9月7日

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リケルメの出番!

来週の水曜日11日におこなわれる国王杯。バルサにとっては昨シーズンのフィゲーラス戦のようななものだ。国王杯第一回戦となったこのフィゲーラス戦、バルサは二部のBのクラブに破れるというショッキングな結果となった。

今シーズンは同じことは繰り返せないバルサ。バンガールは可能な限りのベストメンバーを用意して戦おうとしている。その中にはリケルメの名前も上がっている。開幕戦前に負傷して調整状態にあったリケルメはAt.マドリ戦はわずか10分程度しかグランドに登場していない。だが今週の彼の練習風景を見てみれば、ほぼ完璧な状態に戻ってきているのがわかる。

彼の体調が戻ってきたこと以外にも、リケルメがスタメンで出場する可能性が強いことを示す理由がある。それはルイス・エンリケがAt.マドリ戦で負傷して、今週の練習にはほとんど参加できなかったことだ。昨日の練習にはどうにか合流してきたルイス・エンリケだが、もちろん万全の体調でないことは明らか。しかも、バンガールは来週土曜日のビルバオ戦に温存したいという気もあるだろう。

バンガール自らが認めているように、今週の練習ではリケルメは体調的にはほぼ完璧な形として戻ってきているようだ。これまで、チャンピオンズ予備戦でのバルソビア戦、そしてリーグでのAt.マドリ戦にしても出場時間がわずかだったため、彼本来の持ち味がだせなかったこともバンガールは知っている。特にリーグ戦では10分程度の時間しかなかったため、ほとんど試合に入っていけなかったリケルメ。水曜日のノベルダ戦ではいよいよ90分フル出場のリケルメが見れるかも知れない。


アンデルソンの復帰

「今日は自分にとって特別重要な日。長いリハビリが終わり、ついに一人前の選手として復帰できた日だからね。」
パトリック・アンデルソンが感慨を込めて語る。昨日の合同練習に参加し、同僚と同じようなペースで練習を終了することができた。アンデルソン復帰の日だ。

彼のプロ精神を疑う者はいないだろう。少なくとも彼を知っている同僚たちやクラブ関係者にとって、彼のこれまでのおこないはプロ選手の見本とも言うべきものだ。練習がない休養日であろうと彼だけは毎日カンプノウに顔を出して一人ジムでの筋肉練習や走り込みをしていた。それも長い間にわたって1日として例外な日もなく彼のリハビリは続けられた。そしてそのかいあって、ついに昨日の合同練習では完全復帰という形で登場することができた。彼にとって、特別重要な日という言葉は決して大げさでもなんでもない。

彼以外の選手にとっては、ごく普通の練習日。代表選手が抜け、ルイス・エンリケやモッタも独自の走り込みの練習にしか過ぎない。だがアンデルソンは練習終了後、満面に笑みを浮かべて満足した表情でメディアの前に登場している。

「まるで悪夢のような日々だった。人生最大のピンチだったと言ってもいいかも知れない。大きな期待と希望を抱いてワールドカップに向けて練習している最中の思わぬ負傷。それよりも何よりもバルサの選手として活躍できなかったことが悔しかった。シーズンの開始当初は思い通りのプレーができて、ファンの人々もクラブも満足してくれていた。だが負傷というアクシデントが突然のように襲ってきて、それが結局繰り返されるシーズンとなってしまった。そして今日、ついに今日、みんなとの練習に合流して痛みも何にも感じないで普通に練習できた。嬉しいよ、本当に嬉しい。今からでも遅くはないと思っている。本当のパトリック・アンデルソンをカタルーニャの人々にお見せしたいと思う。頑張ります。」

アンデルソンは真面目で常に努力を怠らない選手。彼にとってせっかくのプロ選手としての人生最大のチャンスをものにできていないことがよほど悔しいのだろう。だから彼は次のように語る。
「今シーズンが自分のシーズンになるように努力していきたい。これまでの借りを返すのは今シーズンしかないという気持ちで頑張りたいと思う。」
アンデルソンは少なくても今流行のブラジル人ではない。


地方でのファン

ガスパーがレアル・マドリ優先の中央メディアを間接的に攻撃。それを受けてAt.マドリ会長のヘスス・ヒルも同じようなトーンで批判を始めている。カタルーニャ以外のところに住みバルサを応援している人々には、決して無関係ではいられないテーマである。彼らがカタルーニャメディアに送ってきたいくつかの「告白」を紹介する。

■R.J (MADRID)
バルセロニスタとしてカタルーニャ以外の街に住むことがいかに厳しいことか、しかもそれがマドリッドという街だったら。私はアビラという街に生まれ、そしてマドリッドに住んでいます。ここのテレビは、つまり全国放送のことですが、スポーツニュースはマドリのことばかり。そしてそのニュースを流すのは決まってマドリディスタのアナウンサー。今回のロナルド移籍問題を流す彼らの嬉しそうな表情といったら。しかも国営、民営を問わず全国放送で流したプレステージの試合はマドリばかりで、バルサの試合は一試合も見られませんでした。そんな環境ではありますが、一人のバルセロニスタとしてバルサを応援していきたいと思います。

■P.M (MADRID)
26年前にグラナダで生まれ、現在はマドリッドに住んでいます。私の父や二人の兄弟もバルセロニスタ。我々が「我々のバルサ」という言葉を口にするたびに、冷たい目で見られる一生を送っています。マドリッドに住み、バルセロニスタとして生きていくことがどんなに窮屈なことか。それは体験した人でないとわからないでしょう。我々はそれでもバルセロニスタとして生きていきたいと思います。それがこれまでのように、まるで非合法生活みたいな感じであろうともです。
ビバ、バルサ!

■J.V (MADRID)
バルセロニスタに限らず、マドリ以外のファンとしてもマドリに住むことがいかに窮屈なことであるか。私はマドリッドで生まれた正真正銘のマドリレーニョ。応援するクラブはAT.マドリ。同じ都市のクラブなのに、これほどまでにメディアの扱いが違うか、それはマドリッドに住んだことがある人にしかわからないでしょう。我々が自分のクラブの情報を得るためには、マドリッドにあるメディアではなく、例えばマドリッドのキオスコに売っているカタルーニャメディアに頼らなければならにという現実がそれを示しています。
ビバ、アトレッティ!

■P.P (CORDOBA)
私はアンダルシア地方のコルドバで生まれコルドバに住んでいます。マドリ以外のファンでいるということの窮屈さは、何もマドリッドに住んでいる人だけではありません。私の周りにいるマドリディスタは「アンダルシアに住んでいながらバルセロニスタであることに恥を感じないか」とまで言います。私は彼らに「アンダルシアに住んでいながら首都のクラブを応援することを恥と知れ」と答えてやります。ここのテレビはアンダルシアのクラブ以外はマドリの試合しか放送しないからどうしてもマドリディスタが多くなります。そういう環境でバルセロニスタとなることは、非常に窮屈な生活を強いられることを意味します。でも私は死ぬまでバルセロニスタでいようと思います。

■M.V (CORUN~A)
中央メディアによるアイデアの統一は今に始まったことではありません。コルーニャに生まれこの街で育ち、そしてこの街で人生をまっとうしたいと思っている私は、このメディアの偏りをこれまで何回も経験してきました。マドリッド市や州がおこなったレアル・マドリ優先の地方行政は、首都から離れて住んでいる人間には非常にわかりやすいことです。そしてマドリ土地売買を追及するマドリッドのメディアが存在しないことも、地方に住んで初めてわかる事実です。でも希望は捨てません。いつかは正義が、どのような手段かはわかりませんが、不法なおこないが裁かれる日がくることを信じています。
ビバ、コルーニャ!