゃ何にもできないわけで、同僚たちのこともチョットぐらい誉めてあげてくれると嬉しいな。 この夏も、ハッセルバイン、ロナルド、モリエンテスと名前があがってきていますが。 俺はそういう噂に関しては、な〜んにも考えない。したがって影響を受けるわけでもないし、迷惑に思うこともない。な〜んにも考えないんだ。いま名前が上がった選手はみんな良い選手だけれども、まあ来たかった来ればいい。でもバルサにはクルイベルという選手がいることを忘れちゃあいけないよ。 ということは誰が来ようが気にしない? もしロナルドが来れば完璧。もし来なかったとしても完璧。そんなところだろう。俺は誰が来ようが問題なし。 9番の獲得により、あなたにさらなるやる気を出させることができる、という人が多いようですが。 ノー、ノー、ノー、ノー。俺にプレッシャーをかけられるのは俺だけ。誰も俺にプレッシャーなんかかけられない。俺は何回も言っているようにバルサが好きで、バルセロニスタが好きで、それだから一生懸命やっているんだ。だから第三者によるプレッシャーなんて必要ない。でももしクラブや監督が必要だと思うなら、それも良いだろう。誰か連れてくればいい。俺には関係ない話しさ。 リバルドが抜けた穴を誰が埋めるか? いっぱいいるだろう。ルイス・エンリケ、サビオラ、リケルメ、そして俺。しかも誰がリバルドの穴を埋めるかなんてことは大した問題じゃない。みんなでやればすむこと。 もしゴールチャンスをすべてものにしていたら、あなたは群を抜いて世界最高プレイヤーになっているという人もいますが。 そうそう、それを決めていないから俺は単なる世界最高の9番。でももしすべてゴールチャンスをものにしていたら人間じゃなくなる。残念ながら俺は人間、これからも何回もゴールミスをしていくだろう。でも同僚の選手にゴールチャンスを作っていくことも今以上にやっていくつもりだ。それがパトリック・クルイベル。わかった? |
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