9月8日

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バルサファンクラブの集い

第26回目を迎える「バルサファンクラブの集い」が昨日終了した。世界中に散らばる1500のバルサファンクラブ。そのファンクラブの代表やクラブ関係者が集まっておこなわれる「バルサファンクラブの集い」だが、今回はアリカンテでおこなわれ大成功のうちに終了した。

具体的に言うならば、アリカンテ地方にあるサンタ・ポーラという街がこの集いの会場になった。サンタ・ポーラ、それはレアル・マドリの歴史的な人物であるサンティアゴ・ベルナベウが避暑地として通っていた街であり、彼のお墓もここにある。そして通りの一角には彼の名前がついた通りまであることからもわかるようにマドリファンが多い町。だがこの街にも「ビスカ・エル・バルサ」というバルサのファンクラブがあり、彼らの主催でおこなわれた。先週の木曜日からおこなわれていたこの集いには世界各地からファンクラブが参加し、バルセロニスタの団結と今シーズンの勝利を誓いあって大成功のうちに終了。

昨日の土曜日が最終日となるこの集いには、多くのバルサ関係者がかけつけている。クラブ会長のガスパーを始め、監督のバンガール、選手からはサビオラ、ルイス・エンリケなどが参加。サンタ・ポーラの街はバルサ色一色という感じになった。朝早くから街のあらゆる通りにはバルサの旗がたなびき、通り沿いにある店舗にはバルサ関係の品物が並び、人々はアスールーグラーナのユニフォームを着込んで広場を埋めていた。

サビオラにとっては始めての経験。リーベル時代には考えられない風景であり集いであった。世界各地からファンクラブの人々が集まり、バルセロニズモの団結を誓いあう。こんなことは世界中どこのクラブでも考えられないことだ。だが昨日彼が目にしたものは、まさにこの信じられないものだった。街そのものがバルサ一色となり、バルサのユニフォームをつけた人々が街を行進している。

「いや、本当に信じられない光景だった。ここに来るまでにいろいろな人からファンの集いに関して聞いてはいたんだけれど、こんなにすごいとはね。聞くところによれば彼らの多くはカタルーニャ以外のところに住んでいる人々であり、スペイン人だけでもないようだ。僕もカタラン人じゃないけれど、こういう風景に接すると本当にバルセロニスタの一人になれたという感じが強くなってくる。遠いところに住んでいる彼らのためにも僕たちは頑張らないとね。」


国王杯に向けて

昨シーズンのフィゲーラス相手の惨めな敗戦によって第一ラウンドで姿を消したバルサ。今シーズンは万全の体制で、二部Bカテゴリーに所属するノベルダを沈めなければならない。代表に呼ばれている選手が不在のままおこなわれた昨日の練習で、バンガールの叱咤激励の大きな声ががグランドに響き渡る。

昨日もミニゲームがおこなわれた。普段は控え選手であるジェラール、ロッケンバック、ジェオバンニ、ダニ、ガブリ、リケルメ、そしてエンケで構成される赤組、相手はバルサBやCに所属する選手によって構成される青組。この試合、超若手組が4−2というスコアで「普段控え選手」組を破った。もちろんバンガールは怒り狂っている。この中から何人かは水曜日の国王杯の試合に出場するからだ。彼らの何人かはスタメンで出場し、ノベルダ戦を戦うことになっている。
「オーケー、オーケー、これで我々は早くも国王杯敗退ということだ!」
赤組選手に向かって怒鳴り散らす試合後のバンガール。

バンガールがノベルダ戦用に起用しようとしている選手、それはエンケ、ロッケンバック、ガブリ、そしてリケルメだ。だがそれはミニゲームの前の話で、試合後にはアイデアが変わっているかも知れない。これまでの何試合かのプレステージや公式戦では控え選手となってきた彼らは、やはりスタメン選手との差がはっきりしているとバンガールが思った可能性がないとはいえない。

ミニゲームの前とハーフタイムにバンガールは選手たちを集めてシステムを細かく説明している。しかも一人一人の選手にそれぞれ別個の説明をしている。ダニ、ジェオバンニ、ロッケンバック、ガブリ、ジェラール、リケルメ、一人一人のそれぞれしなければならない「動き」について説明する。だがこの日のリケルメは、どうしてもバンガールの説明が理解できなかったようだ。彼はバンガールにもう少し具体的な説明をと、求める。それを受けてバンガールは水のボトルを並べてそれを選手に例え、リケルメのしなければならない動きの説明を始める。だがこの日はリケルメの日ではなかった。試合後、リケルメを個人的に呼び出し、再び彼のしなければならない「動き」をこと細かく説明するバンガールだ。

バンガールにとって、そしてもちろんバルサにとって昨シーズンのような敗戦は許されない。第一ラウンド、対戦相手は二部Bのチーム、だが、バンガールにとってはファイナルと同じような意味を持つ重要な試合となっている。